木のおもちゃで遊ぼう! 国内メーカーと子供の年齢別のおすすめ 気軽に試せる遊び場も
目次
木のおもちゃは子供の心を育ててくれる
木のおもちゃには自然素材ならではのメリットがたくさんあり、子供の五感を刺激して心を育ててくれます。その具体的な効果をご紹介します。
木のおもちゃが子供の心に与える知育効果
木のおもちゃにはほっと心が落ち着くようなあたたかみを感じますね。これは木の熱伝導率が低いため、プラスチックなどで感じるひやっとする感覚がないことが理由のひとつです。
また、木のおもちゃは適度な重さがあるのでにぎりやすく、おもちゃ同士をぶつけても「かちかち」「ことこと」と自然素材ならではのやさしい音をたててくれるので遊びの邪魔になりません。木のおもちゃは子供が集中して遊べる素材といえ、知育教育の効果も期待できますね。
シンプルだからこそ想像力が育まれる
木のおもちゃはシンプルなデザインのものが多く、自分で考えながら遊ぶことで想像力と表現力が育まれます。
スイッチひとつで動くようなおもちゃは受動的な遊び方になってしまうことがありますが、木のおもちゃは子供自身が動かす必要があるので、そこに工夫が生まれるのです。
北海道発祥の「木育(もくいく)」とは
「木育」とは2004年に北海道庁より提案され、2007年に林野庁が木育推進体制整備総合委員会を設置した「子供をはじめとするすべての人びとが木とふれあい、木に学び、木と生きる」活動です。おもちゃに限らず生活雑貨や住宅などに木材を身近に使うことで、人と自然の関わりを考える豊かな心を育みます。
人気の国内メーカー7選!
老舗メーカーや、グッド・トイに選ばれたことで話題のブランドなど、ママからの支持を集める国内の木製玩具メーカーを厳選して7つご紹介します。
国内木製玩具メーカー|ニチガン
2019年に創業90年を迎えた歴史あるメーカーです。木のぬくもりが感じられる安心安全な商品を届けたいと塗料にもこだわり、全てのおもちゃで安全基準(STマークまたはCEマーク)を取得しています。
ニチガン
国内木製玩具メーカー|エド・インター
エド・インターは幼児教室の設立をきっかけに質の高い木製知育玩具の必要性を感じ、自社で企画・製造をスタートさせました。なかでもNIHONシリーズは日本の木を日本の職人が仕上げるという人気商品です。
エド・インター
国内木製玩具メーカー|KOIDE(コイデ)
KOIDEのおもちゃはほとんどが耐久性がありささくれができにくいブナの木でできています。天然素材の重さ、暖かみ、手触りなどを大切に、長く使ってもらえるよう熟練の技術で製造しています。
KOIDE(コイデ)
国内木製玩具メーカー|MOCCO(モッコ)
1926年創業の平和工業がてがけるオリジナルのおもちゃブランドがMOCCO(モッコ)です。世代を越えて愛されていて、年数が経った商品でも修理してもらえます。
MOCCO(モッコ)
国内木製玩具メーカー|こまむぐ
「こまむぐ」という名前には「子 + 母(まむ)」と木製玩具が家族の大切な時間を彩る暮らしの道「具」になれるようにとの願いがこめられています。遊びが広がるオリジナル性の高いおもちゃで人気です。
こまむぐ
国内木製玩具メーカー|山のくじら舎
都会の夫婦が自然あふれる高知県安芸市へ移り住んだところから山のくじら舎が始まりました。小さな田舎の元気なお母さんたちが、土佐ヒノキの切り株や間伐材を使ってひとつひとつ手作りしています。
山のくじら舎
国内木製玩具メーカー|オークヴィレッジ
伝統的な木組みの技術を駆使し、100年以上使えるような注文家具を制作してきたオークヴィレッジは日本の木工文化を継承した木のおもちゃや生活雑貨なども手がけています。
オークヴィレッジ
新生児期のおすすめ木のおもちゃ はじめてのおもちゃ
赤ちゃんがはじめて出会うおもちゃには、手指の発達をうながし五感を刺激してくれるガラガラや、口で感触を確かめられる歯固めなどがおすすめです。
MOCCO ことり
国内産の天然木を使用し、塗料や防腐剤もいっさい使用していないので、なんでもお口に入れてしまう赤ちゃんにも安心のにぎにぎです。
歯がため(布袋付き・2コ入)
耐湿・耐水性に優れた高知県産のヒノキを、口に入れても安全なアマニオイルで仕上げた歯がためです。やわらかなカーブで赤ちゃんの口にフィットするので、お気に入りのポイントがきっと見つかることでしょう。
あのまとぺ ふりふりからん
森そのものを感じるような素朴な形のガラガラです。持ち手と頭の部分にはゴムが内臓されていて、ゆらゆらと揺れる動きに赤ちゃんが夢中になってくれますよ。
生後6ヶ月頃からのおすすめ木のおもちゃ おすわりができたら
おすわりで視界が広がり両手が自由になるので、多少乱暴な扱いでも壊れにくい単純な構造のおもちゃがおすすめです。
赤ちゃんの好奇心も強くなり、音のする方へハイハイができるようになってきます。
NIHONシリーズ いろはタワー
傷つきにくく割れにくいイタヤカエデで作られた大きめのガラガラです。ひっくり返せば上から下へとボールがやさしい音をたてながら移動します。
こまむぐ 木のおもちゃ どんぐりきのこ
傾いたところに置くとカタカタと動き出すかわいいどんぐりです。赤ちゃんが目で追えるゆっくりとした動きなので、パパママが動かしてあげれば釘付けになってくれますよ。
ひよこのカタカタ押し車 きこりのおもちゃ
つかまり立ちができたら昔ながらの手押し車であんよの練習をしてみましょう。進むと同時に3羽のひよこがカタカタと飛び跳ね、赤ちゃんの「もっと歩きたい」という気持ちを後押ししてくれることでしょう。
1歳頃からのおすすめ木のおもちゃ
手指を思う通りに動かせるようになるので、積木などパーツがいろいろとあるものがおすすめです。工夫しながらひとり遊びが上手にできるでしょう。自分の力で動かせるスロープのおもちゃにも夢中になるころですね。
寄木の積木(木箱入り)
日本の森で育った12種類以上の木材を使い、それぞれの硬さや手触り、香りを感じられる積み木です。全てのピースに木の名前が入っており、ガイドブックもついているのでパパママにも新たな発見があるでしょう。
KOIDE コロコロシロホン
ボールが転がるたびに木琴のやさしい音色が繰り返され、何度でも遊びたくなる木製スロープです。鮮やかな5色のボールは色の名前を覚えるのにもぴったりですね。
NIHONシリーズ つみきのいえL
木肌を生かしたやさしい色合いで、小さな子供の手にぴったりの大きさの積み木です。塗料まで日本製にこだわって作られています。
2歳ころからのおすすめ木のおもちゃ
この時期の子供はパパママの行動をしっかりと観察し社会性も発達してくるころです。おままごとなどごっこ遊びができるおもちゃがおうちにあれば、よろこんで遊んでくれることでしょう。
ニチガン キッチンセット2
おままごと遊びを始めるのにぴったりのキッチンと食材のセットです。女の子はもちろん、このころは男の子もママのまねっこが大好き。そのままキッチン男子に成長してくれるかもしれませんよ。
KOIDE マイカー
30年作られ続けているロングセラーの木製四輪車です。床を傷つけないようにタイヤ部分だけはプラスチック製なので、室内遊びにも安心ですね。
おふろでちゃぷちゃぷ
水に強い土佐ヒノキ製でお風呂で遊べる木のおもちゃです。お風呂以外にも積み上げてバランス遊びをしたり箱へのお片づけをパズル遊びにしたり、成長に合わせて使い方が広がり長く楽しめます。
木のおもちゃのお手入れ方法
木のおもちゃは何世代にも受け継いで遊ぶことができる耐久性の高いおもちゃです。適切なお手入れを知って大切に扱いたいですね。
基本はからぶき・陰干し
木は水気に弱いので普段のお手入れはからぶきで十分です。汚してしまった時にはさっと水洗いをしてしっかり水気をふきとってから陰干ししておきましょう。急激な乾燥はひびわれを起こすことがあるので気をつけてくださいね。
気になるときには除菌スプレーを活用
赤ちゃんが口にする部分を清潔にしておきたいという場合には、おもちゃ用の除菌スプレーが便利です。材質によっては変色してしまうことがあるので、目立たない場所で試してから使いましょう。
除菌スプレーは吹きかけたままにしておかず、乾いた布などでふき取って完全に乾くまでは陰干しします。
補修は木工ボンドやヤスリ掛けで
部品が取れたり壊れたりしてしまったとき、木材同士の接着なら木工用ボンドで簡単にできます。ただし木工用ボンドは水に弱いので、赤ちゃんのよだれがつくような場所には向きません。
取れた部品が赤ちゃんが誤飲してしまうようなサイズの場合は、いっそ取れたままにしておいた方が安全です。破損部分のささくれが気になるときには紙ヤスリで整えましょう。表面が黒ずんだりカビが出てしまったときにも、紙ヤスリで取り除くことができます。
木のおもちゃに触れられる遊び場はどこにある?
品質にこだわった木のおもちゃはそう安いものではないので、購入するとなれば子供が気に入ってくれるのかどうか確かめておきたいですよね。
店舗にお試しコーナーがあることもありますが、「木育」をテーマに木のおもちゃを豊富にそろえた遊び場が全国で増えています。お住いの近くにもそういった遊び場や催しがないかどうか、ぜひチェックしてみましょう。
【東京・四谷】東京おもちゃ美術館
世界中のおもちゃが集められ、実際に手にとって遊ぶことのできる美術館です。
0~2歳対象の「赤ちゃん木育ひろば」や「おもちゃのもり」に日本の職人が手がけた木のおもちゃが揃っています。日本全国へ木のおもちゃのぬくもりと癒しを広める「木育キャラバン」もサポートしています。
東京おもちゃ美術館
木育キャラバン
【全国各地】無印良品 木育広場
無印良品の店舗内に、東京おもちゃ美術館が監修している「木育広場」の設置が進められています。
子供用品売り場のある店舗を中心にその数60以上。無印良品で扱っている商品のほかにも全国から良質な木のおもちゃが集められ、靴を脱いで自由に遊ぶことができます。
無印良品 木育広場
【東京・大田区】童具館
遊びながら学べ子供に発見と表現の喜びを与えてくれるというオリジナルの木のおもちゃ「童具」の専門店です。
ショップでは全てのおもちゃを手にとることができ、授乳室もあるので時間をかけて遊びながらおもちゃ選びができます。定期的に開催されているワークショップも人気です。
童具館
【千葉県・千葉市】木育おもちゃカフェニッセ
子育て支援・地域交流にとりくんでいる子育てステーションです。
ヒノキとスギでつくられた木の家には森林浴さながらに自然の香りが満ちていて、「木育」をテーマに国内外の木製おもちゃが取り揃えられています。
木育おもちゃカフェニッセ
【兵庫県・神戸市】おもちゃひろば Toys’ Campus
マンションの一室に、1日では遊びきれないほどのおもちゃが詰まっています。
乳幼児向けの木のおもちゃはもちろん、部屋いっぱいに広げられるほどの積木や大人もうならせるアナログゲームなど世界中のおもちゃが揃っているので、家族みんなが楽しく過ごせるでしょう。
おもちゃひろば Toys’ Campus
まとめ
自然素材ならではの良さが詰まった木のおもちゃについてご紹介しました。
国内メーカーとの出会いをきっかけに、木材が育った土地やそこでの暮らしに思いをはせることも「木育」となります。パパママもぜひ、木のぬくもりを感じながら一緒に遊んでみてくださいね。