離乳食の大根やかぶはいつからOK? 冷凍保存はできる? おすすめレシピ8選
目次
離乳食に大根やかぶはいつからOK?
大根やかぶはくせが少なく、加熱をするととても軟らかくなるので、生後5~6カ月ごろの「離乳初期」から使用できます。
ただし葉の部分はアクや少量の苦みがあるため、生後7~8カ月ごろの「離乳中期」からがいいでしょう。
大根やかぶはアレルギーがない?
大根やかぶは、野菜の中でも比較的アレルギーが起こりにくい食材です。ただし、食物アレルギーの心配がまったくないとはいい切れません。赤ちゃんによって、口の中や周りが赤く腫れたり、体に湿疹が出たりする可能性があります。大根とかぶはどちらも同じアブラナ科のため、片方の食材でアレルギーが出た場合、もう一方でも出る恐れがあり注意が必要です。最初は、ほかの食材と同様に、赤ちゃんの機嫌がよく、病院を受診できる時間帯に少量から与えましょう。
離乳食におすすめ! 大根とかぶは栄養豊富
大根とかぶの白い根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類されます。それぞれどのような栄養素を含んでいるのでしょうか?
離乳食におすすめ:大根の栄養
白い根の部分には、免疫力を高める「ビタミンC」や、便秘の解消に役立つ「食物繊維」が含まれています。ビタミンCは水に流れ出やすいので、鍋で軟らかく煮て、煮汁ごと一緒に食べましょう。
大根の葉は根よりも栄養価が高く、ビタミンEやビタミンK、βカロテンを豊富に含みます。ビタミンは熱に強いため、加熱調理が基本の離乳食でも損なわれません。またカリウムやカルシウム、リン、鉄なども豊富に含まれるので、離乳中期以降は葉も積極的に取り入れましょう。
離乳食におすすめ:かぶの栄養
かぶは根の部分に「ビタミンCや食物繊維、ジアスターゼ、カリウム」などが含まれ、栄養素は大根とよく似ています。一方、かぶの葉には「ビタミンEやビタミンK、βカロテン、カリウム、カルシウム、リン、鉄」などが多く含まれ、その栄養価は野菜の中でもトップクラスです。かぶの葉も大根の葉同様に、中期以降は取り入れたい食材です。
離乳食の大根やかぶの食べさせ方は?
離乳食に大根やかぶを使用する場合は、離乳食の進み具合に合わせて下ごしらえしましょう。大根とかぶはよく似た食材なので、離乳食に使用する時の下処理はほぼ同じです。
離乳食の時期別の大根・かぶの食べさせ方
離乳食の時期 | 大根・かぶの食べさせ方 |
---|---|
ゴックン期 | ・なめらかなペースト状 ・お湯で伸ばすと食べやすい |
モグモグ期 | ・指で簡単につぶれる状態(豆腐くらいの固さ) ・茹でてから2~3cmのみじん切りにして使用 |
カミカミ期 | ・指で軽く力を入れてつぶれる状態(バナナくらいの固さ) ・少し噛み応えがあるように5~7mmぐらいの角切りや、厚さ5mm程度のいちょう切りで使用 |
大根やかぶの軟らかさや大きさは、離乳食の進み具合で調整するのがポイントです。例えば、手づかみ食べに興味が出てきたら、大根やかぶを持ちやすいようにスティック状にカットして軟らかく茹でるのもおすすめです。大根やかぶの根は比較的、短時間の加熱で軟らかくなります。
ただし、葉の部分は繊維が多いため、離乳食が進んでもすりつぶしたり細かくみじん切りにしたりして、食べやすいように工夫してください。
離乳食に大根とかぶ:初めての食材は1口から
離乳食に初めて大根やかぶを使う時は、アレルギーの可能性を考えて1口(小さじ1杯程度)からにしましょう。離乳食を食べさせた後は、赤ちゃんの口の中や周りが赤く腫れたり湿疹が出たりしていないか、様子を見てください。
また、子供は初めての食材に対して慎重になるものです。野菜嫌いにならないためにも、始めは1口からスタートして徐々に量を増やしていきましょう。
離乳食に大根とかぶ:味付けを工夫する
大根やかぶは味が淡泊なため、毎回同じ味付けだと飽きてしまいます。そこで、大根やかぶの味付けを工夫して離乳食にバリエーションを持たせるのがポイント! 大根やかぶは、いろいろな味になじみが良い野菜です。和洋中問わず、付け合わせからメインまで幅広くアレンジしてみましょう。
離乳食に使う大根やかぶの調理方法
離乳食で美味しく大根やかぶが食べられるように、調理方法のポイントをお伝えします。
離乳食用の大根の調理方法
離乳食の大根は、中央部分を使うのがおすすめです。大根の中央部分は柔らかく、甘みと辛味のバランスが取れ、旨味がギュッと詰まっています。一般的に大根の葉に近くなるほど甘みが強いとされますが、上部は少し固めのため、離乳食は中央部分がいいでしょう。
また、大根の皮に近い部分は繊維が多いので、厚めに皮をむくと口当たりがいいです。大根は茹でる時間が足りないと辛味が出るため、薄めのいちょう切りや半月切りにしてしっかり火が通るように茹でましょう。
離乳食用のかぶの調理方法
かぶは皮の1~2mmに固い繊維の層があるため、大根と同様に厚めに皮を剥きます。かぶは短い茹で時間で軟らかくなるため、ペースト状で使用する場合は大きめのくし切りにすると調理しやすいです。
茹でてからカットすると崩れやすいので、離乳中期以降は赤ちゃんや子供に合わせた大きさにカットしてから茹でましょう。
離乳食の大根とかぶの冷凍方法は?
大根とかぶは、冷凍保存ができます。茹でてペースト状にしたり、カットして軟らかく茹でたりしてから、霜がつかないように密閉できる保存容器に入れてしっかり空気を抜いてから冷凍しましょう。
大根やかぶを使用する大きさにカットしてから、生のまま冷凍保存もできますが、食感の変化や変色などを防ぐためにも、一度茹でてからの方がいいでしょう。冷凍した大根やかぶは、解凍せずに凍ったまま煮物やスープに使えます。また電子レンジでの解凍も可能です。
次のページでは、離乳食時期別の大根とかぶのレシピを紹介します。