3人目妊娠のタイミングはいつ? お金や子育て問題は? 先輩ママの経験談も紹介
3人目を妊娠したい! タイミングはいつがいい?
家族計画をする時、多くのパパママは子供を2人目まで予定していても、3人目からは生活状況を見てから考える人が多いです。各家庭でいろいろな事情があるので、3人目のタイミングはそれぞれ。3人目の妊娠をする多くの理由でトップ2に入る、「上の子がある程度大きくなった時」と「収入が増えて経済的に余裕が出てきた時」というタイミングがあります。いつ3人目を作ろうか悩んでいるならこの2点を考慮して夫婦で相談しましょう。
上の子2人に手がかからなくなった時
3、4歳にもなると、服を脱ぐ事やトイレなど自分の事が自分でできる子が増えてきます。上2人のイヤイヤ期が過ぎ、自分の言いたい事を言うのが少しずつ上手になり、パパママの話す内容がしっかり理解できるようになれば、3人目の妊娠を考える良いタイミングと言えるでしょう。
上の子との年齢差を考える
あるアンケートでは、パパママが理想とする兄弟の年齢差は2歳が一番多いのですが、3人兄弟の2人目と3人目の年齢差が2歳となると、2人兄弟の時とは大変さが格段に異なります。2歳差という事は、2人目が1~2歳の時に妊娠している事になるので、イヤイヤ期の子供を大きなお腹で抱っこしなければならない場面も出てくるでしょう。出産が無事済んでも3人育児が始まる訳ですから、前もって何が楽で何が大変かをまとめておく必要があります。以下に2人目と3人目の年齢差別にメリット・デメリットを表にしてまとめましたので参考にしてみてください。
年の差 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2歳差 | ・子育て期間が早く終る ・服のお下がりや共有ができる ・親の体力、精神力に余力がある |
・2人目の子に手がかかり大変 ・下2人のお世話に手一杯で1人目の相手がおろそかになる |
3歳差 | ・2人目のイヤイヤ期が終わり落ち着いてくる ・2人目が自分の事を自分でし始める ・2人目が3歳になると保育園に入りやすい |
・2人目はまだ手がかかる ・2人目が赤ちゃん返りする |
4歳差 | ・2人目が簡単なお手伝いをするようになる ・上2人が3人目のお世話ができる |
・ママが高齢になり、3人の子供のお世話が大変になる ・赤ちゃんのお世話の仕方を忘れてしまう |
3人目妊娠に喜べないママが多い! その理由とは?
2人目までは嬉しさの方が多かった妊娠ですが、3人目の妊娠は計画的でなければ動揺してしまうママは多いのです。その主な理由を追ってみました。
お金の不安
3歳から幼稚園に通い始めて高校卒業までにかかる教育費は、公立で一人総額540万円の試算が出ています。2019年10月から幼稚園・保育所が無償化になり、大学までの無償化が議論される傾向にありますが確定するにはまだまだ時間がかかりそうです。そして一人当たりの総教育費は塾や習い事などを考えると安くはなく、子供が3人いるとその3倍はお金を用意しなければなりません。そうと考えると、3人目の妊娠は喜びよりも不安が漠然と襲ってきてしまうのは仕方のない事でしょう。
仕事の問題
ママが働いている場合、つわりがひどい時やお腹が張る時に休暇を取れても、申し訳なさであまりゆっくりと休めません。休んだ分ギリギリまで働くママも多く、体力的・精神的に続くか不安になることも。1人目2人目が大丈夫でも、3人目も大きなトラブルなく過ごせるかもわかりません。通勤時間も大きな負担になり、休むか辞めるかを悩む事になるでしょう。
保育園の問題
上の子が保育園に通っている場合、何らかの理由で勤め先を辞めなければならない時に、上の子の保育園も退所しなければなりません。待機児童の問題もあるので育児休暇を取った方が良いのですが、体調や家庭の諸事情で退職しなければならないママは家事育児がさらに大変になります。
高齢出産のリスク
妊娠出産に限らず、高齢になるにつれ病気になりやすくなります。妊娠出産は体に大きな負荷がかかりますので、マイナー・メジャーに限らず何かしらのトラブルが発生する確率は若い時より高くなります。3人目妊娠の場合、高齢出産と定義される30代後半のママが多いので妊娠の喜びよりもトラブルを心配してしまいます。
3人目妊娠の不安の解決策は?
ではここからは、3人目妊娠に悩むママが安心できる情報をお届けしたいと思います。
つわりでも仕事は休める
切迫早産や切迫流産、妊娠悪阻、妊娠高血圧症など医師に入院や自宅療養の指示があると会社を休まなければなりません。その時は会社に申請する「病床手当」制度を利用しましょう。休業4日目以降、日割り計算で給与の三分の二を休んだ日数分もらう事ができます。
妊娠中に失業保険の延長手続きをする
もし妊娠出産で仕事を辞める事になっているなら、「失業給付延長手続き」を忘れずに。基本は仕事を辞めてから1年以内で失業給付金を受け取らなければならないのですが、例外として、妊娠出産や病気、ケガなどですぐに復職できない人のために最長4年以内に失業給付金を受け取れるようにした制度です。妊娠中に申請しましょう。
出産や育児費の助成金を活用する
3人目の妊娠でこれからかかるお金について不安になるママも多いことでしょう。しかし、妊婦健診や出産、育児費には公的な助成金がありますので確認しておきましょう。
- 妊婦健診の助成金
- 出産育児一時金
- 医療費控除
- 児童手当
- 乳幼児の医療費助成制度
- 児童扶養手当、児童育児手当
- 高額医療費
また、働いている場合は会社の健康保険組合や雇用保険からの助成金もあります。
- 出産手当金
- 育児休業給付金
- 切迫早産や妊娠悪阻などでの妊娠中の入院や自宅療養に対する傷病手当金
条件を満たさなければもらえない助成金もありますので事前に確認してください。必ず申請しなければなりませんので忘れずに行いましょう。
一時保育など上の子の預け先を探しておく
3人目妊娠で身近に子供上2人を見てくれる人がいない時は、一時預かり保育を利用しましょう。主な預け先は保育所ですが申し込みは各自治体の窓口で行い、病気や買い物、リフレッシュなどの理由を問わず、幼い子供がいるパパママが利用できるようになっています。(自治体により利用目的を問われる所があります。)金額は各自治体で変動はありますが、基本利用料は1日8時間利用で日額2,200円、月20日の場合は月額44,000円の上限設定が設けられているので参考にしてくださいね。
健康管理をしっかりする
3人目妊娠になるとママの年齢も上がり高齢出産になる割合が増えてきます。年齢が上がると以下のような、さまざまなリスクが起こる可能性が高まりますので、健康管理に注意しましょう。
- 流産の確率が高くなる
- ダウン症などの先天性異常の確率が上昇する
- 妊娠高血圧症候群になりやすい
- 妊娠糖尿病を発症しやすい
- 難産になりやすい
- 前置胎盤になる可能性が高くなる
これらのリスクを避けるために必ず定期妊婦健診を受け、葉酸を中心に規則正しい食生活を妊娠前から心掛けましょう。また、高血圧や糖尿病予防に脂肪を付けすぎないよう、体重管理をしっかり行うようにしてください。
3人目の妊娠はデメリットだけじゃない! 先輩ママの体験談
3人目の妊娠は誰でも不安が先によぎるものです。特に経済面では2人目よりも3人目の方がやり繰りが厳しいので、どの家庭でも「3人目の壁」として問題は大きく立ちふさがります。そこで実際に3人の子供がいるパパママが語る、3人いて良かった経験談を見てみましょう。
- 自治体により3人目から、幼稚園や保育園の補助金や無償化制度がある
- 子供同士で遊び、子供同士で問題解決をするのでパパママは楽になることも
- 将来親がいなくなっても「兄弟」という仲間がいる
- 子供ごとにママ友がいて、おさがりをたくさんいただいたり、いろいろなママ友に相談したりしやすい
- お金が無いので子供たちがそれぞれ妥協点を自分で決めて、その中で遊んだり勉強したりと楽しく生活できた
- 三人三様の性格でそれぞれに大変なので、おおらかに子供たちに接する事ができるようになった。
まとめ
3人目妊娠で不安な場合は、経済的な問題なら公的機関や雇用保険などからもらえるお金を調べ、精神的な問題なら3人以上の子供がいるママ友の話やインターネットのアドバイスに耳を傾けてみましょう。3人の子育てが終わったママさんたちは、いろいろ本当に大変だったけど「産んでよかった」「3人子供がいてよかった」という意見が多くみられましたよ。