子供の習い事にピアノ教室はおすすめ? 何歳から? 音感が育つ時期は?
子供の習い事にピアノをはじめるならいつからがおすすめ?
子供の習い事で人気のピアノ、将来を考えると「早いうちから習わせるべきでは?」と考えるパパママは多いでしょう。しかし、子供をピアノ教室へ通わせるのは、早ければいいとは限りません。ピアノ教室に通うベストな時期、年齢について詳しく解説します。
子供がピアノを習いはじめるのは早ければ早い方がいい?
子供の年齢が低すぎる場合、教室へ通わせてもピアノの基礎知識は身に付きません。とくに、3歳未満の子供は手がまだ小さくて鍵盤に指が届かなかったり、椅子にじっと座っていられなかったりします。体や精神面の発達がピアノ教室の基礎に追いつかず、楽譜を見ながら弾くことは難しいでしょう。ピアノ教室では、楽譜の読解と指先を上手に操る動作が必要になるため、早くからピアノを習い始めることがメリットになるとはいえないのです。
ピアノを習い始めるのにおすすめな時期は4歳~6歳の間
子供をピアノ教室に通わせる年齢は、4歳から6歳がおすすめです。4歳頃になると、子供はピアノの基礎知識を学べる体格に成長し、音の高低や音色を認識できるようになります。短い曲であれば練習の積み重ねで弾けるようになり、鍵盤を弾く楽しさを感じられるようになっていきます。ひらがなの読み書きもできるようになると、楽譜のタイトルを見たり読んだりと総合的な学びにつながります。
子供の習い事にピアノを選ぶメリット
ピアノ教室は、男女共に人気の習い事です。とくに女の子は、きれいなドレスを着て発表会で披露することや、ピアノの心地よい音色に興味を示しやすいです。子供から「ピアノを習いたい!」と言うケースもあるでしょう。周囲にピアノ教室に通っている子供に話を聞けたり、オープン教室で体験できたりするのが理想ですが、身近に情報を得られる環境がないと、ピアノ教室に通わせるメリットがわかりません。子供の習い事の人気上位であるピアノには、どんなメリットがあるのか詳しく確認していきましょう。
ピアノは将来の語学学習に役に立つ
ピアノ教室では音の高さや低さの聞き分けが必要になるため、自然と音を聞き取る力が発達します。音の聞き取りは、外国語の発音や聞き取り、言葉を記憶する力に役立つため、将来語学学習に役立つ可能性があります。実際に音楽経験が豊富な人は、目にした単語や短い言葉を覚えることや、複雑で長い文章の読解力に優れているのです。英語学習は小学校の必須科目になっているため、ピアノ教室を通じて外国語の習得能力が高まるといえます。
ピアノは脳を発達させてくれる
ピアノを弾く時間が長いほど、脳の海馬という部位の機能が高まるというデータがあります。小脳は、平こう感覚や感情、思考をつかさどる場所です。海馬は、記憶を管理するところになります。
実際に、発達障害の子供がピアノを弾くことで症状が改善された実証例があるため、子供の習い事として注目するパパママが多いです。感情のコントロールや記憶はこれからの成長に大切なポイントです。ピアノは楽しむだけではなく、脳の発達を促すというメリットもあるので、子供の学習面にも役立つ可能性があります。
ピアノはリズム感が育つ
音を表現するピアノは、自然とリズム感が身につきます。子供がピアノ教室を始めるきっかけはさまざまですが、鍵盤を弾いているうちにリズム感が自然と身につき「ピアノ教室が楽しい」と思える子供も多いです。リズム感は音楽以外にも、テンポを意識するスポーツにも活かされています。音楽を取り入れてスポーツをした研究を行った結果、走る距離や時間が伸びるという効果が得られています。
ピアノが生涯の趣味になる
子供は、ピアノが上達するうちに楽しさを覚え始めます。ピアノ教室に通い始めた頃は鍵盤の位置と音を覚えるのがやっとでも、楽譜が読めるようになると、ピアノだけではなく他の楽器に興味を持つようになることも。また、自分で選んだ曲を演奏してみたいと自発的になることもあり、趣味の幅が広がります。新しいことへの挑戦を積極的できるようになり、将来なりたい職業を見つけることにもつながるでしょう。日常生活でのストレス解消にもなるため、ピアノ教室をきっかけに音楽を一生涯の趣味としていく可能性もあります。
4歳よりも早くはじめたいならリトミックなどの音楽教室がおすすめ
音楽のリズムを早くから身につけたいなら、リトミック教室がおすすめです。ピアノ教室へ通う目安年齢は4歳ですが、もっと早い年齢のうちから音楽に触れる機会を作りたいパパママも多いです。体や精神面がピアノの基礎を学ぶ力に追いつかないうちは、リトミックで楽しみながら学んでいくとよいでしょう。0歳から利用できるリトミック教室の教育方法や利用するメリット、選び方について詳しく解説します。
0歳からはじめられるリトミック
0歳から利用できるリトミックは、音を楽しむことからスタートします。リズムに合わせて体を動かしたり、楽器に触れたりする第一ステップです。パパママも一緒に参加できるので、スキンシップにもつながります。月齢の低い0歳児は、子供の中でも感覚がより敏感です。リトミックを通じてリズム感や反射神経、身体能力などが自然と向上するため、パパママが知らなかった赤ちゃんの力を発見する場所でもあります。
ピアノをはじめる前にリトミックを習うメリット
リトミック教室はリズム感を学べるだけではなく、同じクラスの子供との協調性やコミュニケーション力を伸ばすメリットがあります。赤ちゃんは子供は、友達のマネをしたり一緒に遊んだりして成長するため、リトミックは日常生活の刺激になることでしょう。また、人前で表現することによって適応能力も自然と身につきます。視覚や聴覚、触覚など五感による集中力と、頭の中で考えて物事を整理する集中力を同時に養うことができます。
リトミックは大手音楽教室や個人の教室で習うことができる
リトミック教室は大手から個人まで、全国各地にたくさんあります。教室によって「少人数クラス」「月齢別にカリキュラム形成」「楽器の生演奏」と種類もさまざまです。月齢がまだ低い赤ちゃんは、少しずつクラスに慣れるように少人数制を選ぶとよいです。
- 子供の年齢に対応したクラスがあるか
- 発達に合った教室かどうか
- 子供とママが楽しく通えるか
この点を踏まえて、リトミック教室をチェックしてみましょう。
まとめ
ピアノの技術を習得するためには、早い年齢から通わせようと考えることでしょう。しかし、ピアノ教室は、集中力や楽譜の読み書き、鍵盤を弾く力などが関係してきます。教室に通うのは子供が4歳になったころを目安にし、それまでは音楽に触れるリトミック教室を利用してみるのも選択肢のひとつです。子供にぴったりの楽しい教室が見つかりますように。