妊娠中は味覚が変化する? いつまで続く? 原因と6つの対策方法
妊娠中は味覚が変化する? ママたちの体験談を調査!
妊娠中に「いつもとご飯の味が違う!」と感じたことはありませんか? 実は妊娠中の多くのママが、味覚の変化を感じています。どういった時に味の変化を感じているのか、体験談をいくつか紹介します。
無性に辛いものが食べたくなる!
辛い食べ物の中でも唐辛子系が苦手でした。それなのに妊娠してから、無性に辛いラーメンが食べたくなるんです。例えば、蒙古タンメン中本の北極ラーメンや辛ラーメンなど。妊娠中に刺激あるものばかり食べるのは良くないといわれているので、ほどほどに控えるようにしていますがつい食べてしまいます。(32歳/主婦)
1人目と2人目で味覚が違った
1人目を妊娠中、とにかく甘いものを受け付けませんでした。あんなに大好きだったケーキやパフェを見るだけで気分が悪かったです。2人目を妊娠した時は真逆で、甘いものが大好きでご飯とか食べるとどういうわけか苦味を感じました。医師に相談したところ「そのうちに戻るよ」といわれたので対策などせず過ごしていました。(29歳/パート)
苦いお茶なのに渋みを感じない
渋めの熱いお茶が好きで、妊娠中のつわり対策のために飲んでいました。しかし、突然苦いお茶の味がわからなくなったのです。夫に「このお茶苦い?」と聞きましたが、いつもと変わらず渋いと言われ、私の味覚が変化したのだと気づいたのです。原因はわかりませんが、妊娠中は味覚の変化に悩まされました。(35歳/会社員)
つわりは軽かったのに味覚変化がひどかった
つわりはそれほど悩むことがありませんでしたが、なぜか味覚がおかしくなり食事しても美味しさを感じない日が続きました。自分が作るご飯がダメなのかと思い、母に作ってもらったり外食をしたり食事を変えてみてもダメ。あの時は食べることが嫌で、栄養のために無理やり食べてる感じでしたね。(27歳/会社員)
妊娠中に作る料理は味が濃いらしい
基本的に薄味でダシを使って料理の味付けをしています。今回、2人目を妊娠したのですが、夫から「薄味でね!」とお願いされました。理由を聞くと、1人目妊娠中の料理は、どれも味が濃くて喉が渇いたそうです。どうやら妊娠中は味覚オンチになるらしく、友人も同じように味見してもよくわからない状況だったみたいです。(38歳/会社員)
口の中に違和感
なにも食べていなくても口の中がおかしく、食べ残しでもあるのかと鏡で口の中を見たけどなにもありません。気持ち悪いので食事後に歯磨きを何度も繰り返しましたが、妊娠中は口の中がモワッとした違和感がありました。出産してしばらくすると口の中がさっぱりしたので、妊娠中特有の症状なのかなと感じます。(28歳/パート)
妊娠中に味覚が変わる原因は?
妊娠中はホルモンバランスの変化により、神経や味覚を感じ取る機能が敏感になりやすいです。そのため、多くのママは妊娠中に「味覚が変わった」と感じる経験していることでしょう。なぜ、妊娠中は味覚が変わるのか、原因を詳しく紹介します。
妊娠中に味覚が変わる原因①:伝達経路の障害
食べ物を口にしたときに感じる「甘み、塩味、酸味、苦味、うま味」は、舌にある味蕾(みらい)が刺激を受け、脳の味覚中枢へ信号を送り味を感じ取ります。通常であれば、食事した後にすぐ「美味しい」「不味い」と感じるのですが、脳へ信号を送る途中の伝達経路がホルモン機能の低下などで弱り、味覚障害を引き起こしてしまうのです。
妊娠中に味覚が変わる原因②:亜鉛不足
妊娠中の味覚の変化は、亜鉛不足も原因のひとつです。食べ物の味を感じ取る味蕾は、次々と新しい細胞に生まれ変わり、常に新しい状態で働いています。細胞再生には亜鉛が必要不可欠で、不足すると味蕾の感覚が鈍くなります。亜鉛はさまざまな体内機能を向上する栄養成分ですが、全身の中でも味蕾(味細胞)が一番早く影響を受けてしまうため、妊娠中は味覚の変化を感じやすいのです。
妊娠中に味覚が変わる原因③:つわりによる食生活の乱れ
食材には体の機能を向上するたくさんの栄養成分が含まれているため、妊娠中はバランスの取れた食事を心がけなくてはいけません。しかし、妊娠中はつわりで食生活が乱れやすく、細胞機能の働きが弱まる傾向があります。つわりは妊娠特有の症状とはいえ、この時期は何を食べても甘みや苦味を強く感じるケースが多いです。
妊娠中に味覚が変わる原因④:ストレスなど精神的な問題
妊娠中はいつもと違う体の変化や家庭のことなど、ストレスを感じる日が増えます。ストレスは味覚を変える原因のひとつで、医学用語では「心因性味覚障害」と呼ばれています。ストレスを感じると、ホルモンバランスの変化や亜鉛不足、唾液量の減少と味蕾の働きを弱らせるいくつもの原因が重なってしまうのです。妊娠中の味覚障害もさらなるストレスとなり、悪化させる原因になるでしょう。
妊娠中に味覚が変わる原因⑤:唾液量の変化
食事の味を感じるのは、唾液に食材から溶け出した呈味(ていみ)成分が味蕾に浸透し、味細胞が感じ取るからです。妊娠中はホルモンバランスやストレスにより唾液量が減る傾向があります。逆に妊娠中は唾液量が多く感じるママもいますが、味覚の変化を感じているのは唾液が減少した人ばかりです。唾液が減ると口の中の乾燥や口臭といった症状もあるので気をつけましょう。
次のページでは妊娠中の味覚の変化はいつまで続くのか、味覚障害を緩和する方法はないのかをご紹介します。