赤ちゃんの背中スイッチはいつまで? 対策や起きない置き方を知りたい!

赤ちゃんの背中スイッチとは?

赤ちゃんの背中スイッチとは?
赤ちゃんの背中スイッチとは、抱っこやおんぶなどで眠った赤ちゃんを布団に置いた時、背中が布団に触れた瞬間にびくっと起きてしまうことをいいます。赤ちゃんの眠り方には個人差があるので、なかなか眠ってくれず寝かしつけに苦労するママもいるでしょう。抱っこしてゆらゆら、背中とんとん……ようやく眠ったと思ったのに、布団に置いたとたんに泣き出してしまうと大変ですよね。

背中スイッチはモロー反射?!

背中スイッチはモロー反射?!
生まれてすぐの赤ちゃんはまだ脳の機能が発達していません。その時期の赤ちゃんには、原始反射という反射的な反応が見られます。「モロー反射」も原始反射の一つで、上体が傾いたり刺激を受けたりした時にぱっと両手を広げる反応のことです。モロー反射は反射ですので、赤ちゃんが意識しなくても起こります。そのため、何かしらの刺激を受けてモロー反射が起き、それに驚いて赤ちゃんが起きてしまうことがあるのです。音や光といったちょっとした刺激であっても、赤ちゃんは敏感に反応します。背中スイッチが入る時も、小さな変化や下ろされる感覚が刺激となっている可能性があるので、できるだけ赤ちゃんを刺激しないように心掛けましょう

原始反射(子どもの保健 I -子どもの健康と安全を守るために-/学建書院)

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背中スイッチはいつからいつまで?

背中スイッチはいつからいつまで?
背中スイッチは、生まれてすぐの新生児期から始まり、生後5ヶ月~生後6ヶ月までに終わるのが一般的です。しかし、赤ちゃんの成長には個人差がありますので、誰もがその時期に背中スイッチが発動するわけではありません。生後6ヶ月以降も背中スイッチが続く赤ちゃんや、あまり背中スイッチが発動しない赤ちゃんもいるでしょう。また、背中スイッチの原因とも考えられるモロー反射は、新生児期~生後4ヶ月ごろまで見られる反射で、生後5ヶ月以降には自然に消失します。モロー反射が消失すると、自分の動きにびっくりして目を覚ますこともなくなるため、背中スイッチが入ることも減るでしょう。

乳幼児健康診査 身体診察マニュアル(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)

背中スイッチの対策

背中スイッチの対策
いつかはなくなると思っていても、背中スイッチがあるうちは、対策しなければパパママも睡眠不足になってしまいますね。いくつか背中スイッチの対策法をお伝えしますので、参考にしてみてください。赤ちゃんによって効果のある方法は違うので、いろいろな方法を試しながら、赤ちゃんに合う方法を探してみましょう。背中スイッチで泣き出した時にすぐに抱き上げず、しばらくとんとんしながら様子を見るのもねんねトレーニングの基本です。

赤ちゃんの置き方を工夫する

ちょっとしたことが赤ちゃんにとっての刺激になっている可能性もあります。赤ちゃんを布団に置く時には、大きな音を立てないように静かに下ろしましょう。パパママの体から離れること自体が刺激となりますので、お腹や胸が離れないよう、腕だけでなく上体を曲げて布団に下ろすのがおすすめ。背中スイッチが入らなければ、そのまま上体を離してみましょう。横に寝て腕枕で寝かせ、落ち着いたころにそっと腕を抜くのもいいですね。また、月齢が低い赤ちゃんはママのお腹にいた時と同じ、背中がC字型の自然なカーブになった姿勢だと安心できます。その姿勢を保てるように、バスタオルを円状に置いて、眠った赤ちゃんを真ん中に下ろしてみてください。

おくるみにくるんで寝かせる

おくるみにくるんで寝かせる
おくるみでくるむのも、背中スイッチ対策として有効な方法です。おくるみで体が固定されていると、ママのお腹にいた時と状態が近く、赤ちゃんが安心して眠れます。また、モロー反射でぱっと手が開く動きも抑えられるため、自分の動きに驚いて目を覚ますことも減るでしょう。おくるみで赤ちゃんをくるむ際は、背中のC字型に加えて、足をM字型にしてあげてください。まだ首が座っていない赤ちゃんでも、おくるみで体を固定すると抱っこしやすく静かに下ろしやすいですよ。気をつけたい点は、おくるみでくるんだ時は必ず仰向けに寝かせること、赤ちゃんの体温に注意することです。体温が上がり過ぎるとSIDS(乳幼児突然死症候群)の可能性が高まるといわれています。布団に下ろした赤ちゃんが落ち着いて寝ていたら、おくるみを少し緩めてあげましょう。

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布団を温めておく

パパママに抱っこされたぬくぬくの状態から冷たい布団に寝かせると、その温度差に赤ちゃんがびっくりしてしまいます。冷えがちな冬は、湯たんぽで前もって布団を温めておきましょう。夏場にひんやり素材の寝具を使っている場合も、赤ちゃんにとって刺激となる可能性があります。バスタオルを敷いて、温度差が出ないように調整してみてください。また、室温の差にも注意が必要です。寝てから部屋を移動すると室温の差に赤ちゃんが驚く可能性がありますので、実際に眠る部屋で寝かしつけしましょう。

次のページでは背中スイッチに役立つグッズを紹介します

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はいチーズ!クリップ編集部

はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!