補助金をもらって資格が取れる! ハローワークの資格支援って? 申し込み方法は? 子育て中でもOK!
目次
ハローワークってどんなところ?
ハローワークは正式には「公共職業安定所」と呼ばれていて主に職業の紹介を行っています。公共と名の付く通り民間の職業紹介所とは違いますよね。ハローワークとはどんなところなのか詳しく紹介します。
就職支援、転職支援、資格取得支援などを行っている
ハローワークでは就職、転職、さらに再就職に役立つ資格取得支援を行っています。資格取得にあたり、補助金がもらえる点も魅力ですよね。その他にも相談窓口で就職相談、職業訓練に関する相談、履歴書の書き方サポート、面接対策、事業主を対象とした各種助成金の支給に関する手続きなどさまざまな役割を担っているのがハローワークです。
「マザーズハローワーク」ではママ向けの支援も
子育てと仕事の両立はほとんどのママが悩むことではないでしょうか。子供との時間も大切にしたい、扶養内で働いた方がいいのか、など働きたいママの相談に乗ってくれるのがマザーズハローワークです。
マザーズハローワークは厚生労働省が管轄する労働支援の場で、主に子育て中のママが多く利用しています。ハローワークに相談に行きたいけど子供も一緒だと思うと足が遠のいてしまいますよね。マザーズハローワークは全国に21ヶ所あり無料の託児やチャイルドコーナーがある所があるので子連れでも安心です。
マザーズハローワークが近くにない場合でもハローワーク内にマザーコーナーが設置されている所もあるので通いやすい場所を見つけるとよいですよね。講習会やセミナーもぜひ利用してみたいですよね。
ハローワークではどんな資格支援を受けられる? 補助金がもらえるの?
ハローワークは仕事の紹介だけでなく仕事をする為の資格支援を受けることができ、補助金がもらえる制度があります。どのような支援が受けられてどのように補助金がもらえるのかを紹介します。
公共職業訓練
公共職業訓練は、雇用保険の被保険者や被保険者であった人が対象です。厚生労働大臣が指定した約1万4千講座から選び、職業訓練を受けることができます。例としてプログラミング、簿記、英語検定、介護、税理士など、さまざまな専門分野の講座がたくさんあるので自分にあった講座を見つけられるでしょう。
求職者支援制度
求職者支援制度は雇用保険を受給できない求職者を対象に行われる職業訓練です。一定の要件を満たすと職業訓練受講給付金として、月10万円と交通費および宿泊代をもらうことができます。職業訓練を受けるにはお金もかかるのでこの給付金はとても嬉しいですよね。不正受給が発覚すると不正受給額の納付・返還のペナルティがありますので正しく利用しましょう。
訓練には「社会人としての基礎的能力及び 短時間で習得できる技能等を付与する基礎コース 」と「就職希望職種における職務遂行のための実践的な技能等を付与する実践コース」があるので自分に合った訓練を受けるようにしましょう。
教育訓練給付金制度
教育訓練給付制度は 、講座の受講を修了するまでにかかった学費の20%を国が負担してくれる制度です。給付金は最大10万円まで支払われますが、給付金が4千円未満だと給付の対象になりません。講座の受講終了までにかかった費用が2万円の場合は、2万円の20%が4千円となるので対象にならず、かかった費用が20,005円以上であることを確認してから申請をしましょう。
対象者は「雇用保険の被保険者(支給要件期間が3年以上、初めて教育訓練給付金を受ける人は1年以上あること)」「過去に雇用保険の被保険者だった人(受給開始日に被保険者でない人は、被保険者でなくなった日から受講開始日までが1年以内で支給要件期間が3年以上であること )」です。過去に雇用保険の被保険者だった人で、妊娠や出産、怪我などで教育訓練給付の期間が先延ばしになった場合は、受講開始日から最大20年以内であることが必要です。
ハローワークで取得できる資格は?
公共職業訓練で取得できる資格は都道府県によってもことなるようですが介護や医療事務、保育士などもあります。求職者支援訓練の種類には、パソコン教室、WEBデザイン、プログラミング、簿記、宅建、ネイリスト、エステ、アロマテラピー、ファイナンシャルプランナー、介護事務・調剤事務・医療事務講座、日本語教師養成講座など幅広い内容の資格から選ぶことができますよ。
取得する資格を選ぶ時のポイント
ハローワークで取得できる資格はたくさんあり、給付金ももらえるのでハードルは下がりますがむやみやたらに興味のある資格をとるのはおすすめしません。まず資格取得する目的をはっきりさせて、しっかりと就職したい仕事、会社に役立つ資格の取得を目指しましょう。せっかく資格を取っても就職に結びつかなかったり、働きたい企業で働けなかったら資格を取得した努力が無駄になってしまいますよね。子育て中のママにとって時間はとても貴重なので時間の無駄にならないようによく吟味して資格を選ぶことをおすすめします。
ハローワークの資格支援の申し込み方法やかかる費用は?
いざハローワークの資格支援を受けようと思ってもどうやって始めれば良いのか分からないことも多いですよね。申し込み方法や費用などを紹介します。
申し込み方法
講座によっては年に1回しか開講されていないものもあるので自分の受けたい講座を前もって調べておくことが大切です。職業訓練は開講1ヶ月前に応募が締めきられていることが多いほか、退職のタイミングなども関係しますので注意しましょう。職業訓練学校に合格した場合は訓練開始日前日までにハローワークに行きかなければなりません。ハローワークでは「就職支援計画」に基づいて支援の指示を受け職業訓練に臨むことになります。
選考試験を受ける
選考試験の内容は、基本的に中学校3年生程度の国語・数学と面接としている所が多いです。講座により異なることもあるので各講座の募集を要項を確認しましょう。3~5割程度を超えれば合格ラインとされています。希望者が定員よりも多い場合は合格した人のなかで抽選を行います。
受講期間
離職者向けの訓練は基本的には2~6ヶ月となり、1年や2年の訓練あるので自分が最後まで受けられる講座を受講することをおすすめします。在職者向けの訓練は2~5日と短期間で開講される講座もあり受講しやすくなっています。
受講費用
受講料は無料ですが教材費は実費負担になります。一定の要件を満たせば補助金が受け取れて交通費も実費分が支給されるので資格取得に専念できて助かりますよね。 訓練受講に関する手続きはハローワークで行なわれるので最寄りのハローワークに行ってみましょう。
まとめ
子育てに専念していてまた働き出すのはとても勇気がいりますよね。子供がいると両立できるかどうかも不安でなかなか動き出すことが出来ないママも多いと思います。そんな時ハローワークは様々な支援を行っているので子育て中のママの相談にのってくれたり、より働きやすい職に就く為の資格取得支援も行っています。あまり気負わずにまず一歩踏み出してハローワークに行ってみることをおすすめします。