七五三の初穂料とは? 金額、のし袋の書き方、渡し方など注意点も紹介!
目次
七五三の初穂料とは何?
初穂料とは神様にお供えするお金のことをいい、七五三ではご祈祷を受ける際に納めます。祝辞をあげご祈祷を希望する場合は必ず準備しましょう。
七五三の初穂料の相場は?
七五三の初穂料はいくら用意するのでしょうか。初穂料の金額を明記しているところもあれば、「お気持ちで結構です」と言われるところもあります。また、お守り・お札といった記念品の種類でご祈祷代を選べるところもあります。
5千円~1万円が一般的
七五三の初穂料の相場は、5千円~1万円です。
例えば、渋谷区代々木にある明治神宮の公式サイトによると、初穂料は5千円からとなっています。明治神宮は初詣で人気がある神社で、七五三に訪れる人も多くみられます。1万円より祈願神符(きがんしんぷ)とも呼ばれるお札が大きくなり、子供の名前も入ります。初穂料によって、祈願神符(きがんしんぷ)の大きさやお供えのお下がりをいただけるなど記念品の内容が異なります。
東京都千代田区にある日枝神社の公式サイトでは、七五三のご祈祷料は1万円からと明記されています。記念品としていただける、日枝神社オリジナルのリカちゃん巫女人形は話題ですよ。男の子にはオリジナルのウルトラマンが用意されています。記念品が欲しくて日枝神社まで七五三詣に行く家族も多く、人気の神社です。千歳飴発祥の江戸総鎮守神田明神も、個人のご祈祷は1万円からとなっています。神田明神は結婚式やご祈祷でいつも多くの人が訪れる華やかな神社ですよ。
また、埼玉県川越市にある川越氷川神社の七五三詣は「初穂料はお気持ちの額」で、と公式サイトに明記されています。「お気持ちの額」と書かれている場合は、具体的な金額が決まっているわけではありませんが相場は3千円~5千円ほど。もちろんそれ以上の金額を納めてもかまいません。
七五三の初穂料は神社ごとに違いがあります。また近年の新型コロナの影響で、参拝のスタイルに変化も起きています。そのため事前に神社の公式サイトで金額や内容を確認しておくと安心ですね。
兄弟姉妹でご祈祷してもらう場合は人数分の初穂料を納める
兄弟姉妹が一緒にご祈祷をしてもらう場合は、基本的に人数分の初穂料が必要です。1つののし袋で2人分の初穂料を納められるので、連名で記載しましょう。
ただし、大阪府にある住吉大社の七五三の初穂料は子供1人の場合1万円、2人の場合は1万5千円、福岡県にある太宰府天満宮は子供1人5千円、2人の場合は8千円、3人の場合は1万円です。ほとんどの神社は「1人の初穂料×人数」ですが、例外もありますので事前に確認しましょう。
初穂料と玉串料の違いは? 七五三にはどちらを納める?
神社で七五三を行う時は玉串料ではなく初穂料と書くのが一般的です。
初穂料も玉串料も、神様にお供えするという意味では同じです。初穂とは、文字の通り稲穂を指しています。収穫への感謝や豊作祈願としてその年に収穫されたお米を神様にお供えする風習から来ており、その後初穂(お米)に代わりお金を収めるようになったものを初穂料と呼びます。
それに対して玉串は、榊の枝に紙垂(しで)をつけたものを呼び、神事を執り行う時に使います。その玉串を用意する代わりにお供えするお金が玉串料です。玉串料には神様に直接捧げるお供えの意味があるため、お守りやお札を受け取る場合は玉串料は使用できません。七五三のではお守りやお祝いの品がもらえることが多いため、神社であっても初穂料と書くと安心です。
また、玉串料は初穂料では使用できない神式の通夜や葬式などの不祝儀の際にも使用します。そういったことからも、子供のお祝いである七五三は初穂料を使用するのが一般的と考えられます。
初穂料を包むのし袋を準備しよう
どのようなのし袋に入れるのか、水引や表書きなど、初穂料を包むのし袋についてお伝えします。
水引は「赤と白の花結び」が正解
水引は花結び・鮑結び・結切りと全部で3種類あります。七五三の初穂料を包むのし袋は、水引が「赤と白の花結び」のものを使用しましょう。
花結びは蝶結び、もしくは真締め(まじめ)ともいわれており、結び目が簡単に解けるためなんども繰り返したい一般祝辞や贈答に使います。
関西では花結び以外にも鮑結び(あわびむすび・あわじむすび)を使うことがあります。鮑結びは両端を引っ張るとさらに強く結びつけてくれること、昔からおめでたいとされていた貝の鮑に似ていることから、お祝い全般に利用されます。そのほか、結切りと同じく法事やお葬式などの用途もあります。
結切りはしっかり結んでほどくことができず、切ってしまうと結び直せないため、二度と繰り返さない婚礼や仏事の時に使います。七五三詣で使わないように気をつけてくださいね。
七五三の初穂料は水引印刷の封筒や白い封筒に包んでもOK
七五三の初穂料は、水引が印刷された封筒や白い封筒に包んでも問題はありません。白い封筒は郵便用ではなく、郵便枠のない真っ白な封筒を使います。
のし袋はコンビニや100均でも購入できる
のし袋は100均やコンビニでも販売されています。そのため、ついつい購入を後回しにしてしまうかもしれませんが、購入しようと思った時に売っていなかった、バタバタしていて購入するのを忘れてしまった…などまさかの事態に備えて事前に準備しておく方が安心です。
七五三のし袋の書き方
のし袋の表書きなどをを正しく記載するためには、なにを使ってでどこに文字を書けばいいのでしょうか。七五三の場で恥ずかしい思いをしないために正しいマナーを知っておきましょう。
のし袋の表面には「初穂料」「子供の名前」を記載
神社で七五三詣をする場合は、のし袋の表面の上の方に「初穂料」または「御初穂料」と書き、その下に子供の名前を記載します。兄弟姉妹もあわせてご祈祷する場合は、ご祈祷してもらう子供の名前を連名にして書きましょう。
七五三詣にお寺に行く場合は、のし袋の水引の上に「お布施」、または「御祈祷料」と記載し、その下に子供の名前を書きます。
のし袋の中袋には「金額」「住所」を記載
のし袋の中袋の表面には金額を、裏面には住所と七五三のご祈祷を受ける子供の名前を記載します。
金額は「壱、弐、参…」といった大字(だいじ)を使うことが多いです。漢数字は線をつけ足すと一を十、二を三にといったように書き換えることができてしまうものがありいます。そのため書き換えやすい一や二、三、十は大字を使うのが一般的です。また、大字は漢数字よりも改まった印象になるのでおすすめですよ。しかし、必ず大字でないといけないわけではありません。漢数字で記入した場合も受けつけてもらえます。
漢数字 | 大字(だいじ) |
---|---|
一 | 壱 |
二 | 弐 |
三 | 参 |
五 | 伍 |
十 | 拾 |
千 | 阡(仟) |
万 | 萬 |
筆ペンを使うのが望ましい
のしに文字を書く時は、墨を使って毛筆で書くのが望ましいといわれています。しかし、墨や筆を準備するのは大変ですよね。そのため、最近では便利な筆ペンで書く人がほとんどです。
ボールペンや油性マジックペンで書く人もいるでしょう。しかし慶事で筆を使って文字を書くことは、幸せが長く太く濃く続くようにとの願いが込められています。そのため、できるだけ筆ペンや毛筆を使いたいですね。
のし袋の表書きをきれいに書く方法
のし袋の表書きがきれいにかけずに困ったことはありませんか?そんな時は、スマホやタブレットを使用すれば、きれいに書くことができますよ。まず、文字を表示するアプリをダウンロードします。最近では、宛名などがきれいに書けるように専用のアプリも出ていますよ。アプリをダウンロードしたら、自分の名前を入力し毛筆体や明朝体など好きなフォントに調整してください。そして画像を保存します。保存した画像をスマホやタブレットに表示して、その上に名前の紙を置いてなぞれば完成です。紙のずれが気になる場合は、マスキングテープで軽く留めるといいでしょう。画面を明るくすると文字が空けて見やすくなりますよ。
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