背もたれ式の防災頭巾カバーの作り方は? 裏地つきやふたなしタイプも紹介!
目次
小学校の入学準備に必要な防災頭巾
東日本大震災以降、全国の学校でも防災対策が進んでいます。 最近では、小学校の入学時にも準備するように言われる「防災頭巾」。子供の頃、防災頭巾をいすのお尻の下に敷いていたというパパやママもいるのでは?
実は、この防災頭巾は中部~関西地域など他の地域ではあまり知られていませんが、関東地方では、今でも防災頭巾を入学準備品の一つとする小学校が一般的です。そのため、学校で一括購入しない場合は、各自で用意するよう言われることも。東京都や神奈川県ではほとんどの学校で導入されているようなので、子供の小学校の入学時の準備品リストに入っていれば、各家庭で防災頭巾を用意する必要があります。中には学校と学童保育それぞれに準備するように言われて、2つ購入する必要があることも。入学前によく確認しましょう。
防災頭巾カバーは「背もたれ式」と「座布団式」がある
最近の入学準備では、防災頭巾と収納カバーとの一体型を指定されることが多くなっています。いったいどんな種類の防災頭巾カバーがあるのでしょうか。防災頭巾はいつでも使えるように、イスにつけておくケースがほとんど。そのため、使わない時に防災頭巾をほこりや汚れから守るために、カバーが必要です。
防災頭巾カバーには、「背もたれ式」と「座布団式」の2種類があります。背もたれ式は、椅子の背に取り付けられるタイプのこと。座布団式は椅子の座面に座布団のように取り付けて、その上に座れるタイプです。
最近では衛生上の理由などから、背もたれタイプが主流になりつつあるようです。ただし、学校から指定のタイプがあることも多いので、進学先の学校がどちらのタイプを使っているかわかってから準備しましょう。
背もたれ式の防災頭巾カバーを選ぶ際のポイント
防災頭巾カバーは、作る場合にも、購入する場合にも気を付けておきたいポイントがあります。子供が災害時に使う物ですから、安全にも使い勝手にも気をつけたいですよね。
難燃性の素材を使っているもの、取り出すやすさなど、色々と気をつけたいことはあります。買うにしても、作るにしても、子供の使いやすいものにするのが一番です。防災頭巾カバーを選ぶポイントを詳しくチェックしていきましょう。
防災頭巾カバーのポイント1:災害時に出しやすいサイズかどうか
防災頭巾カバーを用意するように学校から言われる際、防災頭巾が学校指定のものか、サイズ指定があることが一般的です。防災頭巾のサイズを確認してから、防災頭巾カバーのサイズも決めれば、間違いがありません。
防災頭巾カバーは、中に入れる防災頭巾のサイズに合わせて、スムーズに出し入れできるサイズにします。特に災害時には焦っているため、カバーのサイズが小さすぎると引っかかってしまい、出し入れに手間取ることも考えられます。子供が災害時にサッと防災頭巾を取り出せるように、余裕のあるサイズ感であることが大切です。
防災頭巾カバーのポイント2:丈夫で汚れにくい素材かどうか
防災頭巾カバーは普段はずっとイスにつけっぱなしとなり、汚れやすく擦れやすいので、毎日の使用に耐えられる素材選びが欠かせません。特に、イスの背もたれ部分は、背中との摩擦にも耐えられる、キルティングやデニム生地など丈夫なものを選ぶようにしましょう。また、汚れても気軽に家で洗濯ができる生地だと便利です。カバーの内側には、なめらかな滑りの良い素材を使うと引っかかりにくく、防災頭巾を取り出しやすくなります。
購入したい人向け おすすめの背もたれ式防災頭巾カバー
防災頭巾カバーは、手作りだけではありません。色々な種類の防災頭巾カバーが手に入るので、裁縫が苦手、時間がないなどの理由で、自分で作らないママでも安心して購入できます。
防災頭巾カバー デニムタイプ
丈夫なデニムのキルティング素材。キルト部分も綿を使っています。濃い目の色で汚れが目立ちません。S~Mサイズの防災頭巾に対応。日本製ならではの丁寧な作りです。持ち手がついているので、荷物の多い日には、ショルダーバッグにもなるすぐれモノ。
(財)日本防炎協会認定品 カラー防災ずきん専用ケース
難燃素材「カネロン」を使った、S・M・Lサイズの防災頭巾カバー。同じ素材を使った防災頭巾もあります。電話番号や血液型の欄もあるネームプレートもついていて、もしものときも安心です。やさしい色味のカラーバリエーションで、自宅用にも使えそうです。
手作りしたい人向け 難易度別背もたれ式防災頭巾カバー
防災頭巾カバーを手作りしたいけど、入学準備のためにはじめてミシンを使う人などには、どういう作り方が向いているのかわからないことも。せっかく材料を買っても、難しすぎて途中で諦めてしまってはもったいないですよね。
そこで、ご自分の手芸のレベルに合わせた防災頭巾カバーが作れるように、初心者から中~上級者向けまで、難易度別に作り方をご紹介します
【ミシン初心者向け】背もたれ式防災頭巾カバーの作り方
防災頭巾カバーを手作りしてみたいけどどうすれば…と悩んでいませんか?ミシンを使い慣れていなくても大丈夫です。形や裏地など、お好みに合わせて、オリジナル防災頭巾カバーを作ってみましょう。はじめてミシンを使って作る人や、使っても巾着袋程度でほとんどミシンを使わない人でも安心して作れるように、わかりやすく丁寧な説明をしている作り方をご紹介します。
持ち手収納タイプショルダーベルト付防災頭巾カバーの作り方
持ち手のしまえるショルダーベルト付防災頭巾カバー。動画で生地の裁断の仕方やアイロンのポイントなど、丁寧に説明してくれます。細かいところまで確認したい人向け。
小学校用・背もたれタイプ防災頭巾カバーの作り方【直線縫い】
直線縫いのみで2枚の布を縫い合わせて作る防災頭巾カバー。難しい展開図や付属品がないので、簡単にできます。フタなしで作りたい人向け。
持ち手・ふた付き背もたれタイプ防災頭巾カバーの作り方
持ち手とフタ付きの防災頭巾カバーです。作業工程ごとに、写真に丁寧なで説明がついているので、初めてでも安心。裏地を付けたい人にぴったり。
【ミシン中級者~上級者向け】 背もたれ式防災頭巾カバーの作り方
裏地やバイアステープでの処理など、仕上がりはきれいになるけど、ちょっとレベルは高め。多少ミシンを使ったことがある人向けの防災頭巾カバーです。
お手提げになる防災頭巾カバー
手芸屋さんがアップしている作り方動画です。3本に分かれて丁寧に解説されています。上下に口があり、持ち運ぶときはふたをして、防災頭巾をひっくり返した状態でお手提げとして持ち運べます。
フチ取りありふた付き防災頭巾カバーの作り方
生地屋のオカダヤが紹介している防災頭巾カバーの作り方です。裏地付けや、イスにかける部分のバイアステープ処理など、レベルはやや高め。縫い方は丁寧に紹介しているので、チャレンジしてみても。
持ち手付きフチ取りあり防災頭巾カバーの作り方
見やすいレシピでわかりやすい解説。周囲をバイアステープで処理する方法で、すっきりしたデザイン。きれいな仕上がりにはなるが、カーブのバイアス付けは難易度が高めです。
作っても買ってもOK いざというときに使いやすい防災頭巾カバーを
背もたれ式の防災頭巾カバーは、学校でイスにずっとつけておくので、できればかわいいものを準備してあげたくなりますよね。とはいえ、本来防災頭巾は、災害時に使う物。防災頭巾カバーは、デザイン性よりも、いざというときに防災頭巾が取り出しやすいものが一番です。子供とも相談して、買ったものでも、手作りでも、使い勝手のよいものを用意してあげられるといいですね。