生後3ヶ月の赤ちゃんの成長や発達のポイント! 身長や体重、睡眠時間は?
生後3ヶ月の赤ちゃんの成長目安
生後3ヶ月を迎えた赤ちゃんは、生まれた時よりも身長や体重が増え、しっかりとした体型に成長します。赤ちゃんの成長には個人差があるため、同じ月齢の子よりも小さかったり大きかったりすると不安ですよね。生後3ヶ月の赤ちゃんの身長や体重、授乳回数などの目安を確認していきましょう。
平均身長と平均体重
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
身長 | 57.5~66.1cm | 56.0~64.5cm |
体重 | 5.12~8.07kg | 4.40~7.50kg |
女の子に比べ、男の子の方が若干成長が早い傾向にあります。上記の表はあくまで目安なので、身長や体重の数値が多少オーバーしていたり、足りなかったりしても心配ありません。ただし、身長や体重の数値が成長曲線から極端に離れている場合、母乳が足りていない、ミルクの量が多すぎているなどの可能性もあるので、3ヶ月健診で医師に相談するといいでしょう。
授乳回数と量
母乳 | ミルク | |
---|---|---|
授乳回数 | 6~8回/1日 | 5~6回/1日 |
1回で飲む量 | 赤ちゃんが欲しがるだけ ※左右合わせて10~15分程度 |
200ml |
生後3ヶ月の赤ちゃんは、授乳間隔が一定になるころです。ママも赤ちゃんの授乳のリズムをだんだん把握できるようになるでしょう。
生後3ヶ月の授乳回数は、母乳のみなら1日6~8回、左右合わせて10~15分が目安です。母乳の場合、授乳回数や飲む量に個人差があります。一度に飲む量も赤ちゃんによって異なる上、夜泣きが多くその度に母乳をあげている場合などは、授乳回数も多くなります。
母乳と違いミルクはゆっくり消化されるため、1日5~6回、1回あたり200mlを目安に与えましょう。粉ミルクのメーカーによって規定が異なるので、ミルク缶に記載の量を確認してください。
睡眠の特徴
生後3ヶ月を迎えた赤ちゃんは、日中起きる時間が長くなり、夜にまとまって眠る子も増えてきます。少しずつ睡眠リズムが整ってくるため、1日の睡眠時間は合計13~14時間になるでしょう。1日の睡眠時間にも個人差があり、赤ちゃんによってよく眠る子とあまり眠らない子がいるため、合計の睡眠時間は1つの目安として見守ってください。
未就学児の
睡眠指針(厚生労働科学研究費補助金:未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班(編)
排便の特徴
生後3ヶ月頃の赤ちゃんはうんちの回数が減る傾向にあります。赤ちゃんは産まれてから頻繁にうんちをしていましたが、少しずつ消化機能が発達するにつれ、うんちの回数が減り1日2~3回ほどになります。生後3ヶ月頃はまだ1日4~5回うんちをする赤ちゃんもいますが、体調や機嫌がよければ心配ありません。
また、ミルクの回数が少しずつ減り一度に飲むミルクの量が増えるため、生後3ヶ月の赤ちゃんのうんちは水気が少なくベタベタしてきます。少しずつ固形状になるため、うんちの処理もだいぶ楽になりますよ。
健常児の排便回数はどのぐらいか(公益財団法人日本医療機能評価機構)
生後3ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴
生後3ヶ月の赤ちゃんは、身体機能の面でも大きく成長します。どのような発達が見られるのか確認しましょう。
首がすわり始める
生後3ヶ月ごろになると、赤ちゃんは少しずつ自分で首を支えられるようになり、首がすわり始めます。首すわり前の赤ちゃんは首がグラグラして抱っこも安定しませんでしたが、しっかり首がすわれば抱っこが安定しおんぶもできるので、パパママはお世話が楽になるでしょう。しかし、首がすわり始めるとはいえ、生後3ヶ月ではまだ完全に安定しません。赤ちゃんを抱っこする時は首がぐらつかないように、しっかりと支えてあげましょう。
乳幼児健康診査 身体診察マニュアル(平成29 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)
ガラガラなどのおもちゃを握る
生後3ヶ月の赤ちゃんは手足の力が発達するので、手にガラガラなどのおもちゃを持たせると自分から握るようになります。赤ちゃんの機嫌がよければ、ガラガラを振って音を楽しんだりおもちゃを見つめたりする姿が見られます。
オーボールは網目のような形で柔らかく、赤ちゃんが自然と握れるようになっています。中にビーズが入っていて振るとカラカラと音が鳴るので、赤ちゃんも楽しんでくれるでしょう。オーリンクはオーボールをベビーカーなどに取り付けるもので、オーボールと同様に赤ちゃんが自然に握りやすく、遊びの幅が広がります。
みつばちの形をしたカラフルなラトルです。みつばちの4枚の羽はいずれも赤ちゃんが握りやすく、つるつる・ぼこぼこした感触やひんやりした感触を楽しんだり、中のビーズを鳴らしたりして遊べます。歯が生え始めてムズムズする場合にも歯固めとして使えます。筆者の息子もこちらの商品でよく遊んでいたため、お出かけの時に必ず持ち歩いていました。
手に興味を持ち始める
生後3ヶ月ごろの赤ちゃんはさまざまなことに興味を示し始めます。赤ちゃんは目の前に見える自分の手にも興味を持ち、じっと見つめたり、握った手をしゃぶったりする姿が見られるようになります。これは生後3ヶ月ごろの赤ちゃんに特有の「ハンドリガード」と呼ばれる仕草で、赤ちゃんは自分の手を見つめたり舐めたりして刺激を多く受けています。ハンドリガードは赤ちゃんが順調に成長している証ともいえるので、パパママも見守ってくださいね。
人やものを目で追えるようになる
生後3ヶ月の赤ちゃんは、今まで以上に視力が発達するため、小さなおもちゃなど動くものを目で追えるようになります。
赤ちゃんは自分が見たい方向へ頭も傾けて視線を向けます。パパママやきょうだいが話しかけると、赤ちゃんもこちらの目を見て話を聞いてくれます。パパママは赤ちゃんと視線をしっかり合わせ、見つめ合いながらスキンシップをとってあげてください。
よく笑うようになる
生後3ヶ月ごろには、パパママが声をかけたり歌を歌ったりして赤ちゃんをあやすと笑ってくれるようになります。個人差はありますが、赤ちゃんが声を出して笑う姿も見られるようになりますよ。
声をかけたり赤ちゃんの体に優しくタッチしたりと、スキンシップを交えたコミュニケーションを取ってみましょう。
次のページでは、生後3ヶ月の赤ちゃんのお世話や遊び方についてご紹介します。