【FP監修】夫婦共働き世帯の平均年収は? 共働きの家事負担やパパママの口座管理はどうしてる?
目次
家事育児の夫婦間の負担割合は?
夫婦間の家事・育児の負担割合は、ママに偏っているといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。また、原因はなんなのでしょうか。夫婦の家事・育児の負担割合の現状を見ていきましょう。
家事育児の負担の実情
内閣府調査によると共働き世帯のパパは12%が「家事・育児を5:5でやっている」と答えているに対し、ママは9.9%しか「平等」と答えていません。夫婦の認識は大きなギャップが生まれていますが、原因の一つとして考えられるのが「名もなき家事」の存在です。家事は細かな作業の集合体です。一言にゴミ捨てといっても、家中のゴミを集める・仕分ける・袋に詰めるなど多くの工程があります。毎日ゴミ捨て場にゴミを出している行為は、「ゴミ捨ては全て自分がやっている」と思いがちですが、裏に多くの地味な作業があることを忘れてはいけません。
平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査(内閣府)
女性の家事育児の負担が重くなる理由とは?
国際社会調査プログラム ISSPが2012年に実施した「家族と性役割に関する意識調査」でも日本人男性の家事・育児における負担率は最下位となりました。原因は、「仕事が忙しく、家事・育児をする時間がない」「やり方がわからない」「やっても文句を言われる」などさまざまな理由があります。
また、小さいころから母親に何もかもしてもらい、そのまま結婚をした結果、今度は妻に同じ事をしてもらえると考えている男性も少なくないようです。さらに「家事・育児はそもそも女性がやるもの」を古い考えをもった男性もいるでしょう。女性の家事・育児負担が増える原因は、男性の家事・育児に感ずるイメージが凝り固まってしまっている場合も多いのです。
家事育児を夫婦で振り分けるコツ
共働きのパパママにとって重要なことは、「いかに家事・育児・仕事のバランスを考え、スムーズに回していけるかを考えること」。共働きである以上、家事・育児は夫婦で振り分けるのがスムーズに暮らすコツです。
お互いが今やっている家事育児をなるべく細かく書き出す
まずはお互いが普段やっている家事を紙に書き出し、家事分担表を作ります。細分化し、見える化することで、お互いが普段なにをやっているかを明確にするのがポイント。書き出すことで「こんな作業があったんだ!」とお互いに気付くことも多いでしょう。例えば、一言で「洗濯」といっても、洗う・干す・畳むと工程があります。なるべく細かく書き出しましょう。
話し合いながらお互いに振り分けていく
書き出したあと、いきなり全ての家事を平等に振り分けるは難しいので、まずは手が空いた時にママのタスクを積極的にするようルール決めをします。最初は子供の爪を切る・保育園に持っていくオムツにスタンプを押すなど、簡単なものでかまいません。パパができそうなものから振り分けを行いましょう。作業をマグネットや付箋で管理し、終わったものは外していく方法もおすすめです。家事分担表を家の目立つ場所に貼ることで、パパも終わってない家事が把握でき、「〇〇しようか?」と声をかけやすくなります。
時短できるものや減らせる項目がないか確認する
家事分担表を作っていると、時短できる家事や減らせる家事が見えてきます。「この家事は必要ないのでは?」と感じたら、家事分担表とは別に「しないものリスト」も作ってみましょう。例えば「洗い物が増えるような調理はしない」「買い物には毎日行かない」など。時短グッズを導入して家事の工程を減らすのも効果的です。やらなくてもいいもの・減らせるものをリストアップすることで、毎日の負担がぐっと少なくなります。平日は最低限の家事・育児にし、週末にガッツリやる方法もいいでしょう。パパとママが相談し、ライフスタイルに合った方法でかまいません。
時短に役立つグッズその1:料理の時短にらくチンお料理ボウル
洗う・水を切るが1つでできる便利なボウルです。水きり穴の空いていない片方で野菜や米を洗ったら、穴の空いたもう片方から水を流すだけ! 水きり穴にはお米が詰まりにくい工夫がされています。
時短に役立つグッズその2:小物も食洗器で洗える食洗機用小物バスケット
シリコンカップやクッキー型など食洗器の水圧で飛ばされてしまう小さな小物を守ります。ランチピックやタレビンなど小さなものが入るインナーバスケット付き。食洗器の中で小物が行方不明になりことも、もうありません。
時短に役立つグッズその3:三角コーナーいらずの水切り袋
自立型の水切り袋です。水切り穴が付いているため、上部をくるくると巻いたら、ぎゅっと絞ってそのまま捨てられます。生ごみに触れなくてもいいので、衛生的に使えるのがポイント。袋は防水紙を使っているため、丈夫で破れにくい構造です。
家事のアウトソーシングも考える
パパママが協力しても、家事が思うように進まないと感じたら、アウトソーシングを検討するのもひとつの方法です。家事代行サービスを利用し、負担を減らしましょう。もちろん、毎日利用する必要はありません。週に1回・数時間だけでも利用できます。アウトソーシングできるのは家事だけではありません。買い物代行や、子供を数時間見てもらえるサービスもあります。うまく活用し、パパママがストレスなく毎日を過ごせるようにしましょう。
まとめ
共働きは経済的に大きなメリットがありますが、夫婦でしっかりお金を貯めないとかえって散財してしまうこともあります。また、お金だけでなく家事育児の負担についても夫婦でシェアしたり、アウトソーシングで負担の軽減を話し合うのが大切です。共働きのメリットを最大限生かすためにも、パパママでのコミュニケーションを欠かさないようにしたいですね。