
子供に読み聞かせしたい童話一覧! 日本や世界の童話の世界を知ろう
童話の世界を子供と楽しもう!
小さい頃に、童話に親しんだ経験のある方は多いでしょう。中には、ずっと心に残る物語もあるかもしれません。ワクワクしたり、しんみりしたり、いろいろなお話がある童話。また、大事な教訓も含まれています。自分の子供にも読ませてあげたいですよね。心の成長に重要で、夢に溢れた童話の世界を、子供と旅していきましょう。
童話と昔話の違いは?
童話と昔話。何が違うのか知っていますか? あまりピンと来ない人も多いでしょう。実は、この2つには大きな違いがあるのです。童話とは、作者がハッキリしているものを指します。グリム兄弟やアンデルセンなどが代表です。元からあるお話を下敷きにしたものもありますが、基本的には創作です。そして昔話とは、昔から口頭で伝えられてきた物語で、作者不明のものがほとんどです。日本昔話は子供向けに普及しているものも多いため、この記事では童話として扱っていきます。
日本の有名な童話一覧
日本人のルーツとも言える、日本の童話。昔の人が考えていた、「未知の領域」を見ることができます。冒険にも富んでおり、子供にも親しんで貰いたいものですよね。ここでは、子供と一緒に読みたい日本のお話をご紹介します。
桃太郎:仲間と力を合わせることの大切さを知る
桃から生まれた男の子・桃太郎は、おじいさんとおばあさんに大切に育てられました。やがて、大きくなった桃太郎は、人を苦しめる鬼を退治する決意をしました。おばあさんに作ってもらったきび団子を懐に、道中、犬・猿・キジを仲間に迎え、鬼が島へと向かいます。浦島太郎:昔の人の、海への考えが分かる
浦島太郎はある日、子供たちにいじめられている亀を助けます。恩返しとして、亀は浦島太郎を竜宮城へ連れて行きます。竜宮城で浦島太郎は、乙姫様や他の魚たちに歓迎され、楽しい時を過ごします。かぐや姫:「別れ」が存在することを学ぶ
ある日おじいさんが、光り輝く竹を見つけました。その竹を切ってみると、可愛らしい女の子が入っていました。女の子は「かぐや姫」と名付けられ、美しい女性へと成長しました。かぐや姫はその美しさから、多数の貴公子に求婚されます。一寸法師:自分の人生は自分で切り拓けることを知る
一寸法師は、親指程度の大きさしかない男の子でした。一寸法師は小さいながらも、賢くたくましい若者に成長しました。都に出ることを決めた一寸法師は、お椀の船に乗って旅立ちます。腰には、刀代わりの針を差していました。グリム童話一覧
子供向け・大人向け問わず、映像化されていることも多いグリム童話。元々は、ドイツの昔話を下敷きとしています。少し暗い世界観を持ちながらも、世界中の人を虜にする魅力があります。
赤ずきん:知らない人と話さないようにしよう
昔、いつも赤い頭巾を被っているため「赤ずきんちゃん」と呼ばれている女の子がいました。ある日、赤ずきんは病気のおばあさんのお見舞いに、一人で森の中へと入って行きました。しかし森には、悪いことをたくらむオオカミがいたのです。オオカミと七匹の子ヤギ:留守番の心得を学ぶ
七匹の子ヤギは、お母さんヤギが出かけている間、子供たちだけで留守番をすることになりました。そこに、子ヤギたちを食べようとするオオカミがやってきます。幾度かオオカミの撃退に成功したものの、子ヤギたちはオオカミに食べられてしまいます。ヘンゼルとグレーテル:知恵をしぼり危機を潜り抜ける大切さ
貧しいあまり、両親に森の中に置き去りにされたヘンゼルとグレーテル。二人で森の中をさまよい歩くうち、匂いにつられてお菓子の家にたどり着きます。そこには、優しいおばあさんが住んでいました。しかしそのおばあさんは、悪い魔女だったのです。イソップ童話一覧
あまり知られていませんが、ギリシャの寓話集をイソップ童話と言います。動物や自然を主人公としたものが多いのが特徴です。可愛らしいイメージで、子供も読みやすいですよ。
アリとキリギリス:将来に備える大切さ
せっせと冬支度のために食料を集め、働くアリたち。しかし、キリギリスはそんなアリたちを馬鹿にして、遊び暮らしていました。やがて冬が来て、キリギリスは困ってしまいました。食べ物を蓄えていないため、食事をすることができなかったのです。北風と太陽:厳しさよりも優しさの方が大切と気付くことができる
あるとき、北風と太陽が喧嘩を始めました。どちらがより強いか、と言うのです。そこに通りかかったのは一人の旅人。北風と太陽は、先に旅人のマントを脱がせた方が勝ち、として勝負を始めました。まずは北風から。強い風を旅人に吹き付けます。ウサギとカメ:努力することの重要性を学べる
ある日、ウサギとカメが走りの早さを競うことになりました。ウサギは自信満々で、あっと言う間にカメを引き離していきます。ウサギは油断し、コース途中で眠り込んでしまいました。その間に、カメはひたすら走り続けていたのでした。アンデルセン童話一覧
切ない物語が多いアンデルセン童話。その分美しく、長く記憶に残るような物語も少なくありません。大人になって読むと、子供のときとは違う感想が出てきますよ。
人魚姫:何かを得て、何かを失うということ
人魚姫は、海の底で暮らしていました。15歳の誕生日、海上に出た人魚姫は、美しい人間の王子を見かけ恋をしてしまいます。人魚姫は王子に会いたい一心で、魔女に頼み声を捨て、人間の足を手に入れました。みにくいアヒルの子:辛くても、幸せになるときが来る
マッチ売りの少女:幸せの基準を考えるきっかけとなる
ある寒い日の夜、貧しい少女がマッチを売り歩いていました。しかし、誰も買ってくれません。お金持ちそうな人ですら、彼女を素通りしてしまうのです。寒さに耐えかねた少女は、売り物のマッチを擦って暖を取ろうとします。マッチを擦った彼女の目には、美味しそうなごちそうが見えていました。その他の世界の有名な童話一覧
アンデルセンやグリムに限らず、世界にはさまざまな童話があります。それぞれ独特の雰囲気を持ち、イメージの世界に引き込まれていきます。ここでは、グリムやイソップなどでは無いものの、有名な童話をご紹介します。
スーホの白い馬:動物の気持ちを考える
「スーホの白い馬」は、モンゴルのお話です。遊牧民の少年・スーホは、白馬の子供を拾いました。スーホは仔馬を可愛がり、大切に育てます。仔馬が美しく育ったある日、その土地を治める殿様が、娘の婿を探すために競馬大会を開きました。スーホは、馬と共にその大会へ出場することを決めました。3びきのやぎのがらがらどん:ピンチを乗り越えることを学ぶ
「三びきのやぎのがらがらどん」は、ノルウェーの昔話を元としています。昔、3匹の「がらがらどん」という名前のやぎがいました。ある日、彼らは山へ行き、草をたらふく食べて太ろうと考えました。しかし、その山へ通じる吊り橋の下には、恐ろしいトロルが住んでいたのです。まとめ:童話で豊かな心を育てよう
幼い頃に触れた物語は、意外と心に染みついているものです。楽しい、切ない、悲しい、嬉しい、それぞれの物語を読むことは、子供にとって大きな学びになるからです。また、大人にとっても童話に触れることで、新しい発見が得られることもあります。子供にもし、広く深い心を持って欲しいならば、子育ての一環として童話を取り入れてみましょう。きっと、ママやパパも子供と一緒に夢中になれますよ。