バースプランとは? どんな内容を書くの? 書き方例・内容を紹介
目次
バースプランとは?
バースプランとは妊娠中、出産時、入院中にどのように過ごしたいのかを考えて計画するものです。書式はさまざまですが、専用の用紙に書いて産院に提出するのが一般的。陣痛や出産時だけではなく、入院中の過ごし方や育児に対する考え方なども記入できます。
要望をすべて聞いてもらえるわけではありませんが、バースプランを共有することでなるべく希望に沿ったお産ができるようにサポートしてくれます。ただし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で思った通りのバースプランにできない場合もあります。産院によっても対応が異なるため、確認しておきましょう。
バースプランがない産院もある
産院によってはバースプランに対応していないこともあるため、事前に確認しておくといいでしょう。無痛分娩や水中出産などには対応しておらず、決まった方法での分娩しかできない産院もあります。希望する出産方法がある場合や、細かくバースプランを指定したい場合などは産院を決める前に確認しましょう。
書いてよかった! バースデープランのメリット
バースプランを立てることで、ママだけではなく家族にとってもさまざまなメリットがありますよ。
心の準備ができる
バースプランは、どのように出産したいのか陣痛中はどう過ごしたいのかなどを考えるきっかけになるため、自然に出産と向き合うことができます。陣痛、出産、入院までの過程や流れを計画することで心の準備ができ、安心してお産に臨めます。
出産について家族で話し合う機会にもつながるため、出産について家族でじっくり考えて向き合えるようになるのもポイントです。バースプランをパパと共有することで、パパママになる自覚が持てるようになります。
家族でサポート体制が整う
ママの陣痛が来た時、それぞれの家族がどのように行動するのかを考えておくといいでしょう。例えば上の子がいる場合、陣痛が来たら上の子を誰に預けるのか、入院中は誰が上の子の面倒をみるのかなどバースプランを立てることであらかじめ対応策を練ることができます。
両親などにサポートしてもらう場合は、事前に伝えておくと急な入院でも安心です。また、出産後のこともしっかりとバースプランに記入しておきましょう。最初に誰が赤ちゃんを抱っこするのか、産後パパにしてほしい育児の内容などを決めておくとママのフォロー体制が整います。
産院との相互理解が深まる
妊婦健診の時は時間が限られているため、自分の思いや希望などは話しづらいですよね。バースプランは文字に記すことで医師、助産師、看護師にしっかりと希望を伝えられます。どのような出産にしたいのか、不安に思っていることなど、医師たちに伝えたいことをすべて書きましょう。すべての希望がかなうわけではありませんが、ひとつひとつ医師と確認していくことで、お産に対しての不安要素がなくなり、安心してお産に臨めます。
悩みや不安、疑問点を解消できる
出産に対して抱えている漠然とした不安も、バースプランを考えていくにつれて明確になります。出てきた悩みや不安要素、疑問点などをバースプランに記すことで、医師や助産師と相談する機会にも。ささいなことでもいいので、思っていることをぶつけてみましょう。特に初めての出産は心配事や不安が多いもの。医師や助産師と話すことでしっかりと心のもやもやを解消してください。
バースプランはどんな内容を書くの?
では、バースプランにはどのような内容を書けばいいのでしょうか。バースプランには出産に関する内容で望むことだけではなく、避けたいことや希望しないことなども書くようにしましょう。
陣痛中のこと
陣痛時間は人によってさまざまですが、長く苦しい陣痛中にどう過ごしたいのかを記しておきましょう。陣痛の痛みを和らげるための腰マッサージやリラックスできる音楽、アロマなど心身の緊張を和らげるものがあれば書いておくのがおすすめ。分娩前に会陰切開前の剃毛や浣腸、陣痛促進剤を使いたい場合などやってほしいことはしっかりと記入しましょう。
赤ちゃん誕生後にしたいこと
お産直後に赤ちゃんを抱くカンガルーケアや写真・ビデオ撮影の希望などがあれば書いておきましょう。赤ちゃんだけの写真がいいのかパパママ3人での写真を撮ってほしいのかなど、どのような写真が撮りたいのかを明確にしておくといいですね。
母乳に関することもバースプランに含めておきましょう。産後すぐに直接授乳したい、搾乳した母乳をあげたい、粉ミルク主体でいきたいなどどのように育児していきたいのかを助産師と共有しておくとより的確にフォローしてくれます。産後は母子同室になることが多いので、夜間は赤ちゃんを預けたい場合なども書いておくと安心できますね。
入院中の過ごし方
まずは、大部屋や個室など部屋タイプの希望を記入しましょう。トイレやシャワーつき個室や座敷タイプの部屋がある産院も。部屋のタイプによって料金が異なるので、事前に確認しておきましょう。
産後のエステやマッサージを希望する場合や部屋でアロマを使いたい、音楽を聴きたいなどの希望も記入します。状況によっては破水して緊急入院しそのまま出産になることも。産後どのように過ごしたいのかをイメージしながらバースプランを記入しましょう。
分娩方法と立ち会い出産について
経腟分娩の場合、分娩台で寝た状態で出産する普通分娩のほかに座った体勢で出産する座位分娩、ママがいきみやすい好きな体勢で出産するフリースタイル分娩、水の中で出産する水中分娩などがあります。計画的な分娩方法としては、局所麻酔を使う無痛分娩や和痛分娩、予定を立てて手術する予定帝王切開などです。呼吸法もさまざまでラマーズ法やソフロロジー、リーブ法があります。
産院によっては対応していない方法もあるため、希望がある場合は前もって医師や助産師に相談しておきましょう。また、立ち合い出産をするかどうかも大切。パパや家族が立ち合い出産を希望する場合はバースプランに書いておきましょう。反対に、もし立ち会ってほしくない人がいるのであればしっかりと書いておくようにしてくださいね。産院によっては、パパのみ立ち会い出産可能なところや立ち会う家族が事前に両親学級に参加していることが条件になることもあります。あらかじめしっかりと確認しておくようにしましょう。
次のページでは、バースデープランの書き方について、バースプランの注意点と書き方のコツを紹介します。