小学校のお受験準備はいつから始めたら良い? 事前準備と家庭でできる受験対策
小学校お受験の準備はいつから始めたら良い?
小学校のお受験準備は、勉強だけでなく、家庭での生活習慣が大事になってくるので、年少または年中から少しずつ意識します。しかし、お受験をするのは子供ですが、親がお受験の流れや試験内容を把握していないと、対策のしようがありません。そこでお受験までの事前準備について確認していきたいと思います。
小学校お受験までの事前準備
小学校のお受験というと、国立小学校と私立の小学校の選択肢があります。さらに、学校ごとに教育の特色が違うため、どこの学校を受験するか、親がある程度絞っておく必要があります。6年間もしくは内部進学でそれ以上通うなら、子供に合った学校を選びたいものですよね。そこで、小学校のお受験までの準備について具体的な方法をご紹介したいと思います。
小学校お受験の準備リストを作る
まずは、お受験の全体像を把握するため準備リストを作ります。作る項目はというと、志望校決定までのプロセスと、志望校を決めた後の受験の流れ、そして、試験日までの学習計画についてです。
具体的な項目は下記をご覧ください。
項目 |
具体的な行動 |
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志望校決定までのプロセス |
通学時間を設定し、その範囲内で学校をリストアップ 小学校の教育に求めるものを明確化する 例:教育方針・一貫教育・進学先・校風・設備面他 学校説明会の日程調査と参加 志望校の決定(第一志望・合格安全校) |
志望校決定後の受験の流れ |
入試情報の把握 願書提出日・受験日・合格発表日・入学手続き |
試験日までの学習計画 |
幼児教室選び 幼児教室の体験教室に参加 |
小学校の教育に求めるものは、年々多様化しているので、子供の個性が伸ばせる学校選びが非常に重要です。小学校は、平成30年度の文部科学省の調査によると、公立と私立を合わせた総数が20,095校、国立小学校は70校、私立の小学校は231校に及びます。通学時間から通学できる範囲と候補となる学校は絞られてきますが、子供の将来を左右する学校選びは、事前の情報収集が要となります。
特に志望校決定までのプロセスでは、子供が6年間通う場所なので、通学に負担のない距離を考えなければいけません。引っ越しをして受験するのか、それとも今の自宅から通うのかでも変わってきます。学校選びは子供の人生を大きく左右するものなので、小学校に求めるものを事前に明確化しておきましょう。
例えば、どのような教育を受けさせたいのか、大学まで一貫した教育を受けられる学校を選ぶのか、それとも小学校のみで、状況を見て中学や高校は変えていくのかでも変わってきます。そのためには、家族で話し合う時間を持ち、いろいろな角度から子供の教育について話し合ってみましょう。
志望する小学校の情報収集
志望の小学校を決めるまでがお受験準備のひとつの山となりますが、受験する学校を決めたら次は実際に説明会や学校見学に行き、校風や学校の様子を確認します。
説明会や学校公開に参加する
説明会や学校公開、オープンスクールなどは、学校の内部が見られるチャンスです。どのような子供が通っているのか。教えてくれる先生の教育の対する姿勢や、学習環境を体験します。親子で参加して、子供にも感想を聞いてみましょう。親としては「この学校に通わせたい」と思ったけれど、子供に感想を聞いてみたら、「難しそう」と答えるかもしれませんし、言葉を選んでいる様子が見えたら、印象に残る部分がなかったのかもしれません。
小学校選びは、ご縁という要素もあるので、親子の双方で納得のいく学校でないと受験が無駄になってしまいます。さらに、学校公開は必ず複数の学校に参加します。これは、比較する学校がないと、見た学校の良い部分と気になる点が分からないためです。複数見ることで、学校を見る視点も養われていくので、気になる学校があったら足を運び、家族内の温度差ができないように相談を徹底します。
小学受験対策のための塾選び
学校公開を経て、受験する学校を選んだら、次はいよいよ子供にもがんばってもらうための塾選びです。受験対策専門の幼児教室や、合格実績がある塾を探し、体験教室に参加します。幼児教室のお受験に対する考え方や、子供に合っているかどうかを見極めたら、幼児教室に通い、お受験のための学習をスタートさせます。
家庭で取り組むお受験対策
お受験は、ペーパー試験と子供同士で遊ばせて、社会性や協調性を確認する行動規範など受験する小学校によって試験の形態が違います。どこの小学校を受験するにしても、家庭でのしつけや生活習慣ができていないと、集団生活に適応できないとみなされてしまいます。そこで、ここからは、家庭で取り組めるお受験対策について考えてみたいと思います。
家庭で取り組むお受験対策1:規則正しい生活
まずは生活の基本でもある、規則正しい生活を意識します。同じ時間に起きて、同じ時間に寝る。朝食・昼食・夕食と三食食べるという基本的な食生活もとても大事です。親の生活に子供を合わせていないか再確認し、親子で時計を意識した生活に切り替えましょう。
家庭で取り組むお受験対策2:生活力を向上させるお手伝い
普段の生活の中で、何気なく行っているお手伝いには、親子のコミュニケーションを深め、自分で考える力を養う他、楽しく生活力を身につけさせる要素が含まれています。お手伝いを通して学ぶことがたくさんあるので、夕飯の用意をしている時など、一声かけて「お手伝いをしたい!」と思えるような環境を作ってあげましょう。そして手伝ってもらったら、必ず「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えます。次のお手伝いへの参加意欲を高めるよう、褒めてあげることも重要なポイントです。
家庭で取り組むお受験対策3:整理整頓の習慣
自分の持ち物は自分で準備するという当たり前のことも、きっかけがなければずっと親がサポートしてしまうものです。お受験を機に、自分のものは自分で整理するよう、収納棚を準備して片付ける楽しさを教えてあげます。その際、親が選んで与えるのではなく、子供の意見を聞いて選ぶようにします。棚を購入したら、どのように片付けたらいいのか一緒に考え、ルールを決めます。片付けたら親が確認し、習慣化するまで、サポートしてあげましょう。
家庭で取り組むお受験対策4:家庭学習
小学校のお受験にも数や図形の問題が出題されるケースがあります。絵本や図鑑など、興味や関心があるものを一緒に見て、家庭学習の時間を作ります。どの時間帯に設定したら集中してできるのか、最初は一人ではできないので、読み聞かせや丸付けなどを行い、遊びの延長として取り組むと、学習に対する関心が高まります。
家庭で取り組むお受験対策5:子供同士の遊びで社会性を育む
小学校のお受験では、勉強も大切ですが、子供同士で遊ぶ機会を作ってあげるのも社会性を育むきっかけにつながります。幼稚園や保育園のお友達と公園で待ち合わせして遊んでもいいですし、ママ友のランチ会に連れていき、子供同士で遊ばせるという方法も。遊びの中からルールを学び、善悪の判断を得ていくので、遊びも立派な勉強と考えましょう。
家庭で取り組むお受験対策6:家族での外出は社会性を学ぶ機会
受験勉強と言うと、家族で協力して取り組むものというイメージがありますが、勉強する時と遊ぶ時のメリハリをつけることも大事なポイントです。特に家族での外出は気分転換になりますし、子供の興味や関心を広げるきっかけにもなります。家族が揃う休みの日には、外出してリフレッシュしましょう。
家庭で取り組むお受験対策7:親子のコミュニケーション
思うように受験に向けて準備が進まない時や、幼児教室の先生の話を聞いて落ち込むこともあるかもしれません。そんな時にはお受験のことは少し忘れて、親子で一緒に遊び子供との時間を大切にしましょう。親が笑っている姿を見るのは子供も嬉しいものです。その気持ちが、お受験への原動力につながるので、落ち込んだ時や お受験に対する不安を感じた時には、子供と一緒に遊んで気分転換して親もリフレッシュしましょう。遊びの中から、子供の成長を感じることができるかもしれません。
受験は家族で取り組む大事な課題のひとつ
お受験をスタートするのは個人差がありますが、早い家庭で年中からスタートします。でも、それ以前に親がある程度情報収集していないと目標を作ることができません。それを考えると、親は年少もしくは年中からお受験に関しての取り組みがスタートして、合格が決まるまでは長い道のりです。家族の協力なしでは子供の勉強する環境も作れないので、家族で良く話し合ってから進めるようにしてみてください。
まとめ
小学校のお受験は、保護者の情報収集がカギと言っても過言ではありません。情報を知っているのと知らないのとでは、選択肢も大きく変わってくるので、お受験を視野に入れている人は、少しずつ情報収集しながら、小学校に対するイメージを膨らませていきましょう。