産後ケアセンターって? サービス内容・料金・ママの体験談も紹介

産後ケア事業とは

産後ケア事業とは
産後ケア事業とは、家族や身近な人から育児のサポートが十分に得られないママと赤ちゃんを、各自治体が主体となって支えていく仕組みです。産後のママの身体の回復と心の安定のために、助産師などが中心となってサポートし、ママが安心して子育てしていけるようにしていくためのものです。

産前産後サポート事業・産後ケア事業ガイドライン(厚生労働省)

産後のママの体とケアの重要性

ママの体は妊娠中の10ヶ月の間ゆっくりと変化し、産褥期といわれる産後6~8週間で急激に戻ろうとします。この時期のママは、大きくなった子宮が元の状態に戻る時の痛み、子宮の内側の回復時に起こる悪露排出の不快感、頻回授乳や赤ちゃんの生活リズムに合わせた睡眠不足など体の不調に加え、慣れない育児への不安や迷いなどを抱えています。この時期はとくに産後うつを予防するためにも、ゆっくり過ごす事が理想とされています。

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産後ケア事業の対象となるのはこんなママ

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新米ママは初めての育児に不安があることが多いですし、2人目以降のママは、上の子供の育児もあって1人目の時とはまた違った大変さがあります。双子や三つ子などの多胎児出産になったら、壮絶な育児の日々が始まります。それぞれに心や身体への負担は大きいので、必要性を感じたら積極的に活用しましょう。

身体の回復や授乳に心配がある

出産で受けたダメージが大きく身体の回復が遅れていたり、赤ちゃんへの授乳が難しい場合は、第三者のケアが必要です。赤ちゃんのお世話をするためには、ママ自身がしっかり休養して回復する必要があります。産後ケア事業は、そんなママを助けてくれる頼もしい存在です。

育児に不安がある

産後すぐに始まる赤ちゃんのお世話で、ママは慢性的な寝不足になりがち。そこへ出産によるホルモンバランスの大きな変化や、自分のちょっとした失敗が赤ちゃんの命に関わるというプレッシャーなども加わり、ママの心は疲れてしまいます。身近に相談できる人がいなかったり、専門的なケアが必要な場合は、ぜひ利用しましょう。

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産後頼れる人がいない

産後は特に身近に頼れる人がいるかいないかで体の回復に差が出てきます。里帰り出産できなかったママ、親やきょうだい、親戚に頼りづらいママ、新しい土地で知り合いもいないママ、旦那さんが忙しく昼夜一人で育児をしなくてはならないママなど特に利用してほしいサービスです。悩みが無くても話ができる大人がそばにいるだけで心の安定につながります。

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産後ケアはいつからいつまで利用できるの?

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各自治体が行っている産後ケア事業については、妊娠し母子手帳発行手続きと同時にこの産後ケアの情報が手に入るようになっています。どの自治体もママが産院を退院した直後から利用可能なので、家族などのサポートが得られないママ、育児に強い不安があるママなどは産後すぐ利用すると良いでしょう。自治体やケアの内容によって利用できる期間は異なりますが、生後4ヶ月くらいまでが目安です。。民間では自治体の制度に比べて利用条件が緩和されている場合が多く、産後1年まで利用可能な施設もあります。希望する産後ケア施設へ利用期間を含め、一度問い合わせしてみるのもいいですね。

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産後ケアサービスの種類と利用料金の目安

産後ケアサービスには、大きく分けて「居宅訪問型(アウトリーチ型)」、「通所型(デイサービス型)」、「宿泊型(短期入所型)」の3種類があります。

居宅訪問型(アウトリーチ型)

ママと赤ちゃんが生活する場所でケアが受けられるので、移動の負担がなく新生児期にも利用しやすいサービス形態。育児の方法など指導されたことを普段の生活に取り込みやすいのが特徴です。利用料金の目安は500〜2,000円程度。

通所型(デイサービス型)

産後ケアセンターや病院、保健センターなど、ママと赤ちゃんが施設に来所して受けるサービス形態。助産師等の担当者とママとが一対一で行う「個別型」と、複数のママで同時に指導を受ける「集団型」とがあります。利用料金の目安は1,000〜4,000円程度。

宿泊型(短期入所型)

病院や助産院、産後ケアセンターなどで、原則7日間以内滞在し24時間態勢のケアを受けるサービス形態。ママが不安を感じたらその場で専門家に相談できることや、プロに赤ちゃんを任せてしっかり休養することもできるのが大きなメリットといえます。利用料金の目安は4,000〜10,000円程度。

宿泊型の産後ケアセンターってどんなところ?

宿泊型の産後ケアセンターってどんなところ?
自治体の宿泊型産後ケアは、民間施設への委託がほとんどです。条件をクリアすれば、とてもお得に利用できますよ。

サービスの内容

利用日数は宿泊・日帰りともに、最大7日間の自治体が大半を占めます。自治体が委託した民間施設でサービスを受けられるので、産後ケア内容はとても充実しています。ママの心身の回復のためのリラックス時間、赤ちゃんのお世話、育児指導、母乳やこれからの生活に関するあらゆる相談まで対応しています。その他細かな利用条件は各自治体で異なりますので、お住まいの自治体に一度問い合わせしてみましょう。

施設内の様子

産後ケアセンターの例として、世田谷区にある産後ケア施設の紹介動画があります。院内の様子や実際にケアを受けるママの姿を見ることで、イメージを掴みやすくなりますよ。

次のページでは、産後ケア事業が抱える課題や民間の産後ケアセンターについて解説

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はいチーズ!クリップ編集部

はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!