ママ友トラブルでストレスマックス! 上手な付き合い方と対処法について
ママ友との関係に悩んでいませんか
保育園や幼稚園、あるいは公園などの遊び場や習い事といった、子供同士が関わる場所。子供にとっては、生活の場が家庭内からぐっと広がった「社会」の入り口ですから、そこには人間関係が形成されていきます。それは子供たち当人のみならずママたちにも同じこと。ママ同士の関わりが子供にも影響するかもという心配もあり、よい関係を保つことが望ましいのは言うまでもないのですが…時には頭を悩ませるシーンもあるのではないでしょうか。
ママ友にストレスを感じる場面とは
人との交流では、不快感や困った気持ちを覚えることがままあるものですが、ママ友は子供を介在する特殊な繋がりであるため、そこから生じるストレスもあるかもしれません。どのようなケースが考えられるか見てみましょう。
ママ友の子供や家族の自慢
子供のお友達のエピソードや成長の様子は、育児の参考にもなりますし心温まる話題ではあるものの、ただの自慢話に感じられてしまうと聞く方もげんなりしてしまいます。困ったことにこうした自慢話は往々にしてさりげない会話の中で繰り出されるもの。例をあげてみると、
- 進学先の自慢(うちの○○小学校は名門だからいろいろ厳しくて大変~)
- 容姿の自慢(知らない人にまで可愛いって注目されてちょっと怖いわ~)
- 努力ではなく結果の自慢(水泳大会で1位だったの~)
など。さらに、我が子には関係のない、ママ本人やご主人の容姿や経歴、はては親戚の家柄などを誇らしげに語られても、反応に困ってしまいますね。
ママ友の見栄の張り合い
他人と比べてしまうのはある程度仕方ないことかもしれません。だからといって対抗心を形に表してしまうと、当人のみならず巻き込まれた人まで気疲れしてしまいます。例えば経済面で、あからさまに収入額を自慢するような品に欠ける人はそういないでしょうが、勤務先や住居、衣服や持ち物、旅行先などが高収入をアピールする材料になったりします。ママ友との見栄の応酬によって身の丈に合わない消費に走り、家計が圧迫されているなどという笑えない事例も。子供のお受験や習い事も、他の家庭と比較することでエスカレートしがちです。本来子供のためであるはずの学びの場が、親の見栄が動機で通うことになると、子供にとっては負担になってしまう恐れもあります。
自分の話ばかりするママ友
ママ友関係に限ったことではありませんが、対話において自分のことばかり話す相手に、よい印象をもつのは難しいでしょう。長々とした自分語りが止まらなかったり、他のトピックもいつの間にか自らのアピールに持っていかれたり。ましてやママ友という、子供たちが主体であるはずの関係性の中で、ママの話題ばかりを聞かされるというのは、輪をかけて違和感を覚えるのではないでしょうか。
ママ友との家庭環境の格差
家庭の事情は千差万別。家族構成やライフスタイル、経済状況などが異なるのは当然ですが、時としてそういった感覚の違いがトラブルにつながることがあります。ランチ会の予算が折り合わないなどはありがちです。他にも、ママの就労状況や住まいにお友達を招けるかなどの家庭環境の差異も、場合によってはわだかまりの材料になるかもしれません。無理をして合わせるのは負担ですが、今後のママ友との関係に響きそうで断れないという声も聞きます。
子供のしつけの違い
やってはいけないと普段から子供に言い聞かせていたことを、よその子供が悪びれずやっていて親も注意しない、というような場面はよく目にします。反対に、ママ友の子供への接し方が気にしすぎ、厳しすぎでは? と感じる場合もあるでしょう。お行儀のよくないことや危険なことをしている子供を止めるかどうか、子供同士にいさかいが起こったときに親が干渉する基準、叱る際の声量など、しつけの具体的なやり方の違いは数え切れないほどです。
育児の方針は家庭によってさまざまとは言え、あまりに価値観がずれているとモヤモヤしてしまいますよね。他の家庭の子供に注意して角が立つのも避けたいですし、かといって放置しては自分やわが子が嫌な思いをする恐れがあります。「ママはぼくにはダメって言ったのに、どうして○○くんはやっていいの? 」と子供が不信感を持つかもしれません。
ママ友の嘘と裏切り
人間ドラマのようにドロドロした応酬とまではいかなくても、些細なことから生活に差し障りが出るレベルまで、信頼を損ねるような言動をうけるのは日常で起こりえることです。例えば、
- 体調不良を理由に約束をキャンセルされたのに、実は他のママ友たちと出かけていたと後でわかった。
- トラブルが起こったとき、自分や自分の子供に都合がよいように、事実と異なる説明を先生や周囲にしていた。
- 信頼して打ち明けた家庭の事情が、他のママ友たちに筒抜けだった。
- 保護者行事などのイベントの責任を勝手に押しつけられた。
などの体験談が聞かれます。
ママ友との仲良しごっこ
いい大人が下の名前+ちゃん付けで呼び合い、頻繁に集まり、SNSでも密な交流。もちろん当人同士が本当に気の合う親しい間柄である場合は何の問題もありません。そうではない義務的な関係であるにも関わらず、必要以上に親しさを演出する行動をとるのは傍目から見ると不思議なものです。
他のママ友の悪口
残念ながら、陰口が好きな人というのは存在します。個人的にはそれほど積極的でなくても、つい誰かの噂話で盛り上がってしまったような場面では追従してしまうこともあるでしょう。また、不快感を覚えても、敵視されるかもしれないと思うと諫めるような発言も不用意にできません。そもそも、自分のことも、いないところでは悪く言われているのだと思うと信頼も何もあったものではないですよね。
ママ友との上手な付き合い方とは
ここまで見てきたように、ママ友との間でストレスを覚える事例は枚挙に暇がないほどです。ではどうすれば心穏やかに、ほどよく付き合っていくことができるのでしょうか。
ママ友との心の境界線を大事にする
顔を合わせる機会が多くても、あくまで他人同士。心の中だけでもそういったスタンスを取ることで、気負わず過ごせるのではないでしょうか。プライベートな事を不用意に話さない、度を超えて頼ったり頼られたりしないなども、適度な距離感を維持するために心がけたいポイントです。
ママ友への深入りは避ける
よく会話する相手であっても、家庭の事情や個人的な悩みに踏み込むのは避けましょう。また惰性だけで毎日のように立ち話やお茶にお付き合いしてはいないでしょうか。ママ友グループは人間関係トラブルの温床になりがち。身近にそうした事例がない方には信じがたいかもしれませんが、界隈によっては「派閥」や「ボスママ」的な存在が見られるのも事実です。巻き込まれないためには、日頃から必要以上に関わらないようにして自衛することが必要かもしれません。
ママ友のネガティブな話には耳を貸さない
無責任な噂話で盛り上がったり、誰かを貶めるような会話の場に、意図せず居合わせてしまうことがあります。嫌な気分になるものですが、うかつに止めたりかばったりすると、矛先が自分に向きかねません。さりげなくその場を離れるか、無理でもせめて聞き流すようにして、「その話題には参加しない」ルールを自分に対して守るだけで十分でしょう。
ママ友=友達ではないことを意識
子供を通じて知り合うママ友は、世代も近く、生活のペースが似通っている場合も多いでしょうから、日常的によく関わることになります。しかし、あくまでママ友との繋がりは子供を介した限定的なものですし、本来は、お互いの子供たちが楽しく健全に過ごせることだけが共通の目的のはず。自発的に望んで交友をもつ友達とは異なります。そう心に留めておくと、無理をして仲良くする必要はないとわかりますし、相手と価値観の違いを感じる場面があっても気持ちの区別をつけやすいでしょう。
SNSの返信にも節度を持って
ママ友グループの誰かがSNSに投稿したら、すぐさま返信! 漏れなく「いいね」をタップ! 「すごーい! 」「可愛いね! 」……と、反応の早さや褒め言葉を競うような空気になっていないでしょうか。気が乗らなければ、義務感だけで日常会話に参加する必要はありません。用件についてきちんと必要なやり取りができれば十分です。SNSでの交流に楽しく参加している場合でも、盛り上がりすぎて配慮を欠いたり品のない発言をしないように気をつけたほうがよいですね。
スルー力を身につける
ママ友の振る舞いで多少嫌な思いをしても気にかけないことです。また、直接自分に対しての言動ではなくても、同調圧力を感じる場面があるかもしれません。自分の意見に反して同調するのも、意を曲げずに反論するのも、どちらもエネルギーを浪費するものです。受け流すのが得策でしょう。
ママ友からの誘いを断る勇気も必要
ママ友からの依頼やお誘いを断ってしまうと、今後に差し障りがあるのではないかと不安になるかもしれません。ですが、ママ友からの誘いを無理して受け入れても、後ろ向きな気持ちを抱えたまま関わり続けるのは、結局は相手にとってもよいことではないでしょう。そもそも、断ったくらいで悪化する関係は初めからその程度のものだったという考え方もできますね。
ママ友との関係にストレスを感じたら適度な距離を意識する
ストレス解消の基本は、ストレスを感じさせる原因を遠ざけること。ママ友によるストレスの場合、相手が人である以上まったく関わりをなくすというのは難しいですが、送迎時の立ち話に用件もないのに参加するのはやめるなど、機会を減らすことはできます。ただし、単に感じが悪い人になってしまってもお互いにとってメリットがありませんし、子供に見せたい姿ではないですよね。毎日の挨拶だけはしっかりするなど、礼儀は忘れずに接しましょう。ビジネスライクな振る舞いを意識すれば、失礼にならずに必要事項だけをやり取りできます。
ママ友との関係をフェードアウトする方法
関わりたくない相手がいる場合、離れるというのが一番効果的な対処法です。しかしママ友関係は子供の生活に関わるものでもあり、すぐに交流を絶つというわけにもいきません。どのように距離をとっていけば波風が立ちにくいでしょうか。
ママ友との付き合いは期間限定
そもそも、ママ友と関わるのは、基本的に子供が共通の環境にいる限られた間だけです。時期が来れば自ずと間柄は薄くなってくるものですから、まずは思い詰めずにその時を待つ心構えでいましょう。
ママ友に忙しさをアピール
集まりや立ち話などのお付き合いを減らすにあたり、仕事や家庭の事情などで時間がなかなかとれないことをそれとなく伝えます。客観的な理由があることで、表だって角が立つことは避けられるでしょうし、お声掛け自体が減るという効果も期待できます。
ママ友へのSNSの返信回数を徐々に減らす
SNSでのやり取りは必ず返信しなければと強迫観念のように思いがちですが、反応を薄くしていくことでだんだんフェードアウトしていくのもありでしょう。保護者行事など大事な用件でなければ思い切ってスルーしてしまうのもひとつの手です。指摘されたら「見ていなかった」と軽く謝ればよいのです。反応が鈍ければそのうち相手も察してくれて疎遠になっていくでしょう。
クラス替えで距離を取る
進級などでクラスが変われば、子供同士の交流にも変化が出ます。それを機に親同士の関わり方を変えるチャンスです。新しいクラスでのママ友コミュニティがまた形成されるかもしれませんが、初めから浅く関わるように心がけるとよいでしょう。
子供の卒園や卒業がひとつのきっかけに
卒園や卒業を節目として疎遠になるというのはもっとも自然な形のひとつです。ご近所だったり進学先が一緒だったりして子供同士の関わりが続くとしても、幼稚園や保育園に比べると、親同士が直接顔を合わせる機会は減っていきますのでご安心ください。
まとめ
ママ友とのお付き合いでなるべくストレスを感じず過ごすために大事なのは、一言でいうと「割り切る」こと。子供ぐるみの交流で関わる機会が多くても、大半は期間限定のお付き合いであり、自分の友達とは異なります。もちろん、子供のことを抜きにしても友人関係を続けていきたいと思えるとしたらそれはとても喜ばしい出会いではありますが、「ママ友」としか思えない相手とは程よい距離感を持って大人の関係を保っていきましょう。