小学校や保育園の休校・学級閉鎖の基準はあるの? 休校・学級閉鎖でも学童や習い事は行っていい?
学級閉鎖や休校だけど子供が元気な場合の学童や習い事
学級閉鎖は感染の拡大を防ぐために行われますので、通常は「外出はなるべく避けるように」と注意喚起されます。でも、突然「明日から学級閉鎖」と言われると、困ってしまうパパママも多いでしょう。とくに子供がすでにインフルエンザなどの感染症にかかって治った場合や、感染の兆候がなく元気いっぱいの場合は家の中で元気な子供を持て余してしまいますよね。
学級閉鎖や休校でも学童保育は通えるの?
学童保育に通う子供たちの多くは、パパママが働いているケースなので学級閉鎖で学童保育も登室NGとなるとなかなかツライもの。実は学童保育は、法律上の「学校」や「児童福祉施設」などに分類されないため、感染症発生時の対応には決まったものがありません。このため、学級閉鎖の場合のルールは各学童保育に委ねられている状態です。
多くの学童保育では「登室禁止または、やむを得ない場合を除いて預けるのは控えてほしい」というルールでしょう。また登室できたとしても、学級閉鎖のクラスの子は特定の部屋から出られないというケースもあるようです。一方、民間の学童保育では学級閉鎖時にも受け入れをしている場合が多いよう。普段は学校併設などの学童保育を利用していて、学級閉鎖時だけは民間学童の一時利用を使うという手もあります。
学級閉鎖でも習い事は行っていい?
在籍するクラスが学級閉鎖であっても、我が子は元気だったりすでに感染し終えて回復している場合には、習い事ぐらい連れて行きたいと思ってしまいますよね。多くの習い事については、保護者に判断を委ねるケースが多いようです。
たとえばコナミスポーツではQAで「学級閉鎖時の出欠は保護者の判断に任せている」と書かれています。また、ヤマハ音楽教室では、個別の出欠は保護者に委ねるものの「校区の小学校で学校閉鎖が発生した場合には、レッスンを中止する」とされています。公文は「学級閉鎖の場合には、学校から外出禁止の指示があればそれに従うように」とされています。
不明な場合には、問い合わせをしてみるといいでしょう。確認もせずに連れていくことで、ほかの子供に感染を広げてしまったり、ほかのママたちから白い目を向けられることもあるので注意しましょう!
きょうだいは保育園・幼稚園に行っていい?
学校や幼稚園などで学級閉鎖が発生した場合、悩むのがきょうだいを登園・登校させるかですよね。きょうだいが感染症になった場合や、学級閉鎖の場合の対応を定義した法律やガイドラインはありません。しかし、きょうだいがインフルエンザに感染した場合、子供を預かれない言われる幼稚園・保育園は多いでしょう。これは園の方針に従いましょう。
学級閉鎖で家庭内では感染者がいない場合に登園できるかどうかは、園によってルールが変わるようです。きょうだい間は接触が多く、万が一感染していた場合にはうつってしまう可能性も高いことから、やはり登園を控えてほしいと言われることが多いよう。ただし、すでに感染したあとで元気になった状態であれば、登園可能というケースもあります。これも、通っている園に必ず確認しましょうインフルエンザは、場合によってはインフルエンザ脳症など重篤な症状を引き起こします。我が子さえよければいい、バレなければいいという考えで登園するのは絶対にやめましょう。
学級閉鎖のとき、子供の預け先は…?
学級閉鎖は、働くパパママにとってはなかなか頭が痛い問題です。とくに、我が子がすでにインフルエンザで1週間ほど休んだあとに、さらに学級閉鎖が重なると長ければ10日~2週間近く会社を休む必要があります。しかも、頼りの学童保育や保育園などは、前述のようにきょうだいの発症や学級閉鎖などでも預かってもらえないケースがあります。また、ファミリーサポートなどの自治体による預かり事業では、学級閉鎖やインフルエンザでの預かりは対応していないことがほとんどです。
学級閉鎖の頼みの綱は民間学童やベビーシッター
最近では、在宅勤務などフレキシブルな働き方ができるパパママが増えていますが、出勤必須の仕事の場合には、すべて有休で賄わなければならない人もいますよね。そんなときに、最後の砦となるのが民間学童の一時保育やベビーシッター、病児保育です。
民間の学童では、毎日利用する定期利用者だけでなく1日単位で利用できる定期利用枠を持っている場合があります。小学校に入学したら、近隣の民間学童保育を調べてみましょう。また、キッズラインなどのシッターサービスでは、学級閉鎖時の預かりも可能です。本人がすでにインフルエンザにかかっていて、病後児の場合にはインフルエンザに対応している病児保育なども利用できます。
基準が曖昧だからこそ学級閉鎖に備えよう
自治体や学校、園によって基準が曖昧な学級閉鎖ですが、インフルエンザだけでなく感染性胃腸炎などで実施されることもあります。子供が複数の場合や、実際に感染した場合も含めると数週間はお休みが必要になることも…! 働くパパママにとっては頭が痛いですが、すべては子供たちの健康のため。日々、感染予防に目を光らせながらも、学級閉鎖になった場合にも備えておきたいですね。