【歯科医監修】子供の歯の矯正はいつから? 子供の仕上げ磨きはいつまで? ポイントは?
目次
監修者紹介
歯にまつわる疑問①:仕上げ磨きはいつまでするの?
Q.子供の仕上げ磨きはいつまですればいいのでしょうか?
A.子供が自分で歯磨きをした後に、大人が歯ブラシで子供の歯を磨くことを仕上げ磨きといいます。仕上げ磨きは、小学校3、4年生までは行いましょう。
乳歯が抜けて永久歯が生えてくる時期までは、歯の隙間に汚れがたまりやすく、生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、仕上げ磨きが必要になります。
そして、子供が一人でしっかりと歯を磨けるようになったら、仕上げ磨きは卒業になります。
歯にまつわる疑問②:仕上げ磨きのポイントは?
Q.仕上げ磨きは歯の裏側までしっかりと磨いたほうがいいのでしょうか? 仕上げ磨きのポイントを教えてください。
A.歯の裏側や歯と歯の間、歯ぐきの際、歯並びの悪いところなど、磨きにくいところを重点的に磨きます。また、子供が苦手な部位を指摘してあげながら磨いてあげることが大切です。
乳歯、永久歯ともに生えたてが一番虫歯になりやすく、歯の溝も深いのでしっかり磨きましょう。
歯にまつわる疑問③:歯磨き後の口中清涼菓子は必要?
Q.乳歯がある程度生えてきたら、歯磨き後の口中清涼菓子は必要でしょうか? 歯磨き後のご褒美に口中清涼菓子をあげていますが、口中清涼菓子との付き合い方を教えてください。
A.必要というわけではありませんが、子供が歯磨きをするモチベーションに繋がるのであればご褒美にというのもいいと思います。
年齢的にはちゃんと歯磨きの補助食品であると理解できる頃からがいいです。ただし、常に歯磨き後に食べさせるのは習慣化してしまうのでよくありません。
また、口中清涼菓子を食べたまま寝るのもよくありません。キシリトールを甘味料として使用しているものであれば虫歯にこそならないですが、食べたまま寝るということが習慣になってしまう可能性があるので、食べ終わったのを確認してから寝かせませよう。
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歯にまつわる疑問④:歯科健診でかみ合わせが少しおかしいと言われました…
Q.2歳の子供が歯科健診でかみ合わせが少しおかしいと言われましたが、今、家で何かできることはありますか?
A.小児のかみ合わせの異常は種類があります。顎の骨が原因、歯が原因といった場合があります。
永久歯になると治るものや、治らないものがあります。健診では疑わしいものは全てチェックが入るので、心配し過ぎず、一度、かかりつけの歯科医を受診することをおすすめします。
歯にまつわる疑問⑤:子供の矯正はいつから?
Q.歯のかみ合わせや歯並びがおかしくて今後矯正を考えているのですが、子供の矯正はいつから始めるのがいいのでしょうか?
A.子供の矯正は症状によって開始する時期が変わります。
通常は永久歯が生え揃う12歳以降に本格的に行いますが、早ければ6歳くらいから始めるケースもあります。顎の骨に問題がみられる場合は早くスタートすることが多いです。
矯正のメリットは、顎の成長をコントロールできるところ、また将来的な抜歯を防げる可能性も上がります。歯も子供のうちは動きやすく、適応能力も高いので痛みも出にくく慣れも早いです。
デメリットは、器具を装着することで虫歯になるリスクが高まります。また見た目も良くないのでモチベーションが低下しがちになる上に、治療期間が長くなるので通院回数が減り、成果が出にくくなることもあります。
一度、かかりつけの歯科医と始める時期などを相談してくださいね。
歯にまつわる疑問⑥:妊娠中に歯の治療をしてもいい?
Q.第二子を妊娠中です。妊娠中ですが、歯の治療をしてもいいですか?
A.妊娠中の治療はできます。ただし、緊急性が無い限りは妊娠中期(5~8ヶ月頃)が望ましいです。
妊娠中であっても麻酔は使えます。歯の治療で使用する麻酔薬「キシロカイン」は、無痛分娩にも使用される薬で妊娠中でも影響がないとされています。
虫歯を削ることや神経を取ることは問題ないですが、飲み薬には気を付けましょう。抗生物質や鎮痛剤は種類によって妊娠中は使用できないものがあります。治療をする際は、必ず妊娠していることを歯科医に伝えてください。
まとめ
さっそく、今日から仕上げ磨きはポイントをおさえて、実施してくださいね。小さなことでも歯に関する疑問があれば、心配しすぎず、かかりつけの歯科医に相談してくださいね。