赤ちゃんが「ずりばい」するのはいつから? ハイハイとの違いは?
目次
「ずりばい」しない赤ちゃんに考えられる原因
「うちの子だけ、ずりばいしてくれない」と不安になるときは、以下のポイントをチェックしてみましょう。
赤ちゃんが「ずりばい」しない原因1:うつぶせが苦手だから
赤ちゃんからすると「本当はずりばいできるけど、うつぶせがイヤなの」なんて思っているだけかもしれません。月齢の低い頃から、うつ伏せに慣れている子とうつ伏せを嫌う子とでは、ずりばいを開始する月齢や頻度に違いがでることもあります。
赤ちゃんが「ずりばい」しない原因2:床がツルツルすぎて滑ってしまうから
多少の摩擦があると、力の弱い赤ちゃんでもずりばいがしやすくなります。たとえばコルクマットなど、クッション性があるベビー用ジョイントマットを敷くといいでしょう。赤ちゃんがずりばいがしやすくなる上、ケガ防止にもなります。
赤ちゃんが「ずりばい」しない原因3:座ったまま移動できるから
座ったまま移動する赤ちゃんを『シャフリングベビー』または『シャッフラー』といいます。尻ばい・座りばいは決して異常ではなく、赤ちゃんの個性です。だいたい40人に1人の割合で座ったまま移動する子がいます。ずりばいをするには、うつぶせになる必要がありますが「うつぶせ、苦手だな」という赤ちゃんは、なんとかうつぶせにならずに移動しようとします。
そして、お座りしたまま器用に動けるようになり「移動できた!」と本人も満足するんです。ずりばいは赤ちゃんにとって「移動したい」と思う意志行動。目的が達成したらずりばいしなくなるのも納得です。
どうしても「うちの子だけ他の赤ちゃんと違う」と気になるときは?
不安なときはひとりで悩まず、専門機関(小児科、子育てセンター保健センターなど)で相談しましょう。また、障害や病気を早期に見つけるには、定期健診をきちんと受けることが重要です。ネット検索すると、発達障害や神経の病気などを疑う情報もあふれています。「ずりばいしないのは手足の力が弱いから?」「何か異常があるのでは」と心配になりますよね。赤ちゃんの発達に関しては、専門の医師でも見分けるのが難しいことです。親が判断できるものではないことを理解しておきましょう。
赤ちゃんの「ずりばい」の練習方法
「ずりばいしてほしい」というパパママのために、効果的なずりばい練習方法を紹介します。注意点をふまえてやってみましょう。
赤ちゃんの「ずりばい」の練習方法1
足の裏に手を添え、押してあげる→手足を連動して動かすコツをつかむ効果があります。
赤ちゃんの「ずりばい」の練習方法2
親があおむけになり赤ちゃんをおなかに乗せ、目を合わせる→首や背筋をきたえます。
赤ちゃんの「ずりばい」の練習方法3
興味のあるおもちゃを、届きそうで届かない位置におく→手を伸ばしつかむ練習と、動きたくなる好奇心を育てます。「ずりばいする子は筋力がつく」「内臓が強くなる」と聞くと、なんだか練習させたくなるのが親心。とはいえ、嫌がっている赤ちゃんに、無理やりずりばい練習させるのはよくありません。ずりばい練習での注意点は、『時間は5分まで・ミルク後は避ける・柔らかすぎる布団の上ではしない』という3点です。赤ちゃんの状態をよくみて無理ない範囲で練習しましょう。
赤ちゃんが「ずりばい」を始めたら誤飲とワープに注意!
ずりばいできるようになると、赤ちゃんの行動範囲が想像以上に広がります。しっかり安全対策をしておきましょう。注意したいポイントを3つにまとめました。
安全対策1:誤飲に注意
赤ちゃんの目線と同じように、床にうつ伏せになってください。周りを見回して、手に届く場所に危ないものはありませんか?特におもちゃによく使う電池は危険です。食べこぼしも、アレルギーをもつお子さんにとっては命にもかかわることもあります。
安全対策2:ワープに注意
赤ちゃんが、音もなくいつの間にか足元にいることもあります。「えっどうやってここまで来たの?」とビックリすることも。踏んでしまわないように気をつけましょう。
安全対策3:コンセントに注意
赤ちゃんが落ちていたヘアピンや鍵などをコンセントの穴に差し込んでしまい、思わぬ事故につながる恐れがあります。コンセントカバーで対策を。日々成長する赤ちゃんに翻弄されパパママは疲労困憊ですが、そんなときこそしっかり安全対策が必要です。
「ずりばい」に関するママのお悩みQ&A
パパママたちのずりばいに関するお悩みと解決策をご紹介。理由と対処法を知っておけば、不安もやわらぎます。
後ろにずりずり下がる…前に進まない!
意外なことに、後ろにずりばいする赤ちゃんは多いのです。「どんどん後ろに下がって、壁で行き止まって進めず泣いてた」「家具のすき間におしりがハマってた」など、何とも可愛らしいエピソードも。
本人はきっと、前に進んでいるつもりなんでしょうね。赤ちゃんがずりばいで後ろに下がってしまう原因は、手足がまだうまく連動していないからです。そのうち自然と前に進めるようになります。今しか見れないキュートな後ろずりばいをビデオに撮っておけば、きっと良い思い出になりますよ。
高速でずりばいするのに、ハイハイに進化しない
ハイハイは、お座りが安定し離乳食も後期に突入する9ヶ月前後に見られます。ところが、ハイハイをせずに高速ずりばいで移動し続ける赤ちゃんもいるんです。「高速で部屋中を這いまわる」「まるでフローリングワイパーのよう」というパパママの声も。もしハイハイに進化させたいのなら『お掃除ごっこ』をしてみてはいかがでしょうか。親が四つん這いになって床を拭いている姿を見せると、まねっこ大好きな赤ちゃんはお腹を床から離して四つん這いをしてくれるかもしれません。ついでに床掃除もできて一石二鳥ですね。また、床にボールを何個も転がして遊ばせるのも効果的です。
まとめ
赤ちゃんがずりばいしはじめるのは生後4ヶ月~8ヶ月頃と個人差が大きく、早すぎても遅すぎても問題はありません。中にはずりばいをしない赤ちゃんもいますが、どの子も健やかに成長していきます。パパママはのんびり見守ってあげましょう。どうしても心配であれば、悩まず専門機関に相談してみてくださいね。