水道水で粉ミルクを作る時の沸騰時間や注意点! ミネラルウォーターやウォーターサーバーは安全?

赤ちゃんの粉ミルクは水道水で作っても大丈夫?

赤ちゃんの粉ミルクは水道水で作っても大丈夫?
「水道水って粉ミルク作りに使っても大丈夫なのかな…?」と初めての育児では、こんな疑問や不安を持つパパママも多いのではないでしょうか。日本の粉ミルクは、国内の水道水で調乳した時に最適なミネラル量になるように設計されているので、水道水が問題なく使える場合は原則として水道水で調乳することが望ましいとされています。ただし、水道水を調乳に使う場合は「必ず沸騰させて湯冷ましにしたものを使う」など、いくつかの注意点があるため、以下で詳しくご説明します。

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まず水道水の安全性や危険性について知っておこう!

まず水道水の安全性や危険性について知っておこう!
世界一安全性が高いとも言われている日本の水道水ですが、安心しきれない面があるのも事実です。粉ミルク作りに水道水を使う場合は、日本の水道水の安全性と危険性について知っておきましょう。

日本の水道水は厳しい水質基準をクリアしている

日本の水道水は厳しい水質基準をクリアしている
日本の水道水は、厚生労働省が定める「水道法」に基づき水質基準が定められ、水質が厳しく管理されています。水質基準は、2019年現在51項目にも及び、検査を受けて大腸菌、ヒ素、水銀などすべての項目の水質基準に適合した安全な水だけが私たちの家庭まで届けられています

「では、家庭に届いている水道水は安全なのね!」と思いたいところですが、「水道水は絶対に安全」と言い切れない理由もあるのため、以下でご説明します。

「残留塩素」や発がん性のある「トリハロメタン」が含まれているが人体には影響がない量とされている

「残留塩素」や発がん性のある「トリハロメタン」が含まれているが人体には影響がない量とされている
水道水には、「残留塩素」や発がん性のある「トリハロメタン」という物質が含まれています。水道水は、大腸菌などの有害な菌を殺菌するために塩素消毒が行われており、殺菌消毒後は残留塩素が水道水にわずかに残り続けます。また、トリハロメタンは、塩素消毒過程で、元々水に含まれていた有機物質と化学反応を起こして発生し、発がん性や催奇形性のおそれがあります。

日本の水道水に含まれる「残留塩素」や「トリハロメタン」の量は、厳しい水質基準をもって安全性に問題がないレベルに保たれていますが、赤ちゃんは免疫力が弱く体が未熟なため、水道水をそのまま与えるのは避けた方が良いでしょう。水道水を粉ミルクに使う場合は、残留塩素やトリハロメタンを取り除く必要があります。

鉛製の給水管を通った時に「鉛」が溶け出す可能性がある

鉛製の給水管を通った時に「鉛」が溶け出す可能性がある
水道水の水質自体は厳しく管理され安全だとしても、古い鉛製の給水管を使っている場合には注意が必要です。1980年代後半まで日本でも多用された鉛製の給水管ですが、長時間水道を使用せず水道水が鉛製の給水管に留まっていた場合、鉛が溶け出し安全な水質基準を超えてしまう場合があるのです。水質基準の値を超える鉛の摂取は、健康に悪影響を及ぼします上に、沸騰させても除去することができません。もしご自宅の給水管が鉛製であれば、赤ちゃんに水道水を使うのは避けた方が良いでしょう。

貯水槽の管理方法もチェックしよう

貯水槽の管理方法もチェックしよう
住まいがマンションの場合は、貯水槽がどのように管理されているかについても気を配らなければなりません。多くのマンションでは、水道水は一度貯水槽に貯められ、その後それぞれの住戸に供給される仕組みとなっています。安全な水道水を使用するためには、この貯水槽の清掃や管理がきちんと行われていることが必須条件です

マンションの貯水槽の場合、貯水槽の検査を行うのは国ではなく厚生労働大臣の登録検査機関であり、10立方メートル以下の小規模貯水槽については、検査の義務がありません。そのため、すべての貯水槽が十分に管理維持されているとは言えない状況です。貯水槽のサビや汚れなどで水質が悪化してしまうおそれがあるため、貯水槽の管理に少しでも不安がある場合には、赤ちゃんには水道水以外の水を使用することを考えた方が良いでしょう。

水道水で粉ミルク用のお湯を作る方法

水道水で粉ミルク用のお湯を作る方法
水道水で粉ミルク用のお湯を用意する場合は、水道水を10分以上沸騰させ続け、残留塩素とトリハロメタンをしっかりと取り除くことが原則です。トリハロメタンは、沸騰から5分程で一時的に濃度が上昇しますが、その後も沸騰させ続けることで蒸発し濃度は減少します。必ず10分以上時間をかけてしっかりと沸騰を続けてください

「やかん」や「鍋」を使う

「やかん」や「鍋」を使う
やかんや鍋に水道水を入れ、沸騰開始から10分以上沸騰させます。この時、塩素やトリハロメタンを蒸発しやすくするために、ふたを開けたままの状態で沸騰させてください。タイマーで時間を計り、火の消し忘れがないように注意しましょう

「電気ポット」や「ケトル」を使う

電気ポットやケトルを使ってお湯を沸かす場合は、一度の沸騰では残留塩素やトリハロメタンの除去が不十分です。たとえ電気ポットに「カルキ抜き機能」があり残留塩素は取り除けたとしても、10分以上の沸騰が必要となるトリハロメタンの除去は十分にできないことがあるのです。電気ポットやケトルで残留塩素やトリハロメタンを取り除く場合は、再沸騰機能が付いている電気ポットなら、3~4回ほど沸騰を繰り返し、沸騰時間が合計10分以上になるようにしましょう

再沸騰機能の付いていない電気ポットやケトルは、一度沸騰した後にスイッチを入れ直して、沸騰が繰り返せるか試してみてください。中には中身のお湯の温度が高いと、スイッチを入れ直しても保温状態が続き再沸騰できない機種もあります。その場合は、電気ポットやケトルを使ってではなく、やかんや鍋を使って沸騰させる方法を選んでくださいね。

カルキ抜き機能付きの電気ポット

カルキ抜き沸騰機能が付いた電気ポットです。保温温度も98℃・90℃・70℃の3段階があり、調乳に適した70℃を選びお湯を保温しておけば、素早くミルク作りができます。

調乳に十分な800mlのお湯を沸かすことができる電気ケトル

満水0.8Lのコンパクトなケトルです。例えば140ccくらいの量ならば50秒程度と、沸騰までの時間が短いのが特徴なので、沸騰させたお湯が早く欲しい時に役立ちます。

水道水で粉ミルクを作る時のポイント

水道水で粉ミルクを作る時のポイント
水道水で粉ミルクを作る場合に押さえておきたいポイントをご説明します。

一度10分以上沸騰させたお湯は保温させておくと便利

粉ミルク育児の赤ちゃんの場合には、1日に5~7回ほどミルクを与えることになります。赤ちゃんの授乳の度に水道水を沸騰させていては手間がかかり大変ですよね。粉ミルク育児では、一度にある程度まとめて沸騰させたお湯を作ってしまい、保温機能のある容器に入れ保存しておくのがおすすめです。調乳に適した温度である70℃に保温設定できる電気ポットや、ボトルウォーマー、調乳ポットなどを使えば、粉ミルク用に適した温度を保ちながらお湯を保存できます。

調乳に最適な70℃に保温してくれる調乳ポット

メイプルウェア 調乳ポット いつでもミルク

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沸騰したお湯をポットに入れウォーマーにセットすれば、約80分で調乳に適した70℃のお湯を作ってくれます。ポットは耐熱ガラス製なので、ポットに入れる沸騰したお湯は電子レンジで作ることもできます。

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保温と殺菌機能付きの便利なボトルウォーマー

哺乳瓶にお湯を入れてセットしておけば、哺乳瓶ごと調乳に適した温度で保温しておけるので、毎回のミルク作りが楽になります。スチームの殺菌機能も付いていて、哺乳瓶の消毒もできます。

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沸騰後に保温したお湯は1日ごとに作り替える

沸騰後に保温したお湯は1日ごとに作り替える
一度沸騰させて粉ミルク用に作ったお湯の保存期間は常温で1日です。水道水を沸騰させ残留塩素を取り除いたお湯は、通常の水道水よりも雑菌が増えやすくなっているので、粉ミルク用のお湯は1日ごとに取り替えましょう

粉ミルクに水道水を使う場合、浄水器はあった方がいい?

粉ミルクに水道水を使う場合、浄水器はあった方がいい?
「水道に浄水器を付けていれば水道水の危険性はなくなるのか」というと、実はそうでもないのです。浄水器は、水道水の残留塩素やトリハロメタンを除去してくれる働きがあり、もちろん浄水器を通した水道水の方が安全性は高まります。しかし、浄水器を通しても、残留塩素やトリハロメタンを完全に取り除くことは難しく、浄水器自体の内部に繁殖した菌が水道水に混ざりこんでしまう心配もあります。たとえ水道に浄水器を付けていても安心せずに、しっかりと水道水を沸騰させてから粉ミルク用に使ってくださいね。

ミネラルウォーターやウォーターサーバーでも粉ミルクは作れるの? 注意点は?

ミネラルウォーターやウォーターサーバーでも粉ミルクは作れるの? 注意点は?
ここからは、粉ミルク用にミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を使う場合についての注意点をご説明します。

ミネラルウォーターは「軟水」を選ぼう

ミネラルウォーターは「軟水」を選ぼう
粉ミルク用にペットボトルのミネラルウォーターを使いたい場合は、ミネラル量が少ない「軟水」を使いましょう。軟水とは、WHO(世界保健機構)の基準で硬度(水1L中のカルシウムとマグネシウムの量を数値で表したもの)120mg/L未満の水を指します。軟水の中でも、赤ちゃんにはできるだけ硬度が低いミネラルウォーターが好ましく、硬度60mg/L未満のミネラルウォーターが最適ですよ。硬度120mg/Lを超えるミネラル量が多い「硬水」は、未熟な赤ちゃんの胃腸にミネラルが負担となり下痢を起こしてしまうことがあるため、粉ミルク用に使うのはやめましょう

ミネラルウォーターを選ぶ際、硬度の他に殺菌処理の有無も確認した方が良いでしょう。国内のすべてのミネラルウォーターは食品衛生法により殺菌・除菌が義務付けられ、主に加熱処理により殺菌済みですが、海外のミネラルウォーターは殺菌処理がされていないものもあります。殺菌処理をしていない水も厳しい条件をすべてクリアしているため、無殺菌でもそのまま飲める安全な水ですが、微量の細菌が含まれている場合もあります。抵抗力が弱い赤ちゃんは微量の最近でお腹を壊してしまうこともあるので、海外のミネラルウォーターを使用する場合は、沸騰消毒を行ってから調乳に使うようにしましょう。

「純水」はより調乳に最適

「純水」はより調乳に最適
ミネラルウォーター以外では、「純水」も粉ミルク用に適しています。「純水」とは、高精度のろ過処理によりミネラルや不純物をほとんど含まない水のことを言います

粉ミルクには赤ちゃんに必要なミネラルがすでにバランス良く含まれているので、ミネラルが多く含まれた水を使って調乳するとミネラル過多になってしまいます。その点、余分なミネラルが含まれていない純水なら、粉ミルクの栄養バランスを崩すことなく調乳できるためおすすめです。

粉ミルクに使用できる「軟水」と「純水」の一覧表

銘柄 硬度(約)(mg/L) 殺菌処理 殺菌方法
純水 ベビーのじかん 赤ちゃんの純水 0 ろ過殺菌・加熱殺菌
ベビー ピュアウォーター 0 ろ過殺菌・加熱殺ろ過殺菌・加熱殺菌

軟水 サントリー天然水奥大山 20 加熱
アサヒおいしい水 富士山のバナジウム天然水 30 非加熱、ろ過無菌製法
サントリー天然水南アルプス 30 加熱
富士ミネラルウォーター 38 加熱
クリスタルガイザー 38 非加熱、オゾン殺菌
アサヒおいしい水天然水六甲 40 加熱
日本コカ・コーラ森の水だより 36.1 加熱
日本コカ・コーラいろはす 27.7~40.3 加熱
キリンアルカリイオンの水 55~64 加熱
ボルビック 60 ×
サントリー阿蘇の天然水 80 加熱

ミネラルウォーターは、スーパーやコンビニで手軽に購入することができますが、純水はベビー用品店などで販売していることが多いです。海外のエビアン、ヴィッテル、コントレックスなどは硬水なので、粉ミルク作りに使用することは避けましょう。

ウォーターサーバーは軟水を選び、給水口などを衛生的に保つことが大切

ウォーターサーバーは軟水を選び、給水口などを衛生的に保つことが大切
ウォーターサーバーを粉ミルク用に使いたい場合も軟水を選ぶことが大切です。現在、国内のウォーターサーバーのほとんどは軟水なので、粉ミルク用に適しています。ウォーターサーバーのボトル内の水は、製造過程で殺菌・除菌処理が済んでおり、塩素消毒される水道水と違って残留塩素やトリハロメタンが含まれている心配もないので、温水が出るウォーターサーバーを選べばそのまま調乳に使用できます。

ただし、ボトル内の水は安全でも、ウォーターサーバーのメンテナンスをきちんと行っていないと、注ぎ口やパイプにたまった雑菌が水に付着し、安全な水ではなくなってしまいます。給水口やボトルの差込口をアルコールスプレーやアルコールティッシュを使って定期的に拭き掃除してメンテナンスをしっかり行い、ウォーターサーバー自体を清潔に保つように気を付けましょう。サーバー本体に除菌機能やクリーニング機能が備えられているものもあるので、検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

まとめ
大人と違って胃腸が未熟で抵抗力が弱い赤ちゃんには、水の種類によっては体の負担になってしまうため調乳に適さない水もあります。水道水、ミネラルウォーター、ウォーターサーバーのそれぞれの特徴を踏まえ、赤ちゃんに適した水を選んでミルク作りを行いましょう。

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はいチーズ!clip編集部

はいチーズ!clip編集部

はいチーズ!clip編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Facebook、Twiiterなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!