命名式・お七夜とは? 命名書の書き方やおすすめ9選、よくある疑問を解説
命名式・お七夜とは?
「命名式」とは、生まれた赤ちゃんの名前を家族や親戚を招いてお披露目するイベントです。一方、「お七夜」とは、赤ちゃんが生まれて無事に7日目を迎えられたことを祝う、平安時代から続く伝統行事のことで「名付け祝い」とも言います。命名式はお七夜と合わせて行うのが一般的です。
命名式・お七夜は、赤ちゃんが生まれた日を生後1日目と数え、7日目にお祝いをします。昔は数字の0(ゼロ)という数え方がなかったため、伝統行事においては「生まれた日を1日目」として数えるのです。お祝いするのが7日目なのは、昔は新生児は生まれてすぐ亡くなることが多く、6日目までは「生死は神のみぞ知る」と言われていたからです。無事7日目を迎えることができた赤ちゃんは、ようやく人の子として認められ、喜びとともにお七夜のお祝いが行われました。
命名式やお七夜は必ず行うもの?
命名式やお七夜を行うかどうかは、地域の慣習や各家庭の方針によります。親戚を招いて大々的にお祝いをしたり、子供に思い出を残してあげるためにお祝いを行ったりする家庭もある一方、産後すぐでママの負担も大きいため命名式・お七夜は行わない、と選択する家庭もあります。
現在では、新生児の生存率が高く生まれてすぐに亡くなってしまうことはほとんどないため、大々的にお七夜を行う必要はない、という考えも多いようです。生後1ヶ月のお宮参りもすぐ後に控えているため、お宮参りの時にお七夜のお祝いも一緒に、と考える場合もあります。
大々的に命名式・お七夜を行わない場合は、パパママだけで命名書だけを作って、内輪で簡単にお祝いする方法でもいいでしょう。どのように命名式・お七夜を行うか、家庭で話し合って決めてくださいね。
命名式・お七夜は必ず7日目でないとダメ?
命名式・お七夜は必ずしも7日目に行う必要はありません。産後はママの体調も万全ではないので無理は禁物です。赤ちゃんとママの体調に合わせて、お祝いの日程の調整をするといいでしょう。
命名式・お七夜では何をするの?
命名式・お七夜では具体的に何を行うのか、しきたりや準備する物なども合わせて見ていきましょう。
命名書を使って赤ちゃんの名前を披露する
命名式では、命名書を準備して赤ちゃんの名前をお披露目します。命名書はお祝いの当日でも、事前に書いておいてもOKです。命名式では、集まってくれた親戚などに対してお礼の挨拶も行います。事前にスピーチ内容を考えおくといいでしょう。
食事としてお祝い膳を準備しふるまう
命名式では、お七夜のお祝い膳を準備して、招いた親戚などにふるまいお祝いします。命名式・お七夜でのお祝い膳は、赤飯・尾頭付き鯛・紅白かまぼこ・お刺身・なます・二枚貝の吸物を用意するのが正式なスタイルです。尾頭付きの鯛なんてどうすれば…と困るかもしれませんが、スーパーで事前に予約しておけば、焼いた状態で準備してくれます。
産後の身体で出かけるのも大変というママのためにおすすめなのが、ケータリングです。机や食器など備品から、料理の盛り付け・片付けなどすべてお任せできる近年人気のサービスです。宴会後の大量の洗い物に頭を悩ませられることもありません。
命名書の用紙・書き方は?
現在ではネットで手書きの命名書を注文することもできます。インテリアに合わせたデザイン色紙や、掛け軸になった略式タイプが人気です。
命名書を自分で書くのであれば、文字の上手い下手は気にせず、心をこめて書けば大丈夫です。毛筆や筆ペンを使って、紙の右側に『命名』と書きます。そのまま横に父親の名前と続柄(長男、次男など)を書き、紙の中央に赤ちゃんの名前を大きく書きます。赤ちゃんの名前の左側に、生年月日と両親の名前、名付けた日時を書けばできあがりです。
名前を書く用紙
正式な命名書は、奉書紙という和紙を使います。しかし現在は、さまざまなデザインの命名書が売られているので、しきたりにこだわらずパパママの好みに合わせて選んでいいでしょう。手形や足形、写真をいっしょに残せる命名書もあります。
書く人に決まりはない
昔は、一家でいちばんの年長者が書くのがしきたりで、主に、父方の祖父や父親が書くことが多かったようです。現在はこだわる必要はなく、ママが書いてもいいですし、字が得意な友人に代筆を頼んでもいいでしょう。
手書き(代筆)の命名書はネットで注文することもできます。後で紹介するおすすめの命名書では、代筆してもらえる命名書も紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
また、急いで準備したい、安く済ませたい場合は、パソコンで印刷する方法もあります。以下のようなサイトでは、命名書のテンプレートデザインを選び、記載事項を入力し印刷すれば、簡単きれいに仕上げることもできます。毛筆を使った手書きの命名書が見栄え良く人気です。
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命名書はいつまで飾っておくの?
命名書を飾っておく期間に明確な決まりはなく、出生届出した後や、お宮参りを終えた後に片付ける家庭が多いようです。中には、1~2年命名書を飾ったままにしておくケースもあります。片付けた命名書は処分してしまってもかまいませんが、せっかくなのでへその緒と一緒に箱に入れて保存したり、アルバムに貼って保存しておいてもいいでしょう。
次のページでは、おすすめの命名書9選を紹介します。