おひなまきとは? いつからいつまでできる? 安全な巻き方も紹介
目次
おひなまきとは?
おひなまきとは、赤ちゃんをママのお腹の中にいた時と同じような丸まった体勢で固定してあげるおくるみの方法です。約10ヶ月もの間、赤ちゃんはママのお腹の中で過ごしています。ママのお腹の外に出てからは、それまでとはまったく異なる環境になるわけですから、不安になり泣き出してしまうのは当然ですよね。そんな赤ちゃんにおひなまきをしてあげることで、赤ちゃんを安心させてあげることができるとされています。
「おひなまき」は有限会社青葉の登録商標
元々「おひなまき」とは、「トコちゃんベルト」でお馴染みの有限会社青葉が開発し販売したメッシュ素材のおくるみの商品名でした。「おひなまき」は商標登録もされています。多くの病院でおひなまきが導入され使われていく中で、布やバスタオルで赤ちゃんをくるむ場合でも「おひなまき」と言われるようになっていったようです。現在では、おひなまきは青葉の商品名にとどまらず、おくるみの方法名として一般的に親しまれるようになりました。
おひなまきはいつからいつまでできる?
おひなまきは、生まれたばかりの新生児のころから始めることができ、モロー反射がなくなる生後4ヶ月ころまでの赤ちゃんにおすすめの巻き方です。生後4ヶ月ころになると、赤ちゃんは手足をよく動かすことが多くなり、おひなまきでくるみづらくなってきます。しかしおひなまきを行う期間は目安なので、生後4ヶ月を過ぎても赤ちゃんがおひなまきをされて気持ちよさそうにしているのならば、おひなまきを続けても大丈夫です。逆に生後4ヶ月以前でも、赤ちゃんがくるまれるのを嫌がるようになってきたら、おひなまきは卒業しましょう。
おひなまきで得られる効果
実際に産院などでも取り入れられているおひなまきですが、具体的に、赤ちゃんにどのような効果があるのでしょうか。ママにとってのメリットもあわせてご説明します。
赤ちゃんが安心感を得られる
ママのお腹の中で、手足をたたんだ丸っこい姿勢で羊水の中を漂っていた赤ちゃん。初めての外の世界は不安でいっぱいです。そんな時、約10ヶ月もの時間を過ごしたお腹の中と同じ体勢をとることで、再びママのお腹の中にいるような気分になり、安心感を得られるとされています。
赤ちゃんの寝かしつけがスムーズになることも
泣くのが仕事な赤ちゃんは、眠いのにスッと眠ることができずに、ずっと泣き続けることもありますよね。やっとの思いで寝かし付けても、お布団におろすと背中スイッチが発動してまた起きちゃった…なんて経験のあるママも多いはず。おひなまきは、そんな背中スイッチが敏感な赤ちゃんにもおすすめです。おひなまきをした赤ちゃんを抱っこして寝かし付け、そのままそっとおろせば、赤ちゃんの体勢が変わらないので、背中スイッチの発動が軽減されますよ。
赤ちゃんがお布団で寝てくれれば、ママの時間もとれます。出産直後の母体は、出産での体力消耗に加え、回復する間もなく慣れない育児が始まり、睡眠も削られて、想像以上に疲れています。赤ちゃんが眠っている間に家事を済ませたい気持ちもわかりますが、まずはママも一緒にゆっくりと身体を休めるようにしましょう。
モロー反射を防ぐ
モロー反射とは、赤ちゃんが生まれつきもっている、原子反射と呼ばれる反射的な動作のことを指します。大きな音を立てた時など、眠っている赤ちゃんがビクッとして両手を広げ、抱きつくような反射動作をしたのを見たことはありませんか? あれがモロー反射です。モロー反射は出産直後からみられ、生後4ヶ月頃になると自然と消失します。これは正常な反射反応で、病気等ではありませんので心配しないでくださいね。モロー反射は赤ちゃんが寝ている時でも起き、赤ちゃんは自分のモロー反射に驚いて起きてしまうこともあります。気持ちよさそうにスヤスヤと眠っている赤ちゃんをモロー反射で起こしてしまうのはかわいそうですよね。そんな時にも大活躍なのがおひなまきなのです。おひなまきは赤ちゃんの体を固定するためモロー反射を防ぎ、赤ちゃんの睡眠を妨げません。
ママを癒してくれる
おひなまきをしている赤ちゃんはとっても可愛い! 小さくてコロンとしていて…その姿を眺めているだけでママにとってはかなりの癒しになります。毎日の壮絶な育児に疲れ切っているママも、一度おひなまきを試してみてください。おひなまきでスヤスヤと眠っている我が子の姿を見れば、きっと疲れはどこかへ飛んで行ってしまうことでしょう。
次のページではおひなまきのやり方や注意点を紹介!