母乳の搾乳方法は? 保存期間は? おすすめ商品も手動・電動別に解説!
目次
母乳を搾乳するメリットは?
搾乳とはママが自分で母乳を搾り取ることです。ママが定期的に搾乳すると多くのメリットがあります。
- 赤ちゃんの睡眠リズムを気にせずにいつでもおっぱいをあげられる
- 母乳が過剰に分泌されて詰まり、乳腺炎になるのを防げる
- おっぱいを吸うことが苦手な赤ちゃんにも母乳育児ができる
- 母乳育児でも赤ちゃんを誰かに預けられる
など、育児をするママの大きな手助けになるので、搾乳方法を覚えておくと便利です。
母乳を搾乳する時のポイントは?
母乳を搾乳するにはいくつかポイントがあります。効率よく搾乳できるよう、ポイントを押さえておきましょう。
搾乳する間隔は2~3時間がおすすめ
母乳を搾乳する間隔は、基本的に普段赤ちゃんにあげている間隔と同じくらい、およそ3時間ごとに搾乳するのが一般的です。母乳を出すホルモンである「プロラクチン」は、2~3時間ごとに搾乳するたび分泌量が急上昇します。間隔が空きすぎると母乳が詰まって母乳の出が悪くなってしまうため、搾乳の間隔は6時間以上空けないよう意識しましょう。
ほかにも母乳が詰まっている、乳房が張っていると感じたらこまめに赤ちゃんに授乳し搾乳します。母乳の分泌量が多いママは、搾乳するときに母乳を搾り切ると母乳がさらに作られ詰まりやすくなります。搾乳する時は母乳を搾り切らないよう、程々でやめておきましょう。
母乳育児QA-搾乳時間(NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)
手で搾乳するポイント
ママの乳房には、乳輪の輪郭あたりに「ここを押すと母乳がたくさん出る」ポイントがあります。乳輪が大きな人はこのポイントが乳輪の輪郭より内側にあり、乳輪が小さな人は乳輪の輪郭より外側にポイントがあります。母乳をたくさん出せるポイントをうまく見つけて、人差し指と親指で少し圧迫すると上手に搾乳できます。
搾乳器で搾乳するポイント
搾乳器は人によって合う・合わないがあるため、搾乳器を上手に使いこなすにはインターネットやママ友の口コミなどで自分に合う商品を探すことがポイントです。搾乳器を使う前に乳頭をマッサージして柔らかくしておくと、母乳の出がよくなり搾乳しやすくなります。
搾乳した母乳の保存方法は?
搾乳した母乳は冷蔵庫か冷蔵庫で保存します。もし赤ちゃんが保存した母乳を飲みきれなかったら、どちらの場合も再保存せずに廃棄してください。
冷蔵庫で保存する
冷蔵母乳は衛生面などを考慮すると、できる限り24時間以内に飲ませたほうがいいとされます。母乳には栄養が多く含まれているため、時間が経つと細菌が発生しやすくなるからです。特に夏は外気温が高いので、長く保管せずに早めに飲ませてください。冷蔵庫に入れる時はなるべく冷蔵庫の奥の方に入れ、外気の影響を受けにくくしましょう。搾乳してから24時間以内に母乳を使いきれそうになければ、冷凍保存しましょう。
搾乳した母乳を赤ちゃんに与える時は、保存バッグから哺乳瓶に母乳を移し40度以下のぬるま湯に漬けて人肌(37度くらい)に温めます。母乳を電子レンジで温めたり、沸騰させたりしないでください。母乳の成分が変化し栄養分が壊れてしまう恐れがあります。
冷凍保存(-20度以下)する
冷凍した母乳は1週間以内に使うのが理想的です。母乳は冷凍庫で3ヶ月間保存できるとされますが、やはり鮮度が落ちてしまうからです。搾乳したら母乳を専用のパックに入れて冷凍室で保存します。冷凍庫内の温度変化による影響を最小限にするため、冷蔵庫と同様に母乳パックは冷凍庫の奥に入れて保管してください。期限が過ぎたものを赤ちゃんに与えないよう、母乳パックに搾乳日時を記載しておきましょう。
冷凍していた母乳を解凍する時は、冷蔵庫に移して自然解凍させるか、常温~ぬるま湯で流氷解凍させます。解凍できたら、冷蔵保存の場合と同じく40度以下のお湯に浸けてゆっくりと温めてください。
次のページでは搾乳器の種類と母乳が出にくいときの対処法を紹介します