子供の人見知りはいつからいつまで? 改善・克服する方法とは?
子供の人見知りはいつからいつまで?
子供の人見知りは個人差がありますが、生後6ヶ月~1歳頃から始まるといわれています。それから5~6歳になっても人見知りが続く子もいるようです。人見知りには個人差があるので、話しかけられると大泣きしてしまう子もいれば、最初はうつむいていても少し時間が経てば笑ってくれる子などさまざまです。
赤ちゃんの人見知りは生後6~7ヶ月頃から2歳頃まで
赤ちゃんの人見知りには個人差があります。早い子だと生後3~4ヶ月頃から人見知りが始まることもあります。この時期に始まる人見知りは、パパママと他人の区別がつくようになったという成長の証。生後6ヶ月頃になると脳が発達して、パパママを記憶できるようになるので知らない人を見分けられるようになります。これが「人見知り」のはじまりです。また「ママが1番!」という心が芽生えてくるのがこの時期なので、ママ以外の人に抱っこされたり、話しかけられたりすると泣いてしまうことがあります。見慣れない人を見ると怖いと感じ、ママのそばにいて安心感を得ようとするのです。
3歳頃から急に人見知りになる子も
3歳頃から始まる人見知りは、その子が持つ気質が関係していることがあります。1人でいるのが好き、恥ずかしがり屋、慎重派などさまざまなタイプの子供がいますよね。3歳はそういった子供が本来持っている性格が現れてくる時期なのです。
3歳頃からはじまる子供の人見知りにはいろいろな理由があります。初めて会う人に緊張する、慣れない人と話したり遊んだりすることが恥ずかしいという気持ちから、言葉を発しなかったり固まってしまったりすることがあります。また、知らない場所行ったり、知らない人に会ったりすることで不安を感じて、人見知りすることもあります。
子供が5~6歳になっても人見知りが激しく、悩むママも多い
子供が5~6歳になって集団生活の中に入っても挨拶ができなかったり、お友達の輪にうまく入っていけなかったりする子もいます。人見知りをするのはその子の性格が関係していることが多いので、パパママは焦らなくても大丈夫。まずはお子さんの不安な気持ちや恥ずかしいと感じる気持ちに寄り添ってあげましょう。いつまでも人見知りが続くわけではないので、あたたかく見守ってあげてくださいね。
子供が人見知りする原因
子供が知っている人と知らない人を見分けられるようになって、その人に対して怖いという感情を抱くと共に興味も抱いています。科学技術振興機構の研究で人見知りは単なる怖がりではなく、「近づきたいけど怖い」という心の葛藤であることが分かりました。研究の中では「接近(どれほど相手に近づきたいのか)」と「怖がり」の両方の気質が強い子が人見知りを示すことも明らかになっています。
つまり「相手に近づきたい」「でも怖い」という2つの気持ちを持ち、どちらを選ぶか迷って葛藤した結果人見知りになっているのです。怖がりだけど好奇心な子供は人見知りが強くなる傾向があります。また、人見知りは生まれつきの気質が大きく関係しているので、幼少期の環境はあまり関係ないといえます。
「小さいころからたくさんの人と触れ合える環境にいる方が人見知りしにくい」などと言われることもありますが、このような外的な要因はさほど関係ないと考えられます。ママがあまり外出せずに家にいたから、ママが内向的な性格だからなどは関係ありません。子供の人見知りはママのせいではないので、安心してくださいね。
子供の人見知り改善・克服方法
成長過程のひとつとはいっても、いつまでも人見知りされてしまうとパパママも困ってしまいますよね。ここでは今すぐにできる人見知り改善・克服方法を具体的にご紹介します。
子供の「得意」や「好き」を見つける
子供の得意なことや好きなことに対して積極的に取り組むことが、人見知りを克服するきっかけになることもあります。砂場遊びが好きな子であればママも一緒に他のお友達と混ざって砂遊びを楽しんだり、歌が上手な子であれば音楽教室に通わせたりするのも効果的です。得意なこと、好きなことをきっかけに自然に人と関わることができます。人との関わりに対しての警戒心が和らぎ、人見知りがおさまるかもしれませんよ。
笑顔で寄り添ってあげる
人見知りを克服させようと子供に無理強いをさせてはいけません。子供がいろいろな経験を積みながら、自分で不安な気持ちを克服することで人見知りはおさまってきます。まずは子供が何に対して不安な気持ちを感じているのか、子供に笑顔で寄り添ってあげましょう。子供が不安な気持ちにならないようにすることが人見知りを克服するのに大切なことなので、いつでもママという安全地帯がある安心感を与えてあげるようにしてくださいね。また、パパママがおおらかな心で見守ってあげることも大切です。自然に自信が持てるようになって自分の力で人見知りを克服していけるようになりますよ。
ママが積極的に話しかける姿を見せる
子供はいつでもママの行動を観察し、ママをお手本にしています。まずはママが人と楽しくおしゃべりをしている姿を子供に見せて、人と接するのは楽しいことであると気付かせてあげましょう。公園などでお友達がいたら、ママが積極的に子供に話しかけるのもいいですよ。親がコミュニケーションをとる姿を子供に見せることで、人がいる環境に慣れていってくれるでしょう。
集まりなどは他の子よりも早めに到着するようにする
子供は慣れない場所に緊張して不安を感じてしまうこともあります。支援センターや児童館など人が集まる場所に行く際には、他の子よりも早めに会場に行って場所に慣れるようにしましょう。また、早めに到着することで人が徐々に集まってくるので、いきなり大勢の人が集まる場所に入っていくよりも状況を理解しやすく、子供も落ち着いて遊ぶことができますよ。
人見知りの子供にやってはいけないNG行動
人見知りを克服して欲しいという気持ちからの行動だとしても、その行動が人見知りを悪化させてしまうこともあります。ここではついやってしまいがちなNG行動をご紹介します。
人見知りを否定する言葉をかける
公園などに遊びに行ってもいつまでもママの後ろに隠れて様子をうかがっている我が子をみると、不安になる気持ちは分かります。ですが、「いつまでママに甘えているの!弱い子ね!」「ママとばかり遊んでいないで、お友達とも遊んできなさい!」など人見知りを否定するような言葉をかけるのはやめましょう。唯一の安全地帯であったママの近くでさえ子供の居場所がなくなり、不安な気持ちでいっぱいになってしまいます。人見知りは決して悪いことではありません。「いつでもママは味方だ」と子供が感じられるよう、子供に寄り添ってあげてくださいね。
「遊んでおいで」と一人で放り出す
知らない子供の中に一人で飛び込んでいくことは、子供にとっては相当な勇気が必要なことです。大好きなママに見放されたような気持ちになり傷つく子供もいるでしょう。一人で放り出すのではなく、まずは「ママと一緒に行ってみようか?」と声をかけてあげると子供も安心して遊べるようになります。安心できるママと共に遊ぶ中で、自然と他の子供と遊ぶきっかけをつくることができて徐々に一人でも遊べるようにますよ。
「人見知りを気にしている」態度を子供の前で出す
「うちの子人見知りが激しくて…」などと人見知りを気にしていることを、子供の前で言うのはやめましょう。子供はママの言葉を聞いて、自分が人見知りであるのだと思い込んでしまいます。また「恥ずかしがらないの!」など言われると怒られていると感じてより不安になることもありますし、人前で注意されるとますます恥ずかしくなるものです。人見知りをする我が子が心配な気持ちも分かりますが、人と比べたり他の子と同じようにできたりする必要はありません。人見知りはその子の個性なのでしっかりと受け止めてあげてくださいね。
まとめ
この時期の人見知りは幼児期特有のものなので、焦らずに子供の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。人見知りが激しいからといってパパママが悩む必要はありませんよ。子供が成長するにつれて徐々に人間関係を構築し、コミュニケーション能力を高めていくことができます。そうすれば人見知りもおさまってくるので、今は安心して見守ってあげてくださいね。