腹帯っていつ、妊娠何ヶ月からつけるの? どんな効果がある? 選び方は? おすすめの妊婦帯10選
目次
腹帯(妊婦帯)って何?
妊娠中のママが大きくなったお腹の赤ちゃんを安定して支え、保護する目的でお腹に巻く帯の事を腹帯と呼びます。腹帯の始まりは古くは平安時代の文献にも見られる事から、日本において長期に渡り続く風習であると言えます。昔はさらしのように長い布をお腹にグルグルと巻きつけていました。
現代も同じようにさらしの腹帯もありますが、腹巻のような筒状の物やベルトタイプなど種類が豊富になり、ママ達は好みや肌質、生活習慣に合わせて選べるようになりました。
妊婦に腹帯(妊婦帯)は必要なの? どんな効果があるの?
古くからある腹帯はママが楽になる効果が認められているからこそ風習・慣習として続いていると言えるでしょう。具体的なメリットをいくつかご紹介します。
お腹の重みを支える・腰や背中の負担を軽減する
妊娠中は、赤ちゃんの重みだけではなく、羊水が増えて皮下脂肪が付くため、お腹はどんどん大きく、そして重くなっていきます。腹帯でお腹をしっかり支えることで、腰や背中の負担を軽減してくれます。
お腹を温める・外部からの刺激を和らげる
妊娠するとホルモンバランスが変化するため、体が冷えやすくなる場合もあります。妊娠中に体が冷えると、つわりが辛くなったり、お腹の張りが強くなったりすることもあるので、腹帯を付けてお腹を温めましょう。また、腹帯は外部からの衝撃や大きな音などの刺激を和らげてくれます。
腹帯(妊婦帯)はいつからいつまで使う?
安定期に入りお腹が大きく目立ち始めた妊娠5ヶ月目、最初の「戌の日」に初めて腹帯を巻くのが一般的です。
腹帯を使い始める時期に迷っている方は「戌の日」から使い始めるのがおすすめです。しかし、腹帯をいつから使い、いつまで使うのかは厳密には決まっていないので、ママが必要と感じたら使い始めましょう。
戌の日って何?
日本では一日一日、干支が割り振られているので「戌の日」は12日に一度のペースでやってきます。犬は多産であるのにお産がとても楽にできる事や狛犬が邪気を払う事にちなんで、昔から「安産の象徴」「安産の守り神」とされてきました。縁起担ぎで「戌の日」に安産を願う慣習が定着したと考えられています。
腹帯(妊婦帯)の選び方
大きくなったお腹を支える腹帯は、実は種類が多い事をご存じですか? サポートしたい場所や妊娠時期、素材、肌質によって選び方はさまざま。まずは腹帯の種類を把握し自分に使いやすい腹帯を選ぶようにしましょう。
さらしタイプ
昔ながらの長い帯状の腹帯です。体のサイズを問わず、締め付け具合もその時の服や体調に合わせて調節できるのが最大のポイント。使い方や巻き方を最初に覚えてしまえば、お腹の大きさに合わせて巻く事ができるので長く使用できるでしょう。安産祈願の「お祝い帯」として贈られるタイプの腹帯です。
腹巻タイプ
伸縮性があり優しくゆったりとお腹を包み込む筒状の腹帯です。部屋でくつろぐ時や寝る時、つわりの時期など体を締め付けすぎずソフトに支えたい時におすすめです。寒い時期にショーツの上からも装着できるので冷え対策にも最適。
パンツ・ガードルタイプ
ショーツ機能もある履くタイプの腹帯で、ずれにくくしっかりサポートできるのが特徴です。出勤や買い物などの外出時、ズボンを履く時などに適しています。調節ベルトで大きくなったお腹に合わせて支える力を変えたり、妊婦健診に便利な前開き機能が付いていたりと妊娠後期まで使えます。
サポートベルトタイプ
大きく重くなったお腹を下からベルトで固定するので、特に腰痛緩和や予防におすすめのベルトです。臨月近くになると、腰や背中、足の付け根付近が重みで痛くなり体がゆがんでしまうこともあります。体のゆがみを防止し、お腹を安定させて体のバランスを保つ事に優れているのでぜひ試してみてください。上記の腹帯の上からも使用できますよ。
骨盤ベルトタイプ
妊娠すると骨盤が少しずつ広がります。妊娠後期には骨盤に痛みを感じるママも増えるでしょう。骨盤の痛みを緩和してゆがみを抑えてくれるのがこの骨盤ベルト。産後は広がった骨盤を元の位置に戻す機能もあり長期に利用できる優れモノです。
腹帯(妊婦帯)の巻き方の注意点
さらしやベルトタイプは、巻き方や固定する位置を調節する時にちょっとした注意が必要です。腹巻やパンツタイプの腹帯もお腹を支えるサポート部分があるので、体にフィットするように装着する必要があります。ここで上手に巻くコツを身に付けましょう。
腹帯は正しい位置で巻く
どのタイプの腹帯も基本は同じで、お腹を下から支えるように巻きます。お腹を締め付けるのではなく下から持ち上げるイメージで腹帯の位置を決定します。腹帯を購入すると巻き方の説明書が必ず付いていますので、その通りに巻きましょう。産院の母親学級などで助産師さんや看護師さんに聞くとそれぞれのママに合った巻き方を教えてくれますよ。
腹帯は締め付けすぎない
昔はしっかりお腹を固定し強めに巻いていましたが、今は適度なフィット感が大切とされています。腰やお腹の下は強めに、お腹周りは少し緩めに巻くなど場所によって緩急をつけます。その時の体調や妊娠時期にも合わせて調節しましょう。お腹を支える物なので、反対に緩すぎないようにも気を付けましょう。
さらしタイプの巻き方
初めてさらしを使用する時は、助産師さんや使用経験のあるママに直接教えてもらうとより理解して巻く事ができますよ。ここでは自分で調べるママさんのために巻き方が分かる動画をご紹介します。
おすすめの腹帯(妊婦帯)10選!
ロングセラーから口コミで評判の商品まであらゆるタイプの腹帯をピックアップしました。
犬印本舗 妊婦帯 岩田帯タイプ いわた
日本製のさらしタイプの妊婦帯です。戌の日のお祝いで贈られる代表的な腹帯ですが、フリーサイズなので出産まで長く使う事ができますよ。100%の綿製品、優しい肌触りで肌の上から直接巻けます。
犬印本舗 ママと犬印の共同企画らくばきパンツ妊婦帯
下腹部・腰・ヒップ下部分には綿生地を二重にした優しくフィットするサポートが付いています。ママ達の希望を丁寧に取り入れた構造はグッドデザイン賞を受賞しました。しっかりした生地で一枚履きでも安心して使用できますよ。
青葉 トコちゃんベルト2
腹帯を探していると必ず耳にするトコちゃんベルト。「尿漏れしやすくなった」「足の付け根が痛い」などの妊娠中のトラブルや、産後は骨盤矯正でも利用でき活躍する場面が多いでしょう。筋力が衰える事無く妊婦ライフを送れるので、産後の体の回復も早いですよ。
ワコール マタニティ 妊婦帯 腹巻きタイプ
伸縮性があるので妊娠3ヶ月から出産まで使え、お腹の上部からおしりまでしっかり優しく覆います。締め付けすぎず汗のむれも無く快適な使い心地です。安心の日本製で贈り物でも喜ばれる一品です。
Plaisiureux 妊娠帯 骨盤ベルト
幅広のマジックテープでしっかり固定し、着脱は簡単にできます。特にお腹が大きくなる妊娠後期や双子以上の妊娠ママにぴったりです。腰や背中の痛みはこのベルトで緩和・予防しましょう。伸縮性がありお腹の丸みに合わせて装着可能。メッシュ素材で通気性抜群です。
ネトゥル ベア天竺クロスサポートマタニティガードル
程良い締め付けとスッキリかわいいデザインで数枚を普段使いするママが多数です。お腹の下から布をクロスに重ねてサポートしているので快適に外出もできますよ。フィット感が良く口コミでも満足度が高い商品です。
ミッシーリスト シルク腹巻
薄くて暖かく保温効果に優れ、しかも着崩れしにくい日本製の腹巻です。妊娠初期から産後授乳中まで長く愛用できるので利用するママが続出! 伸縮性・発汗性に富み、適度な締め付け感があります。服の下に着てもすっきりシルエットが嬉しいですね。
AQshop 妊婦帯 マタニティベルト
両端のダブルベルトでお腹の下からしっかり固定し装着が簡単にできます。フリーサイズなので産前産後の腰痛、骨盤の歪み、筋肉の負担減をこれ一つで乗り越えられます。サイズの微調整がしやすいので急いでいる時でもしっかりフィットさせる事ができるのがポイント。
エンゼル フリー妊婦帯
お腹をしっかり支えて腰の痛みを軽減するマタニティベルトで安心の日本製です。汗をかいても優しい付け心地のパイル生地なので外出時でも快適。お腹をしっかり包み込み、臨月まで使用できるしっかりした造りになっています。マジックテープで長さを自分で簡単に調節できます。
ローズマダム 腰らく妊婦帯・骨盤ベルト
産前は妊婦帯として、産後は骨盤ベルトとして使える2wayタイプ。妊娠中はお腹の下から持ち上げ腰痛と適度に骨盤を閉めます。日本製で肌触り良く、ショーツの下に装着できるコンパクトさでトイレも簡単にできますよ。
実際に腹帯を使ったママの声!
妊娠中のママ達はどのように使っているのか、メリット・デメリットを含めてママの声をピックアップしてみました。
ベルトと腹巻を使い分けした
日中や外出する時は締め付けが強めのサポートベルト、リラックスする時や就寝時は柔らかく適度に締め付ける腹巻と使い分けしているので、2種類の腹帯を購入しました。(32歳・主婦)
購入する時期を間違えた!
お腹をしっかり支えるベルトを妊娠中期に買ったのですが、お腹があまり大きくならない方だったので結局使えたのは臨月の時だけ。お腹の状態に合った物を買うべきだったと後悔しました。(24歳・会社員)
いつから使うべきか全く考えていなかった
パンツタイプを買ったのは妊娠8ヶ月の頃。それまで腹帯をしてもさほど変わらないのではと思って使用していなかったのですが、履いてみてあまりの心地よさにビックリしました。早く買えばよかった…(33歳・パート)
仕事に差し障りないベルト
座り仕事なので、座っていても足の付け根に負担のかからない骨盤ベルトを探して購入しました。腰痛持ちだったのですが、ひどい痛みも起こらず足の付け根の痛みもなく、臨月までとても楽に妊娠生活を過ごせました。(39歳・会社員)
まとめ
妊娠に必要なアイテムの一つである腹帯。どのような物なのか、いつから付けるべきなのか、初めてのママなら迷ってしまいますが、腹巻やベルトなど色々な種類があるのでよくチェックして必要と感じた時に使い始めましょう。安産のためにも、冷えや体の痛みを和らげる役割をするので体に合う腹帯を見つけてぜひ使ってくださいね。