
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)が人気の理由は? パンダ銭湯などのおすすめ絵本7選
目次
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)とは? 一体、何者?
tupera tupera(ツペラ ツペラ)は、子供だけでなく大人にも人気の絵本を数多く制作している2人組のユニットです。絵本の他にイラストや工作、空間デザインなども手がけていて、いろいろな分野で活躍しています。ツペラ ツペラの絵本は海外でも人気があり、英語やフランス語など11の言語で翻訳され、世界で出版されています。これほどまでに人気のツペラ ツペラですが、一体どのような人物なのか気になっているパパママもいますよね。そこで、ツペラ ツペラに関する詳しいプロフィールや作品などを紹介します。
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)のプロフィール
ツペラ ツペラは、亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニットです。2002年から活動を始めた2人は夫婦でユニットを組んでおり、女の子と男の子の2人の子供を育てるパパママでもあります。
学生時代からの友人で、現在はビジネスパートナーでありプライベートでも夫婦である2人は、仕事とプライベートの区別がはっきりしていません。しかし、一緒に家族としての話をしたり仕事の話や作業をしたり、普段の夫婦のやりとりが新しいアイディアを生み出すことにつながっています。
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)の作品一例
ツペラ ツペラの活躍は、絵本だけではなくさまざまな分野に及んでいます。活動範囲はイラストやアニメーション、舞台美術や雑貨などと幅広く、さらには多くのワークショップも手がけています。ワークショップは、子供だけではなくパパママや祖父母なども一緒に作って楽しむことができるもので、とても人気があります。
絵本では、2004年に出版された「木がずらり」が初めての作品で、それ以降もたくさんの絵本を制作、出版し大人気。一例として、「やさいさん」や「くだものさん」、「かおノート」など、小さな子供から楽しめる絵本が数多くあります。どの絵本も、子供も大人も思わず手に取りたくなるインパクトのあるデザインです。
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)の受賞歴
ツペラ ツペラは、これまでにさまざまな賞を受賞した実績があります。2013年に「しろくまのパンツ」(2012年に出版)が、「第18回日本絵本賞読者賞」と「第2回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリ」の2つの賞を受賞しました。
しろくまのパンツを皮切りに、それ以降も数々の賞を受賞。「しろくまのパンツ」では上記のほかに「第2回 静岡書店大賞児童書新作部門・第2位」や「第4回 ようちえん絵本大賞」なども受賞。「パンダ銭湯」が「第2回 静岡書店大賞 児童書新作部門 大賞」「第3回 街の本屋が選んだ絵本大賞 大賞」などに、「ぼうしとったら」は「第5回MOE絵本屋さん大賞2012」に選ばれています。
直近では、2019年に「第1回やなせたかし文化賞」で大賞を受賞しました。これらの受賞歴からもわかるように、ツペラ ツペラの絵本はたくさんの人に愛されています。
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)の絵本はなぜ人気?
ここまでツペラ ツペラのプロフィールや作品などについて紹介してきましたが、ツペラ ツペラの絵本はなぜ人気があるのでしょうか。子供だけではなく大人も魅了される彼らの絵本について、いくつかタイトルを挙げながら人気の理由を見てみましょう。
やさいさん:子供が興味を持つ絵と鮮やかな色彩
「やさいさん」は、顔がついたニンジンやダイコンなどが出てきて、とてもカラフルな色彩の絵本です。野菜に顔がついていたり色使いが鮮やかだったりと、子供が「読んでみたい」と思えるデザインなのが人気の理由です。
ぼうし とったら:遊び心満載のしかけ絵本
「ぼうしとったら」は、それぞれのキャラクターの帽子をめくるといろいろなものが出てくる、しかけ絵本です。人気の理由は、子供が本を読み進めるのに飽きないしかけがたくさんあること。大人でも想像のつかない内容展開に、子供は大興奮します。
さんかくサンタ:大人も驚く大胆な発想
「さんかくサンタ」は、全てのイラストが、まる・さんかく・しかくで表現されている絵本です。まる・さんかく・しかくは、小さな赤ちゃんでも識別しやすい図形。形のとらえ方を、鮮やかな色彩と共に学べるとあって人気です。
絵本作家のtupera tupera(つぺらつぺら)の絵本の世界展がSNSで大反響!
ツペラ ツペラのこれまでの軌跡をたどる展覧会として2019年に開催された「ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展」は、子供にも大人にも人気の絵本作家のイベントということもあり、SNSで大反響でした。どのような様子だったのか紹介します。
宝庫のようなミュージアムショップ
会場内のミュージアムショップにはグッズや絵本もたくさん販売されていました。展覧会でしか買えない公式のグッズもあり、目で見て楽しむだけではなく、展覧会に来た記念やお土産としてグッズを購入する人も数多くいました。
間近で世界観を体感できる展示コーナー
工作やワークショップのコーナーでは、作品に合わせて作った小窓の中にいろいろな作品が展示してありました。このコーナーがあったのは京都の展覧会のみですが、とても人気のコーナーとなっていました。鬼のお面は大人が見てもすごい迫力です。
tupera tuperaをより身近に感じられる原画の展示
CDジャケットのアートワークやアニメーションの原画など、絵本に関する展示の他にも見ごたえのある展示がたくさんありました。どの作品も、大人も子供も時間を忘れて見入ってしまうようなカラフルで魅力的な作品ばかりでした。
大人も子供も絵本の世界の住人になれる魅力的なブース
絵本の中の世界を忠実に再現したブースも数多くありました。この写真は「パンダ銭湯」の「パンダ湯」を再現しているブースです。動物と一緒に湯船につかっている気分を味わえるコーナーもあり、あっという間に絵本の世界に入り込んでしまいます。
素敵な記念写真が撮れるコーナーがたくさん
会場内には、絵本に出てくるキャラクターの大きなオブジェがあり、一緒に写真を撮ることができました。また、エレベーターの扉にも工夫がしてあり、小さな子供も見て楽しむことができます。この写真はエンブレムがついた扉ですが、この他に顔がついた扉もありました。
ここで紹介した写真の全国巡回展は残念ながらすでに終了していますが、現在、高知県でこのツペラ ツペラの絵本の世界展が開催されています。高知県立美術館で2020年3月8日まで開催されているので、近隣に住んでいる人は足を運んでみては。
絵本作家のtupera tupera(ツペラ ツペラ)のおすすめ絵本
ツペラ ツペラの絵本はたくさんあるので、どの絵本を選んだら良いか迷ってしまいますよね。数多くの絵本の中から、子供もパパママも一緒に楽しめる絵本を何冊か紹介しますので参考にしてください。
ツペラ ツペラのおすすめ絵本:やさいさん
顔がついた野菜のイラストがポイントです。表紙だけでもインパクトがあり、子供も大人も読んでみたくなる絵本です。リズム感が良く短い文章で絵も大きいので、パパママが読み聞かせをしてあげると赤ちゃんでも興味を持ってくれますよ。
ツペラ ツペラのおすすめ絵本:くだものさん
上で紹介した「やさいさん」の果物バージョンです。果物に顔がついたイラストで、次に出てくるのは何の果物か想像しながら読むことができて楽しい絵本です。短くて同じ言葉が繰り返し使われているので覚えやすいですよ。
ツペラ ツペラのおすすめ絵本:ぼうしとったら
ページをめくる度に違うキャラクターが出てきて、それぞれの帽子の中からいろいろなものが出てきます。予想の斜め上を行くような、大人でも想像のつかないものが出てくるので、パパママも子供と一緒にワクワクしながら読むことができます。
ツペラ ツペラのおすすめ絵本:さんかくサンタ
とてもインパクトがある絶妙な色使いのサンタの表紙で、子供も大人も思わず手に取りたくなるデザインです。全てまる・さんかく・しかくで表現されているので、子供が形を覚えるのにもピッタリな絵本です。文章も短く、テンポよく読むことができます。
ツペラ ツペラのおすすめ絵本:かおノート
制作に興味が出てくる2~3歳頃から楽しめる絵本です。付属されている目や口などのさまざまなパーツのシールを貼って、福笑いのようにいろいろな顔を作ることができます。シールを貼るだけでなく、色鉛筆やクレヨンなどで描き足すこともできるので、子供も大人も一緒に自由に遊べます。
ツペラ ツペラのおすすめ絵本:パンダ銭湯
人間が知らない「パンダ専用の銭湯」で展開されるストーリー。パンダのイラストがかわいく、子供が夢中になること間違いなしの一冊です。
tupera tupera(ツペラ ツペラ)の「うんち」はパパママも楽しめる!
しりとり遊びが好きな子供は多いですよね。そして、多くの子供には「うんこ」や「うんち」という言葉に敏感に反応する時期があります。この「うんこしりとり」は、子供の好きな言葉と遊びを上手に融合させた絵本です。どのページも「こ」で始まり「~うんこ」で終わる、終わりがないしりとりになっています。
パパママが子供に読んであげたり、子供と一緒に読んだりするだけでなく、読み終わってからも、「こ」で始まる言葉には他にどのようなものがあるか考えてる遊びに発展させることもできます。タイトルだけ見ると子供に読ませることに抵抗があるかもしれませんが、読んでみると可愛いイラストで楽しく読み進めることができますよ。
tupera tupera(ツペラ ツペラ)が「はいチーズ!」の公式キャラクターを制作
2020年1月27日に発表された「はいチーズ!」の公式キャラクター、「チーとズー」はツペラ ツペラが制作を手がけました。「チー」はチーズの服を着た小さなねずみで、「ズー」はカメラがシルエットのくまです。子供だけでなく大人にも人気があるツペラ ツペラの作品と同じように、子供にも大人にも愛されるような、とても可愛らしくて優しいデザインになっています。
まとめ
子供にも大人にも愛されているtupera tupera(ツペラ ツペラ)について、詳しいプロフィールやおすすめの作品などを紹介しました。ツペラ ツペラの絵本には、子供とパパママが一緒に楽しめるものがたくさんあります。小さな子供でも興味を持ってくれるデザインのものが多いので、子供がまだ自分で絵本を読むことができない頃でも読み聞かせをしてあげることができますよ。パパママも一緒にいろいろな絵本を読んで、子供と過ごす時間を楽しんでくださいね。