幼児教育はやるべき? 何をするの? 通信教材を使って家庭で幼児教育をしてみよう
目次
幼児教育はやったほうがいい?
結論からいうと、幼児教育はもうすでに多くのパパママがやっていることです。幼児教育は小学校の内容を先取りするような早期教育とは違い、生きるための基礎的な力を身につけることです。家庭内でのしつけだけでなく、自然や人と触れ合うことや、幼稚園や保育園での集団活動も幼児教育に含まれます。「教育」という言葉がついているため、幼児教育に対して座らせて学習するようなイメージがあるかもしれません。しかし、実際の幼児教育はもっと基礎的なことですので、楽しみながら気軽に取り組んでみましょう。
幼児教育をやる・やらないが子供の将来に影響する!?
幼児教育が注目されるきっかけとなったのが、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者ジェームズ・ヘックマン博士が発表した「幼児教育の経済学」です。この著書では、1960年代に貧困層に生まれた子供を40年間かけて追跡した「ペリー就学前プロジェクト」に触れ、幼児期に教育を行うことがその人の収入や犯罪率などにも影響することを解説しています。幼児教育は費用対効果が高く、小学校入学以降さらに大人になるまで影響があると考えられ、この実験結果は「幼保無償化」の根拠ともなっています。
保育園や幼稚園で集団活動を行えますが、家庭内や地域でしか体験できないこともあります。生活習慣を学んだり公園遊びや散歩を楽しんだりといった、家族の触れ合いを兼ねた幼児教育から始めてみましょう。
就学前教育の有無が教育的、経済的な差を生み出す(ベネッセ教育総合研究所)
年齢別・幼児教育の内容と意識したいポイント
具体的にどのような幼児教育を行えばいいのか、意識したいポイントと内容を年齢ごとに紹介します。幼児教育のやり方がわからず迷っていたパパママは、参考にしてみてくださいね。
1~2歳:「見る」「聞く」「聞かせる」「触る」
1~2歳は言葉での幼児教育がおすすめです。絵本の読み聞かせや物を指差して名前を言う指差し遊びで、たくさんの言葉をかけてあげましょう。1歳ごろは聴覚が発達する時期ですので、聞かせることで言葉の覚えも早まります。また、声を聞き分けるようになるため、コミュニケーション能力も身につく時期です。絵本のイラストや指差した物を見ながら言葉を聞くと、目と耳のセットで認識できるため、脳へのいい刺激になりますよ。
2~3歳:「指先を動かす遊び」「読む」
2~3歳は、ブロックやパズル、シールといった指先を動かす遊びがおすすめ。子供と一緒に絵本を読むことにも挑戦してみましょう。絵本を見て声を出すことが、物の名前や文字を覚えるきっかけになります。そこから段階を踏んで、色や数字、ひらがな、机に向かう習慣を教えてみましょう。自我が芽生えたイヤイヤ期でもあるので、子供が楽しく机に向かえるよう工夫が必要です。お絵描きや塗り絵など、子供の好きな遊びからチャレンジしましょう。
4~6歳:「書く」「コミュニケーション」
4~6歳ごろには、計算の練習をしたりひらがなやカタカナを覚えたりといった勉強を始めてみましょう。文字や数字を書けるように練習するのもいいですね。小学校入学を控えていますので、机に向かって勉強する習慣を作っておくことが大切です。また、4~6歳ごろは友達と遊ぶようになる時期なので、正しくコミュニケーションが取れているか見守ってあげましょう。ごっこ遊びで考える力を養うのもおすすめです。
家庭で幼児教育をするメリット・デメリット
家庭での幼児教育には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。メリットを理解し、デメリットの対策を考えてみましょう。
メリット
家庭でする幼児教育の最大のメリットは、いつでもできるという点です。幼児教室に通わせようと思うと、決まった時間に外出しなければいけません。家庭内で行う場合は、「今やろう」と思った時にすぐにできるのが嬉しいですね。また、幼児教室だと費用がかかってしまいますが、自分たちで行う幼児教育なら費用がかからず経済的です。
デメリット
幼児教育を家庭で行うためにはどうしてもパパママの時間が取られてしまいます。しかし、幼児教育の時間を確保するのが難しいこともあるでしょう。また、具体的に何をしたらいいかわからず、内容を考えるのに時間がかかってしまうケースもあります。そうなると、いつでもできるからと幼児教育が後回しになりかねません。「何をすればいいかわからない」「ちゃんと子供の力を伸ばしてあげられるか不安」「何かと忙しくて時間が取れない」というパパママには幼児教育教材がおすすめです。内容を考える必要がないため、時間を決めて幼児教育に取り組めます。
ママからの人気が高い! 家庭での幼児教育におすすめの通信教材
幼児教育をどうスタートさせたらいいかわからないパパママには、子供の能力を伸ばす内容がセットになった教材がおすすめ。家庭での幼児教育に人気の通信教材をチェックしてみましょう。
月刊ポピー「幼児ポピー」
「幼児ポピー」はできるようになることより、好きになることを目指した教材です。子供の好きな気持ちを育て、できるようになるための土台を作ります。脳の専門家による監修を受け、こころ・あたま・からだがバランスよく育つように作られているのも幼児ポピーの特徴とされています。
スマイルゼミ「幼児コース」
スマイルゼミの「幼児コース」は、タブレットを使って子供1人で学習できるのが嬉しいですね。タブレットが「きょうのミッション」としてやることを教えてくれるので、安心してタブレットに任せておけます。子供の頑張りを確認できるため、あとからほめてあげることも可能です。
Z会「幼児コース」
Z会「幼児コース」では、「あと伸び力」が重視されています。あと伸び力とは、さまざまな疑問に対して自分なりに答えを見つけようとする姿勢や、考えることをおもしろがる力のこと。ワーク学習と実体験で、小学校教育を先取りするのではなく、主体的に学ぶ姿勢を育てます。
幼児教育は英語もやるべき?
英語を話せるようになるには、幼児期に英語に触れることが重要だといわれています。幼児期は脳が一気に成長する時期ですので、その時に英語に触れておくことで英語を話す土台ができるためです。その一方で、まだ日本語も理解できていない段階での英語教育は、日本語が遅れるのではないかと不安に思うケースもあるでしょう。日本語と英語を同じタイミングで学ぶのは難しいため、異なる学習法で学ぶのがおすすめです。パパママが日本語と英語を教えるのではなく、英語は英語教室だけで学ぶ、教材を使うなどして、学ぶ方法や時間帯を切り分けましょう。子供の選択肢を広げるためにも、幼児教育での英語学習を検討したいところですね。
DWE
ディズニー英語システムは、遊んでいるうちに自然に英語を覚えるように作られています。パパママの英語力は必要なく、子供と一緒に遊ぶだけでOKですよ。映像や絵本、カードといった教材がすべて連動しており、同じ単語がくり返し登場します。そのため、単語と意味がしっかりとインプットされます。
まとめ
幼児教育は生きていくうえで必要な勉強ですが、難しく考えずに子供と一緒に楽しく遊ぶと思えば、気楽に幼児教育にチャレンジできますよ。しつけとして生活習慣を身につけることや、公園や外で遊んで刺激を受けることも幼児教育の一環です。まずは家族の触れ合いや子供の好きな遊びを通して幼児教育を始めてみましょう。ひらがなや数字といった学習に近い幼児教育は、パパママの負担を軽減できる通信教材をつかうのがおすすめですよ。
文/緒方クリナ