赤ちゃんの沐浴のやり方! 必要アイテム、新生児を洗うコツ、わかりやすい動画も紹介!
目次
赤ちゃんの沐浴とは?
新生児のうちは、ベビーバスを使う沐浴という方法でお風呂に入れてあげる必要があります。新生児の赤ちゃんは抵抗力が弱く、へその緒から細菌が入りやすいため、パパママと同じお風呂に入ることはできません。赤ちゃんは汗をかいたり、うんちでおしりが汚れたりするので、沐浴できれいにしてあげましょう。生後1ヶ月健診で医師の許可がでれば、赤ちゃんは大人と同じお風呂に入ることができますよ。
沐浴に必要なアイテムは?
・ベビーバス
・洗面器(お湯をためられるものであればOK)
・ベビーソープ(沐浴剤でもOK)
・ガーゼ2枚(大判と小さめのものを用意)
・温度計(あると便利)
沐浴剤は石鹸を使わなくても汚れが落とせる全身洗浄料で、デリケートな赤ちゃんの肌にも使うことができます。また保湿効果もあり、洗い流す必要もありません。大判のガーゼは沐浴布、小さめのガーゼは洗い布と呼ばれています。温度計があると正確にお湯の温度が把握できるので安心ですし、数百円で手に入る温度計もありますよ。
おすすめの沐浴温度計:ドリテック デジタル湯温計 ガーくん
お湯の温度を測る時は、温度計をベビーバスのお湯に浮かべるだけ。40℃超えると、赤いランプが付きます。デジタルなので温度計のメモリを見る必要がないので便利です。
沐浴の準備(赤ちゃんを裸にする前に)
赤ちゃんを裸にする前に、沐浴の準備をしておきましょう。お風呂から出た後もスムーズに着替えができるよう、赤ちゃんを裸にする前に準備しておくことが大切です。
沐浴の準備1:バスタオル、着替えを準備しておく
沐浴後の赤ちゃんをスムーズに拭いて着替えさせられるよう、バスタオルや肌着、ベビー服、おむつなどをセットしておきましょう。肌着は紐を解いて、下からベビー服、肌着、おむつの順に広げて重ねておきます。バスタオルは着替えセットの上に広げ、お風呂から上がった赤ちゃんをすぐに拭いてあげられるようにしましょう。
お風呂あがりに保湿やスキンケアをする場合は、バスタオルや着替えセットと一緒に準備しておきましょう。
沐浴の準備2:ベビーバスに38℃前後のお湯をはる
沐浴のお湯は38℃前後が適温です。冬はお湯が冷めやすいので40℃くらいのお湯で準備するといいでしょう。沐浴剤を使う場合は、沐浴剤をお湯に溶かしておきましょう。
赤ちゃんの沐浴のやり方
沐浴の基本的な流れをご紹介します。
沐浴のやり方1:赤ちゃんを正しく持ちましょう
利き手とは反対の手で赤ちゃんの肩から頭にかけて支え、利き手で赤ちゃんのおしりを支えて持ちます。(右利きの人は、左手で赤ちゃんの首から頭にかけて支え、右てで赤ちゃんのおしりを支えます。)沐浴中に赤ちゃんの耳に水が入らないよう、支えている手で両耳をふさいであげましょう。
沐浴のやり方2:赤ちゃんの足先からゆっくりお湯に入れましょう
赤ちゃんの服を脱がせたら足先からそっとお湯に入れ、肩まで浸からせます。赤ちゃんの体がお湯に浸かったら、お腹に大判のガーゼ(沐浴布)をかけてお湯をかけなじませます。
沐浴布は、赤ちゃんを安心させたり、冷えを防止する役目があります。大判のガーゼがない場合は、小さめのガーゼで代用しましょう。
沐浴のやり方3:赤ちゃんの顔・頭・体を洗いましょう
沐浴では、赤ちゃんがベビーバスに浸かっている状態で、顔、頭、体の順番に洗います。赤ちゃんが汗をたくさんかいている時、皮脂の分泌が多い時は、ベビーソープや沐浴剤を使って洗ってあげましょう。「顔」「髪の毛」「首・脇・お腹」「手・足」「背中・おしり・股」と部分による詳しい洗い方は次章でご紹介します。
沐浴のやり方4:お風呂から出る時はきれいなお湯で流しましょう
赤ちゃんがお風呂から出る時は、洗面器や手桶に溜めたきれいなお湯で体を流してあげましょう。石鹸が残っていると、肌トラブルの原因になります。
赤ちゃんの顔・頭・体の洗い方
赤ちゃんの顔や体を部分別に、詳しい洗い方を紹介します。
顔
洗面器に溜めたお湯に浸したガーゼを使い、顔を優しく拭いてあげましょう。目のまわり、おでこ、鼻、ほっぺ、口のまわり、あご、と上から順番になるように拭くのがポイントです。赤ちゃんの皮脂が多くベビーソープを使う時は、手でやさしく洗ってあげましょう。
頭・髪の毛
手にせっけんやベビーソープを付け、手でくるくると洗い、しっかり流してあげましょう。赤ちゃんの頭は皮脂の分泌が多いため、湿疹やかさぶたができる「乳児脂漏性湿疹」になりやすいです。そのため、赤ちゃんの頭は特に丁寧に洗ってあげる必要があります。
首・脇・お腹
首・脇・お腹と上から順番に洗っていきます。しわに汚れが溜まるので、手で優しく念入りに洗ってあげましょう。
腕・手のひら・足
腕、手のひら、足の順番で洗います。腕や足は優しく握り、パパママの手をひねるようにして「脇から手首」「足の付け根から足首」にかけて洗いましょう。らせんを描くイメージです。
赤ちゃんは手をぎゅっと握っていることが多く、ほこりが溜まりやすいです。沐浴の際は、手のひらも開いて洗ってあげてくださいね。
背中・おしり・股
体の前面を洗い終わったら、赤ちゃんを下向き持ち替えて背中とおしりを洗います。赤ちゃんを下向きにする際は、今まで洗っていた方の手で、赤ちゃんのあごが腕に乗るようにして支えます。
背中とおしりが洗い終わったら、赤ちゃんが仰向けになるように持ち替えて股を洗います。おしっこやうんちがたまりやすい場所なので、丁寧に洗いましょう。
赤ちゃんの沐浴のやり方を紹介している動画も
助産師で働いているママが、新生児のお風呂の入れ方を紹介しています。動画だと、よりわかりやすくイメージすることができますよ。沐浴のやり方は6:00から流れます。
赤ちゃんを沐浴させる時間帯やタイミングは?
- 1日1回、赤ちゃんの機嫌がいい時に行う
- 授乳前(空腹時)や授乳直後(満腹時)は避ける
- 夜なら8時くらいまでには沐浴を済ませる
沐浴は赤ちゃんの機嫌がいい時に1日1回行いましょう。授乳前は赤ちゃんの機嫌が悪くなりやすく、授乳直後は吐き戻してしまう可能性があるので、避けた方がいいでしょう。沐浴をする時間帯に特に決まりはありませんが、午前中か午後かくらいは、パパママの中で決めておくといいですよ。毎日同じ時間帯に沐浴をすることで赤ちゃんも生活リズムもつきます。あまり遅い時間にならないよう、夜の8時くらいまでには沐浴できるといいですね。
赤ちゃんの沐浴をしてはいけないのはどんな時?
- 高熱で食欲や元気がない時
- 機嫌が悪くいつもと様子が違う時
赤ちゃんの高熱時、機嫌が悪くいつもと様子が違う時、食欲がなく元気がない時、などは沐浴を控えましょう。沐浴をしない時は、汚れやすい場所をお湯で湿らせたガーゼやタオルなどで優しく拭いてあげます。また、汗をかいている時は、こまめに着替えさせることも大切です。1日、2日、沐浴ができなくても大丈夫です。赤ちゃんの体調がよくなったら、沐浴を再開してあげてくださいね。
まとめ
初めての沐浴は誰でも緊張するものです。沐浴の際に赤ちゃんの服を脱がせると泣いてしまうかもしれませんが、お湯に浸かると泣き止んでくれることも多いです。沐浴の流れや洗い方のコツを知っておくだけで、パパママも落ち着いて沐浴を行うことができますよ。