両親学級(父親学級)とは? 何をするの? 内容や場所、予約方法などを紹介
目次
両親学級(父親学級)ではどんなことをするの?
イクメンなんて言葉を意識しなくても、積極的に育児に関わる、関わりたい! というパパも増えてきました。
生まれてくる赤ちゃんはふたりの子供ですから、パパが前向きに育児へ参加する姿勢を見せてくれるとママはとっても嬉しいですよね。そんなパパママにとって心強い、両親学級について紹介します。
内容
両親学級は、パパとママが一緒に、妊娠中のママの体調や、出産・出産後の赤ちゃんのお世話などについて、助産師や保健師といったプロから学ぶことができる場です。平日の開催では仕事で都合がつかないという人のために、土曜や日曜にも開催されています。
受講回数・所要時間
主催となる自治体や医療機関などによって異なりますが、両親学級の開催は1回のみのところがほとんどです。所要時間はおよそ1時間半~2時間ほどです。
両親学級(父親学級)と母親学級の違いは?
母親学級は話を聞いて学ぶ講習形式が多く、対して両親学級は、ほとんどが実践・体験形式です。
両親学級(父親学級)を受講するタイミングは?
両親学級の主催によって異なりますが、妊娠〇週以降と参加するママの妊娠週数が指定されることがほとんどです。
妊娠週数の指定がない両親学級もありますので、参加したい両親学級を見つけたらまず週数の指定があるかどうかを確認しましょう。妊娠週数の指定がなければ、どのタイミングで参加しても大丈夫です。
両親学級(父親学級)を受けるメリットは?
身体の変化によって親になる実感が日々高まっていくママとは違い、なかなか親になる実感がわかないパパも多くいます。妊婦体験でママの身体にかかっている負担を実感し、沐浴などのお世話を体感することがパパになる自覚を持つことにつながるでしょう。
また、出産の流れをパパが把握しておくことで、出産の時が来ても落ち着いてサポートできるというパパの自信になったり、パパが出産について把握してくれているとママも安心感ですよね。パパが産前・産後の不安を理解し、共感してくれたら、ママにとってこれ以上強い味方はありません。この点が、最大のメリットと言えるでしょう。
両親学級(父親学級)はどこでやっている? 予約方法は?
主に、
- 自治体の保健センターや福祉センター
- ママが妊婦健診を受けている医療機関
- ベビー用品のメーカーやベビー用品店
などで行われています。
自治体の両親学級(父親学級)
内容
保健師・助産師から、妊娠中の健康管理やパパの役割についての話を聞きます。妊婦ジャケットをパパに着用してもらい、その重さや動きにくさを体感してもらう妊婦体験や、赤ちゃん人形を使った抱っこ、おむつ替え、沐浴の練習などもあります。
特徴
同じ地域で同時期に出産するパパママが集まることから、ママ友やネットワークづくりに役立ちます。
費用
ほとんどの場合無料
情報を得る方法
母子手帳の受け取りの際に案内を渡されます。もしなくしてしまっても、自治体のホームページに掲載があります。確認してみましょう。
予約方法
自治体によって電話やウェブサイト、メールなどさまざまです。両親学級の案内を確認しましょう。
医療機関の両親学級(父親学級)
内容
自治体で実施する両親学級の内容に加え、立ち合い出産の説明が含まれることがあります。立ち合いをするパパは必須参加という医療機関もあるので、立ち合いを考えているパパママはしっかりチェックしましょう。
特徴
出産の流れについてリアルな話を聞くことができます。病棟の見学をさせてくれる場合もあります。
費用
無料~1000円程度(内容によってまちまち)
情報を得る方法
妊婦健診や入院予約の手続きをする時に案内があります。
予約方法
ママが健診のついでに申し込むか、病院の予約端末やウェブ予約システムなどを利用します。
企業が主催する両親学級(父親学級)
内容
企業の商品を使ってのレッスンや、ベビー用品の紹介などがあります。
特徴
プログラムの種類が豊富です。試供品などのお土産をもらえることもあります。
費用
企業・内容によってちまち
情報を得る方法
マタニティ雑誌やウェブサイトに広告が載っていたり、店舗にポスターが張り出されていたりします。
予約方法
ウェブ予約の場合と電話予約の場合があるので、こちらも自治体と同様に、参加したい両親学級の開催案内を確認して予約します。
父親ハンドブックで出産育児の知識を深めよう
出産・育児についての知識を幅広く網羅している東京都発行の啓発ブック「父親ハンドブック」の電子版が、東京都福祉保健局のウェブサイトで公開中です。パパが知っておくべき育児の知識や体験記などが、写真やイラストを添えてわかりやすくまとめられています。
両親学級の予習・復習も兼ねて、ぜひ出産前にこの父親ハンドブックへ目を通しておきましょう。知っておくとパパの株がぐっと上がる情報がたくさん詰まっていますよ。
また、東京都以外でも同じような冊子が多くの自治体で配布されています。母子保健法に基づき作られている母子手帳とは違い、パパ向けの啓発ブックの内容は自由なので、お住まいの自治体で配布があった場合には、中身を見比べてみるのも楽しいですよ。
まとめ
出産も育児も、ママだけの仕事ではありません。命がけで出産するママのために、パパも自分で出来ることを見つけて可能な限りサポートしていきましょう。そのための両親学級です。
「知識は力なり」という外国の格言があります。両親学級に参加して得た知識で妊娠・出産・育児をママと一緒に乗り越えたその時、パパママの絆は今よりもきっと強くなっていることでしょう。