清浄綿はママの授乳に必要? 使い方や使用期限、おすすめ商品11選!
そもそも清浄綿とは?
赤ちゃんにもママにも使える薬剤を染み込ませた脱脂綿
清浄綿とは、脱脂綿に薬液を染み込ませて1包ずつ高圧滅菌処理されたもののことを指します。密封されているので、開封しなければ無菌状態が保たれて衛生的です。染み込ませている薬液は非常に濃度が薄いので、赤ちゃんの目のまわりや口まわりにも安心して使用できます。
清浄綿と似ているウェットタイプの脱脂綿には他に「消毒綿」と「ぬれコットン」があります。消毒綿は清浄綿よりも濃度の高い消毒液を使用しているので、殺菌効果が高く病院などで使われます。ぬれコットンは薬剤などを使わず、滅菌された精製水を脱脂綿に染み込ませたものを指します。刺激に弱い赤ちゃんの顔や口まわりには、水とコットンだけのぬれコットンだと安心して使用できますね。
清浄綿の成分
清浄綿に染み込ませる薬剤には、「クロルヘキシジングルコン酸塩(グルコン酸クロルヘキシジン)0.02%、または「ベンザルコニウム塩化物(塩化ベンザルコニウム)0.01%」などが使用されています。これらは、安全性の高い医療用医薬品に分類されている殺菌消毒剤です。薬剤の濃度はとても低濃度なので殺菌効果はなく、アルコールも使用されていないので赤ちゃんにも安心して使うことができます。
授乳のときにおっぱいを拭くのに使うべき?
赤ちゃんへの授乳前に、ママの乳首をきれいにするため使用することがあります。ただ最近の研究で母乳自体に殺菌効果があるため、おっぱいにつく雑菌を心配する必要はないことがわかっています。また、母乳には乳頭に膜をはって保護してくれる効果があります。ですが清浄綿でおっぱいを拭くことで膜がはがれてしまい、摩擦がおきたり乾燥したりすることで乳首が傷ついてしまうこともあるのです。産院の方針にもよりますが、授乳前に清浄綿でおっぱいを拭くことは最近ではあまり推奨されていません。病院や助産師などに確認してみるといいでしょう。
清浄綿には使い道がたくさん!
衛生的に清浄・清拭できる清浄綿ですが、実はいろいろなシーンで活躍してくれます。清浄綿の主な使い道をいくつかご紹介しますね。
悪露や切開した患部・傷口の消毒
お産セットに入っている清浄綿の主な使い道は、出産後の悪露の処理に使用します。産後1~2ヶ月は悪露が続き、トイレの度に悪露の始末をすることがあります。個別に包装されて衛生的な清浄綿なら、デリケートゾーンを清潔に保つことができますね。
また、出産時に切開した傷口の消毒にも使用します。清浄綿は水分たっぷりなので敏感な患部をやさしく拭くことができますよ。ティッシュペーパーで拭いてしまうと、患部を傷つけてしまうこともあるので清浄綿を使うようにしましょう。悪露の処理や傷口の消毒の際は、うまく拭けなかったり手が汚れたりするので、大きめの清浄綿がおすすめです。
おしり拭き代わりに
水分が多いゆるゆるうんちの乳児期に、清浄綿はおしり拭き代わりとしても使えます。ウェットティッシュより水分量が多いので、こすらずに優しく拭き取ってあげることができますよ。清浄綿は水には溶けないのでトイレに流さないように注意してくださいね。
赤ちゃんの目や顔、口の拭き取り
清浄綿は赤ちゃんの顔や口まわりを拭くことが可能です。水分が多いので目やにが固まってしまった時や、授乳後にヨダレ跡が付いてしまった時などに清浄綿を使うと素早くキレイにできますよ。水分たっぷりなのでそのまま使うとひんやりしてしまい、赤ちゃんがびっくりして泣いてしまうことがあるかもしれません。そんな時はボウルなどにお湯をはって、未開封のまま袋ごと清浄綿を入れて温めるといいですよ。
清浄綿を使うときの注意点
さまざまな役割を担ってくれる清浄綿ですが、安全に清潔に使用する上で注意するべきことがあるのでご紹介します。
使用期限を守る
使用期限はその商品によって異なりますので、表示をしっかり確認するようにしましょう。清浄綿を開封後は放置せずになるべく早めに使うようにしてください。薬剤が乾燥してしまったり、微生物に汚染してしまったりする可能性があるので注意が必要です。また、保管する際は日の当たる場所や高温になる所には置かないようにしましょう。
敏感肌のママは二の腕で試してから使う
清浄綿には安全性が高く安心して使える殺菌消毒剤を使用していますが、体質によっては副作用が出てしまうことがあるかもしれません。皮膚の強い二の腕などで試してみて、反応がないかを確認してから使用するといいですよ。また強く拭くと摩擦でこすれて赤くなることがあります。時間がたてば元に戻りますが、様子をみて赤みが引かなければ使用を中止するようにしましょう。
次のページではママにおすすめな清浄綿を11種類ご紹介します。ママにも赤ちゃんにも優しい清浄綿ばかりなので、安心して選んでくださって大丈夫です。