幼稚園児のお弁当作りのコツとは? 悩みを解消できる便利なアイテム
幼稚園のお弁当作りのコツ
幼稚園のお弁当では、決められた時間内に完食できることをまずは重視します。そのために、食が進む工夫や適切な量を子供の目線に立って考えましょう。また、毎日のことですので、作る側も楽しく負担にならないようなやり方を確立することも重要です。
好きなキャラクターで第一段階クリア
お弁当箱やランチョンマットなどのお弁当グッズに好きなキャラクターがあしらわれていると、お弁当の時間を前向きに迎えられそうですね。お友達同士で見せ合う楽しみもできます。
ピックやホイルで見た目を華やかに
可愛い形のピックや色柄がついたホイル、バランやおかずカップもカラフルなものがたくさん出ています。手軽に彩りを加えられ、お弁当が楽しい印象になって食欲がわきそうです。ピックやバランは禁止という場合もありますので、幼稚園の規則を確認してくださいね。
冷凍食品も上手に活用
市販の冷凍食品は種類に富み、お弁当作りの強い味方です。凍ったまま入れられる冷凍食品はお弁当箱の中でちょっとした保冷剤の役割を果たしてくれます。作ったおかずを小分けして冷凍しておくと、自家製の冷凍食品として重宝しますよ。ただし家庭で調理したものは自然解凍ではなく再加熱して冷ましてから使う方が安心です。
デザートで満足感を
デザートを入れてあげると子供の満足度が格段に上がります。ごはんとおかずを全部食べた後のお楽しみと約束しておけば、食が細い子もデザートを励みに完食を目指してくれるでしょう。
お弁当にまつわる悩み
お弁当にはさまざまな悩みがつきものです。家庭での食事と違い食べている現場を見られませんから、なおさら心配になりますよね。よくある悩みと取り組みやすい対処法をまとめてみました。
毎日同じになってしまう
幼児用お弁当箱に入る量は少ない上、子供が残さず食べられる内容となると、限られたパターンになりがちです。ただ、同じ中身が続いても子供は案外気にしないものです。のみならず、「いつもと同じ」であることが安心感に繋がる側面もありますので、お気に入りのおかずは張り切って入れてあげてください。
お弁当に変化をつけたいときは、食材(主菜であれば、豚・鶏・牛・魚など)× 調理法(焼く・蒸す・煮る・揚げる)× 味付け(塩・醤油・味噌など)の組み合わせでかなりのバリエーションになります。いつもの卵焼きをゆで卵にしてみたり、炒め物をカレー風味やケチャップ味にしてみたりといったことでも、変化が生まれます。
作るのが大変
お弁当作りが大変だと感じたら、品数は最小限にする、加工品を活用するなど負担を減らす方向に切り替えましょう。栄養バランスは1日のトータルで考えるものとして、毎回のお弁当で網羅しなくても大丈夫です。品数や手作りは頑張りたい…という場合は、下準備と同時調理を習慣化すると効率が上がります。例えば、
- 冷凍できるものはまとめて作り、小分けして保存…唐揚げやハンバーグなど
- すぐに入れられる隙間埋め食材を常備…プチトマト、ブロッコリー、煮豆、茹でて冷凍した枝豆など
- 同時調理で時短…炊飯と同時に芋類をふかす、朝食の汁物とお弁当用の蒸し物を二段調理するなど
などが習慣づいていると、その都度あれこれ考えなくてもお弁当箱が埋まるので、時間と気持ちに余裕ができますよ。
保冷材はつけるべき?
気温が高い中を持ち歩く日など、お弁当の傷みが心配なときは保冷剤を添えるとよいでしょう。冷気は下に向かって伝わるので、保冷剤はお弁当の蓋の上に載せると効果的です。市販の抗菌シートも活用してみてください。
お弁当を残してくる
子供がお弁当を食べきれなかったときは、本人も気にしていることが多いですから、問い詰めるトーンにならないよう留意して話を聞いてみましょう。子供なりの思わぬ理由があるもので、筆者自身、我が子やお友達から以下のようなエピソードを聞いたことがあります。
- おかずの色や味がごはんに移って嫌だった。
- おにぎりに付けてくれたお顔が可愛くて、かわいそうで食べられなかった。
- ごはんがびしょびしょで食べにくかった。(保冷剤でお弁当箱の内側が結露した)
- お箸に頑張って挑戦したら、ごちそうさまに間に合わなかった。
具体的な理由がわかれば、安心して食べられるように対処してあげられますね。また、小食だったり食べるペースがゆっくりの子供には、先生と相談の上、ごく小さなおにぎりだけなど確実に食べきれる量にするのもひとつの手です。少なすぎるかな、バランスがよくないなと心配になりますが、他の食事やおやつの時間で補いましょう。食べきれたという自信を重ねるうちに、量はだんだん増やしていくことができます。
子供がお弁当を食べてくれない
お弁当を食べたがらない場合は、遊びたいあまり食事に集中できないことも考えられますし、時には、ママや先生の関心を惹きたいという理由もあるかもしれません。「ひとりで食べられた」という経験を積むため、好きな物だけ入れてあげるなど子供のペース作りを最優先にする期間を設けてみてもよいでしょう。
少しでも食べられたら、食べてくれて嬉しい! という気持ちをぜひ伝えてくださいね。また、家族揃ってお家でお弁当ごっこをしてみるのもおすすめです。食事をそれぞれのお弁当箱に詰めて、「お弁当の時間はどんなお支度をするの? 」「『いただきます』のご挨拶は声を揃えて言うのかな? 」など、幼稚園の様子を子供に教えてもらいながら皆で楽しく食べましょう。お弁当=楽しいというイメージを持つ後押しができるとよいですね。
夕食の残りを入れても大丈夫?
残ったおかずはお弁当作りに重宝します。直箸を避け、早めに冷蔵または冷凍するなど衛生面に注意すれば問題ありません。お弁当箱に詰める前に必ず中まで再加熱し十分に冷まして使いましょう。
キャラ弁が作れない
昨今はSNSなどでキャラ弁を目にする機会が多く、自分も作るべきかと迷うかもしれません。凝った細工は食材に触る回数が増えて衛生面にいっそう注意が必要ですし、見た目の完成度を求めるほど味の調和は難しくなるので、余裕がなければあえて作る必要はないでしょう。食材を型抜きしたり、黒ごまの目をのせるだけでも十分可愛らしくなります。キャラクターの形の海苔などの市販品も便利です。
お弁当作りに便利なアイテム
数多くのお弁当グッズの中から、時短の手助けになるものや、可愛いお弁当作りに役立つアイテムをピックアップしました。
ふりふり 一口 おにぎり型
詰めたごはんよりも食べやすい、小さいおにぎりが簡単にできます。大きさが揃うのでキャラ弁にも便利です。
レンジでだし巻きたまご
お弁当の定番、卵焼きを電子レンジで作れるグッズです。コンロにかかりきりにならずに済むのは助かりますね。
おかずカップ小中セット
保存にも使えるおかずカップは、作り置きに活躍します。こちらは冷凍も電子レンジもOKで、容器ごとお弁当箱に入れられます。
のりパンチ フェイス
簡単にお弁当を装飾したいときに便利なのが海苔を型抜きするパンチです。パーツの組み合わせ次第でいろいろな表情や形が作れます。
おにぎりラップ へんしん のりもの
おにぎりを包むだけでキャラクターが完成するラップを使えば、キャラ弁も簡単です。さまざまな絵柄が出ていますよ。
お弁当箱を見直す
食べる量に対してお弁当箱の大きさは適切でしょうか。また、中蓋やパッキン付きの蓋は、密着度が高く幼児には開けにくいことも。幼稚園に慣れないうちは、ひとつ身支度につまづいただけでも、園生活に後ろ向きになってしまう子もいます。中身を詰めた状態でお弁当箱をスムーズに扱えるか確認し、難しそうな場合はもう少し成長した時を楽しみにとっておきましょう。
子供のリクエストを聞いてみる
余裕があれば、「お弁当に何が入っていると嬉しい? 」と子供の要望を聞いてみてもよいですね。できる範囲で叶えてあげると気持ちが満たされるでしょう。実は「お友達とお揃いにしたい」などの理由があったりして、幼稚園での会話も弾むかもしれません。
まとめ
空になったお弁当箱や「おいしかった」という感想は、とても嬉しいものです。たとえ思うような反応をもらえなくても、気持ちをこめてお弁当を作る日々は、かけがえのない親子の時間です。凝った中身にする必要はありません。子供とたくさん会話しながら、それぞれのご家庭に合ったお弁当作りを楽しんでくださいね。