赤ちゃんの吸いだこの原因や対処法は? 痛みはないの?
赤ちゃんにできる「吸いだこ」とは?
新生児~3ヶ月ごろの低月齢の赤ちゃんの唇に、水ぶくれや皮むけが起きて、びっくりしてしまうパパママもいるでしょう。これは「吸いだこ」といわれるものです。新生児期の赤ちゃんは昼夜問わず、1日に10回以上授乳をすることもしばしば。「吸いだこ」は、赤ちゃんが一生懸命、母乳やミルクを飲もうと頑張っている証拠です。
吸いだこができる時期
吸いだこができるのは、新生児~長くても3ヶ月ごろまでが多いでしょう。赤ちゃんがしっかり口を開けて乳首を吸えるようになると、皮がむけて気づけばなくなっていた…ということが多いようです。なかには3ヶ月を過ぎても吸いだこができる子もいますが、とくに心配はいりません。
吸いだこができる原因
吸いだこは名前の通り、その場所を吸いこんでできる「たこ」です。赤ちゃんの月齢が低いころに唇にできやすいほか、赤ちゃん~幼児期の指しゃぶりなどでもできることがあります。
授乳時の唇の形が吸いだこの原因に
授乳時はアヒルのように唇を突き出した状態で乳首をくわえるのが理想です。しかし、まだ授乳に慣れていない赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むときに内側に唇を巻き込んでしまうことが多く、巻き込まれた刺激で唇に水ぶくれができるのが吸いだこです。とくに生まれたばかりの赤ちゃんの唇は薄くて刺激に弱いため、吸いだこができやすいと言われます。
一般的に哺乳瓶の乳首は比較的滑りがよく唇を巻き込みにくいため、母乳育児のほうが吸いだこができやすいとされます。
指しゃぶりで吸いだこができることもある
低月齢の赤ちゃんにできる唇の吸いだこのほかに、激しい指しゃぶりによって指に吸いだこができることもあります。指しゃぶりによる手の吸いだこは、傷になりやすく細菌が入って化膿することがあるので注意が必要です。万が一、傷が悪化した場合は、病院で消毒薬や軟膏などを処方して貰いましょう
吸いだこの対処方法 痛みはないの?
赤ちゃんの唇にできる吸いだこは、自然治癒するものなので基本的には放っておいても問題ありません。吸いだこができている赤ちゃんが授乳を嫌がることもあまり見られず、痛みもあまりないと思われます。
皮がめくれてひらひらとすることがありますが、無理に引っ張ってしまうのは、傷になってしまう可能性があるのでNG。自然と落ちるのを待ちましょう。
乳首を湿らせて巻き込みを予防できることも
唇にできる吸いだこは、授乳するときに唇を巻き込んでしまうことが原因。これを防ぐために、乳首を少しミルクや母乳で湿らせておくことで唇の滑りがよくなり、巻き込みを防ぐことができます。あまりに痛々しいときなどは、試してみてくださいね。
吸いだこは赤ちゃんが小さいうちだけ
赤ちゃんの唇にできる「吸いだこ」は、授乳回数が頻繁で赤ちゃんがまだ授乳に慣れていない時期限定のものです。いわば「赤ちゃんが授乳を頑張っている証拠」のようなものです。生後3ヶ月ごろには消えてしまうことも多く、長い子育ての中でもほんの一瞬しか見られなません。ほとんど心配のいらないものなので、写真や記録をとっておくと、子供が成長したときにいい思い出になりますよ。