幼児の習い事、人気ランキング! 習い事のメリットや月々の料金はいくらかかる?
目次
幼児が習い事に通うメリットとは?
近ごろ、習い事に通っている幼稚園児や保育園児が増えてきました。幼児のうちからピアノや水泳、体操などの習い事に通わせて、子供にいろいろなことを体験させてあげたいと考えているパパママも多いのではないでしょうか。では、幼稚園児や保育園児といった幼児期から習い事させるとどのようなメリットがあるのでしょうか。大きく5つに分けてご紹介します。
幼児が習い事に通うメリット1:習い事で友達が増えてコミュニケーション能力が身につく
習い事をすることで幼稚園や保育園以外でのコミュニティが生まれ、そこでまた新たな友達を作ることができます。その結果、将来、社会生活を送る上でで必要となる能力を子供は自然と身につけるようになります。同じ目的をもってお友達と一緒に授業を受けていく中で、コミュニケーション能力が養われていきます。特にサッカーのように大人数で行う、チームワークを必要とする習い事では、より高いコミュニケーション能力が養われるでしょう。
幼児が習い事に通うメリット2:習い事で礼儀作法が身につく
個人で行う習い事やグループで取り組む習い事に関わらず、どんな習い事にも指導してくれる先生がいます。子供同士のコミュニケーションだけでなく、目上の人に対してどのように接するのか、正しい言葉遣いや礼儀作法が自然と身につきます。柔道や空手、剣道などの武道系の習い事なら、礼儀作法以外に精神的強さを身につけることもできるでしょう。子供に礼儀作法を身につけさせたいと考えて習い事をはじめさせるパパママは少なくありません。
幼児が習い事に通うメリット3:習い事で体力がつく
小さな子供は風邪をひきやすかったり、体調を崩しやすいということも多々あります。水泳や体操など体を使った習い事をはじめることで、小さな子供でもだんだんと体力がつき、自然と丈夫な身体になっていきます。特に、水泳は体力だけでなく心肺機能もアップするといわれているため、健康面での効果を期待して習わせるパパママも多いですね。
幼児が習い事に通うメリット4:習い事で感性が養われる
ピアノやエレクトーン、リトミックなどの音楽を楽しむものや、絵画や工作などのアート系の習い事に通っている子供は、幼稚園や保育園で過ごすだけでは伸ばすことが難しい感性や想像力が養われていきます。歌をうたったり絵を描いたりすることは幼稚園や家庭でもできるかもしれませんが、習い事としてきちんと講師に指導してもらうことで、より一層感性を磨くことが期待できます。
幼児が習い事に通うメリット5:習い事が小学校の入学準備になる
国語や算数、英会話といった学習系の習い事を小学校の入学前から始めておけば、数や言葉に対しての理解が早く、小学校に入ってからの授業についていきやすいというメリットがあります。小学校の授業では先生の話を聞くということが大切になりますが、習い事に通っている子供はその土台がしっかりとできています。また、幼児期に習い事にかよった子供は時間や自分の持ち物を管理する力がすでに身についている場合が多く、学習系の習い事を始めることで小学校の入学準備にもつながります。
どのくらいの幼児が習い事に通っているの?
小さなうちから習い事をすることでのメリットは上記で紹介しました。それでは、どのくらいの子供が習い事をしているのでしょうか? 同じ年齢の子供がどのくらい習い事をしているのか気になりますよね。習い事をしている子供の割合について、実際の調査データをもとに年齢別で見てみましょう。
4歳以降の幼児の半数以上は習い事をしている
年齢 | 習い事をしている割合 |
---|---|
1歳後半児 | 17.0% |
2歳児 | 25.7% |
3歳児 | 29.8% |
4歳児 | 47.9% |
5歳児 | 71.4% |
6歳児 | 82.7% |
※2015年 ベネッセ教育総合研究所「幼児の生活アンケート」より
2015年のベネッセ教育総合研究所の習い事に関する調査データをご紹介します。3歳児では29.8%、4歳児になると47.9%の子供が習い事をしていると回答しています。また、3歳児から4歳児にかけては習い事をしている割合が約2倍近くに増えていることが分かります。0~3歳児について習い事をしている子どもはそれほど多くありませんが、4歳児以降になると年齢を重ねるほど習い事に通っている割合が増えていき、小学校入学前の6歳児においては82.7%と多くの子供が習い事に通っていることがわかります。4歳児以降、つまり幼稚園や保育園の年少以降はほぼ半数以上の子供が習い事をしているということになります。多くの家庭で、小さいうちから習い事をさせてあげたいと考え、実際に習い事をはじめているようですね。
幼稚園に通う子供と保育園に通う子供で習い事をしている割合は違うの?
年齢区分 | 就園状況 | 習い事をしている割合 |
---|---|---|
低年齢 | 未就園児 | 28.0% |
保育園児 | 18.9% | |
高年齢 | 幼稚園児 | 73.0% |
保育園児 | 56.7% |
※2015年 ベネッセ教育総合研究所「幼児の生活アンケート」より
幼稚園に通う子供と、保育園に通う子供とで習い事をしている割合は違うのでしょうか? 2015年のベネッセ教育総合研究所「幼児の生活アンケート」ではその割合についても調査されていました。結果としては、幼稚園に通う子供の方が習い事をしている割合が高いという数値がでました。保育園に子供を通わせている夫婦共働き世帯だと、保育園以外の習い事に子供を通わせるのは大変なので仕方がないですよね。
幼稚園に子供を通わせている家庭では、幼稚園の教育時間終了が14時頃と早いため、その後に子供に習い事をさせる時間的余裕があります。また、習い事の送り迎えができるママの余裕もあるため、全体的に幼稚園児が習い事をしている割合が高くなるのでしょう。最近は、預かり保育の時間帯に幼稚園に先生を招き、習い事の時間を設ける幼稚園もあり、そういった努力の結果もあり、幼稚園児の習い事をしている割合が高くなっています。
幼児に習わせている人気の習い事は? ランキングで紹介
さて、習い事と一口に言っても運動系、学習系、アート系などさまざまな種類の習い事があります。これから習い事をさせたいと思っているパパママにとっては、人気の習い事が何か気になりますね。では、実際に幼稚園や保育園に通っている子供の習い事で人気が高いものは何なのでしょうか? 2017年の「今、習っている習い事」についてご紹介していきます。
2017年人気の習い事ランキング1位~10位
順位 | 習い事の種類 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 水泳 | 35.9% |
2位 | 英語・英会話 | 30.1% |
3位 | 体操 | 22.0% |
4位 | ピアノ | 12.9% |
5位 | リトミック | 10.0% |
6位 | 学習塾・幼児教室 | 9.7% |
7位 | サッカー | 7.1% |
8位 | ダンス | 4.5% |
9位 | バレエ | 3.9% |
10位 | その他スポーツ | 3.6% |
※ケイコとマナブ「2017年 子どもの習い事ランキング」より抜粋
幼稚園児・保育園児に人気の習い事1位は「水泳」、2位が「英語・英会話」となっています。水泳については約35%、3人に1人の子供が通っていることになります。その後は、3位体操、4位ピアノ、5位リトミックと続きます。以降、サッカー、ダンス、バレエ、その他スポーツがランクインしており、10位までにランクインしている習い事のうち、7つが体を動かす習い事です。その中でも、リトミック、ダンス、バレエといった音楽に合わせて体を動かす習い事が人気なのが見てとれます。1つの習い事で体力と音楽の感性を養うことができることが人気のポイントです。
幼児の習い事は月にいくらくらい料金がかかるの?
子供が習い事をするうえで1ヶ月にどのくらいの費用がかかるのでしょうか? 子供を習い事に通わせてあげたいと考えていても、どのくらいの出費がかかるかは事前に知っておきたいものです。実際に習い事に通っている子供のデータをもとに、月々どのくらいの出費がかかるのかご紹介します。
未就学児の平均料金は月に6500円
年齢 | 習い事費用/月 |
---|---|
幼児全体 | 6,500円 |
3歳 | 3,200円 |
4歳(年少) | 4,800円 |
5歳(年中) | 7,900円 |
6歳(年長) | 9,800円 |
※2017年 ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査」より
ベネッセ教育総合研究所による2017年の調査データを見てみると、3~6歳児までの未就学児の習い事にかかる金額は月平均6500円となっています。年齢別に見てみると、3歳児が3200円と一番金額が低く、4歳児が4800円、5歳児が7900円と年齢が上がるにつれて金額も高くなっていき、小学校入学前の6歳児になると習い事にかける金額は月9800円にまで上がっています。こちらで紹介した習い事の費用はあくまで平均金額であり、一つの習い事だけでなく掛け持ちをしている家庭もあります。月々かかる金額については参考程度に知っておくと良いでしょう。
幼児の習い事は週末に通わせる? 平日なら送迎はどうすればいい?
子供は平日毎日幼稚園や保育園に通っていますが、習い事をしている子供はいつどうやって習い事に通っているのでしょうか。習い事の送迎については、共働き世帯のパパママの気になるポイントですね。
共働き世帯は週末の習い事が中心
共働き世帯の場合、朝早く保育園に子供を送り届けて夕方遅く子供をお迎えに行くという場合が多く、幼稚園に通う子供に比べると、平日自由に動ける時間が少なくなります。平日習い事に通わせる時間を確保するのが難しい共働き世帯では、週末を中心に習い事に通わせている場合が多いですね。
平日の習い事は送迎がネック いい方法はない?
子供の習い事の多くは週に1~2回のサイクルで授業が行われています。週末に習い事を入れると、園の行事と重なってしまったり、なかなか家族でのお出掛けができないということも考えられます。そのため、できれば平日に習い事をさせたいと考えるパパママも多いでしょう。しかし、共働き世帯にとっては習い事の送迎がネックになりがちです。そこで「ファミリーサポート」や「ベビーシッター」を活用したり「ママ友と送迎シェア」することで平日の習い事を可能にしています。
ファミリーサポートとは、その地域において育児や介護の援助を受けたい人とサポートをしたいと考えている人がお互いに助け合うもので、多くの地域で取り組みが行われ、誰でも利用することができます。サポート料として月数千円の出費がかかることにはなりますが、パパママも気兼ねなく仕事ができます。同じ習い事をしているママ友と協力できるのであれば、行きはママ友にお願いして帰りの迎えを担当するといった例もあります。これらの方法をうまく活用することで、共働き世帯でも平日の習い事に通わせることができ、また帰宅後の家での過ごし方にも影響が出ず、さらに週末の時間も有効に活用できるというメリットがあります。
預かり保育時に園で習い事をさせてくれる幼稚園も人気
最近では、幼稚園での預かり保育中に園内で習い事させてくれるという幼稚園も増えてきました。英会話やリトミック、ピアノなどさまざまな習い事を日替わりや週替わりで受けることができ、習い事の指導は幼稚園の外部からプロの指導者を招くなど、幼稚園によってさまざまな取り組みが行われています。通い慣れた園内でいつも一緒に遊んでいる友達と楽しく学ぶことができるのは、子供にとってもメリットでしょう。また、園内で習い事ができるため送迎が不要という理由から、共働き世帯だけでなく多くの家庭からの支持が高まっています。
幼稚園児、保育園児の習い事の注意点
子供にとって習い事をすることは、子供の可能性が広がり、多くの世界を体験することができるいい機会となります。幼稚園児や保育園児のような小さな子供の習い事は親が主導となっていることも多いと思いますので、子供が習い事をするうえで注意しておきたいことについてもご紹介します。
幼児の習い事の注意点1:子供の自主性を尊重する
子供が自分から進んで始めた習い事については、スポーツ系でも学習系でも興味があって熱中しているため長続きすることが多いものです。しかし、親の都合や兄弟が習っているからという理由で始めた習い事については、「行きたくない」や「やめたい」などの言葉を口にすることがあるかもしれません。習い事は必ずさせなければならないというものではありません。子供が嫌がるようであれば無理強いしないことが大切ですし、子供が習い事に対してどのように思っているのか、子供の自主性を尊重することも大切です。
本当にやりたくないと思っている場合には、習い事をやめてしまうというのも一つの方法です。子供が本気でやりたいという気持ちを持った時に、パパママがきちんと子供と向き合ってあげることが子供の可能性を広げることになるのです。日ごろから子供の気持ちに寄り添い、考えを尊重してあげられる環境を作ってあげることが理想ですね。
幼児の習い事の注意点2:早寝をする生活リズムは崩さない
最近は遅寝遅起きで夜型の生活リズムの子供が増えてきています。幼児期の睡眠時間は成長をするうえでとても大切で、3~5歳児の理想の睡眠時間は10~13時間といわれています。21時までに就寝できるように余裕をもってスケジュールを立て、子供の年齢にあった睡眠時間を確保できるよう生活リズムを整えてあげることが大切です。
仮に習い事をすることで帰宅時間が遅くなり、お風呂に入る時間や晩ご飯が後ろ倒しとなり、その結果、就寝時間が遅くなってしまっては子供の成長の妨げになってしまい、子供にとっていい生活環境であるとは言えません。子供に習い事をさせるのであれば、生活リズムを崩さず早寝早起きなどの規則正しい生活をさせることがパパママの大事な役割となります。
まとめ:子供の習い事にはメリットはあるが、子供の自主性を尊重したい
幼稚園児、保育園児が習い事に通うメリットや、習い事を始めるうえで気になることをまとめてご紹介させていただきました。習い事を通して幼稚園や保育園以外でのコミュニティができ、感性が養われたり、礼儀作法が自然に身についたりと、早くから習い事をすることでたくさんのメリットを得られることがわかりました。
しかし、子供は幼稚園や保育園でも多くのことを学んでいますので、もしも子供が習い事をやめたいという気持ちになった場合には、パパママの考えを押し付けず子供の自主性を尊重することも大切です。必ずしも習い事をしなければならないというわけではありませんので、家庭でよく話し合いながら子供の可能性を広げていってあげましょう。