3歳におすすめの絵本16選! 定番・しかけ絵本・知育など種類別に紹介!
目次
3歳向け絵本の選び方
0歳〜2歳の乳幼児は、リズムを楽しむ絵本やカラフルなイラストの絵本が中心でしたが、3歳児は好奇心が高まり人やものへの興味でいっぱいになる時期。言葉の理解も進み、ストーリー性のある絵本も楽しめるようになります。読みごたえのある絵本を読み聞かせることで言葉はもちろん、感情の発達にも大きな効果が! 絵本選びで大切にしたいポイントは文書がシンプルであること。1ページ5行程度で、20〜30ページのボリュームのものがいいでしょう。また、イラストがストーリーに沿って丁寧に描かれていると、視覚からも話の内容を楽しむことができます。絵本が苦手という子供には、興味のある題材や経験した題材を選ぶのがいいですよ。たとえば犬や猫など身近な動物が出てくるお話や、散歩などの日常を扱ったお話など。その他、誕生日・クリスマスなどのイベントをテーマにしたお話もおすすめです。
3歳に絵本を読み聞かせする時のポイント
3歳児は簡単なお話なら理解できるようになりますが、一度で理解するのはまだ難しい年齢。何度も同じ本を読みたがる場合は、繰り返し読み聞かせをしてあげてください。同じ絵本を何度も読むことで、子供はより速く新しいことを学ぶというイギリスのサセックス大学の研究結果も出ています。3~5歳になるとストーリーの理解度が上がり、好奇心もさらに旺盛になります。少し難しい内容の絵本でも、本人が興味を示すなら積極的に読んであげてくださいね。また、3歳児は語彙力、記憶力、集中力、感情が大きく発達する時期でもあります。これらの能力をさらに伸ばすには、読み聞かせの方法も重要になってきます。そのポイントを一緒に見ていきましょう。
子供が感じた絵本の世界を大切にする
親が正解を求めたり、内容を理解させたりすることは避け、子供が自分で考える余地を残してあげてください。これは「共有型」の読み聞かせといわれ、子供の語彙力を伸ばすことが分かっています。また、親も一緒に絵本体験を楽しんだり、子供のペースや興味に合わせて読み聞かせをしたりしてあげることも「共有型」の読み聞かせとして有効です。
オーバーな表現は控え、アドリブはしない
大げさに絵本の内容を表現しようとするとかえって子供の集中力が途切れてしまいますし、表現上の工夫であっても絵本を動かすことはNG。絵本が動くと絵から内容を読み取りづらくなるので注意してくださいね。
そして絵本はイラストと言葉のリズムもしっかり考えられています。言葉を言い換えずに文章通りに読んであげましょう。
話の途中で質問せずゆっくりとしたペースで読む
子供の集中力やストーリーへの感情移入を中断させてしまうため、お話の途中で親から質問するのはやめましょう。難しい単語が出てきたときは、その言葉が示すイラストを指さしてあげるといいですよ。また、はっきりとした口調で、心を込めて読んであげましょう。ページはゆっくりめくるように心がけてくださいね。
裏表紙まで読んであげる
著作権上の「内容の改変」にあたるため、文章やページを飛ばすことはNGです。また絵本は表紙から裏表紙まで物語が続いていたり、余韻を味わう工夫がされていたりします。そのため裏表紙までしっかり見せてあげてください。
3歳向け・人気のおすすめ定番絵本9選
時代を超えて愛される名作は『やさしさ』『勇気』『愛』といった、普遍的なテーマが根底にあります。「どんな絵本を選べばいいの? 」と迷ったら、まずはロングセラー作品を選んでみましょう。
ぐりとぐら
作者:中川李枝子(作)・大村百合子(絵)
出版社:福音館書店
お料理と食べることが何よりも好きなぐりとぐらが、森で大きな卵を見つけてパンケーキを作るお話。こんがりフワフワなパンケーキは、子供たちの食への好奇心を刺激すること間違いなし。読み終わった後にパンケーキを手作りするのも楽しいですね。
はらぺこあおむし
作者:エリック=カール
出版社:偕成社
世界で愛される色の魔術師カールの代表作。あおむしが卵から美しい蝶へと成長する姿が描かれており、大人になることに対しての希望と期待を抱くことができます。ちょっとしたしかけや数遊びなども魅力です。
たんじょうびおめでとう
作者:わかやまけん
出版社:こぐま社
3歳の誕生日を迎えてはりきるこぐまちゃんの一日を描いたお話。こぐまちゃんを通して、子供たちは「ぼくもできるよ」「わたしはまだ苦手だな」など、感情移入しながら楽しむことができます。3歳の誕生日プレゼントとしてもおすすめ。
どうぞのいす
作者:香山美子(作)・柿本幸造(絵)
出版社:ひさかたチャイルド
小さな椅子を作ったうさぎさんが、「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に野原の木の下に椅子を置いていくところから物語は始まります。その椅子を動物が通り過ぎるたびに、次々と食べ物のとりかえっこが行われていきます。次に来る動物を思いやる動物たちに、優しく温かい気持ちになれる1冊です。
そらまめくんのベッド
作者::なかやみわ
出版社:福音館書店
そらまめくんは自分のふわふわのベッドが宝物で、「貸して」と言われても誰にも貸してあげようとしません。そんなある日、大切なベッドが突然なくなってしまい、そらまめくんは懸命にベッドを探すのです。やっとの思いで見つけたベッドにいたのは…。えだまめくんやピーナッツくんなどお友達のベッドも、それぞれお豆の特徴を表していてクスッと笑ってしまいますよ。
からすのパンやさん
作者:かこさとし
出版社:偕成社
いずみがもりにあるからすのまちのパンやさんで、4羽の赤ちゃんからすが生まれます。からすのお父さんとお母さんは子育てとお店の切り盛りに大忙し。ある日からすのパンやさんは、子供たちの意見を聞きつつ変わった形の面白いパンを80種類以上も作るのです。これが評判を呼び、お店は大繁盛します。見開きいっぱいに並んだたくさんのユニークなパンの数々に、子供は目を奪われ夢中になりますよ。
おおきなかぶ
作者:A・トルストイ(作)・佐藤忠良(絵)・内田莉莎子(訳)
出版社:福音館書店
おじいさんとおばあさんが植えたかぶは、おおきくおおきく育ちます。おじいさんがかぶを抜こうとしてもびくともしません。そこでおばあさんを助けに呼ぶのですが、2人で引っ張ってもおおきなかぶは抜けないのです。そこで次に孫を呼んできて…。おじいさんたちが次々に増えていくメンバーと一緒に、おなじみのフレーズ「うんとこしょどっこいしょ」を言いながらかぶを引っ張る様子に、「次は抜けるかな?次はどうかな?」と、子供とわくわくしながら読み進めることができます。
おばけのてんぷら
作者:せなけいこ
出版社:ポプラ社
うさこは、こねこくんのお弁当に入っていたてんぷらが美味しそうで羨ましくなり、自分でもてんぷらを作ってみることにしました。うさこがせっせとたくさんのてんぷらを揚げているところへ、いいにおいに誘われた山のおばけがうさこの家に忍び込んできます。おばけはこっそりうさこの揚げたてんぷらをつまみ食いするのですが、うっかりてんぷらの衣の中に落っこちてしまうのです。のんきなうさことおっちょこちょいのおばけがおかしくて、笑いながら楽しめる1冊ですよ。
こんとあき
作者:林明子
出版社:福音館書店
こんはあきのおばあちゃんが作ったきつねのぬいぐるみで、あきの大切な遊び相手です。ある日あきは、こんを連れておばあちゃんの家に行こうとするのです。こんとあきの2人旅はトラブル続き。無事おばあちゃんの家にたどり着けるのか、ハラハラしてしまいます。その分、読み終えた時には心からホッとして、温かな気持ちに包まれます。家族の溢れる愛情はもちろん、こんが懸命にあきを守ろうとする姿にも感動すること間違いなしのおすすめの絵本です。
次のページでは参加型のしかけ絵本や知育絵本をご紹介します。