2歳児の食事のポイント! 食べられない食材は? 献立例や食べない時の対処法などを紹介
2歳児にはあげない方がいい食べ物は?
さまざまな食材を食べられるようになる2歳児ですが、内臓機能や咀嚼機能は未発達です。2歳児には避けた方がいい食べ物をご紹介します。
生もの(魚や肉のお刺身・生卵など)
魚のお刺身
火を通していない魚のお刺身は、2歳児には胃腸への負担が大きいのであげるのは避けましょう。3歳頃から胃腸が生ものを消化できるようになるので、お刺身は3歳以降に新鮮なものを、離乳食の時のように少しずつ試してみましょう。また、分厚いものや、タコやイカなどの噛み切りにくいものは細かく切る、薄く切るなどして、喉につまらないようにしてあげてください。
生卵
生卵は細菌感染の恐れがあるので、3歳以降が望ましいです。生卵を食べることのリスクにサルモネラ菌による食中毒があります。子供が大人とほぼ同じ免疫になるのは早くて7歳以降と言われますから、生卵を食べさせる時期は7歳以降が安心ですが、ママや兄弟が食べているのを見て食べたがる時は、3歳以降であれば少量ずつ試していきましょう。サルモネラ菌は殻の部分についているので、卵を割る前に水洗いすること、卵を触った後は手洗いするようにしましょう。
生肉
ユッケや肉の刺身などの生肉は、食中毒を起こしやすい食材でもあります。子供の体は食中毒を予防する力が大人より弱く、大人が平気な食材でも敏感に反応することがあるので注意しましょう。子供が12歳頃には、食中毒に対して大人と同じ抵抗力を持つようになりますから、それまでは避けておくと安心です。
喉に詰まりやすいもの(こんにゃく、いか、餅など)
弾力がありツルっとした食材や、もちもちとして噛み切れない食材は3歳以降から与えるようにしましょう。3歳頃には奥歯も生え揃い、大人と同じような食べ物も食べられるようになりますから、この時期から始めるのが安心です。
餅や団子など大人でも喉に詰まりやすい食べ物です。食べる時は「小さく切る」「少しずつ」「大人が見守る」は必ず守るようにして下さい。
味の濃い加工食品(ちくわ、ソーセージなど)
ちくわ
ちくわなどの大人用に味付けされた加工食品は2歳児には味付けが濃いため、できる限り避けた方がいい食材です。しかし、加工食品は調理の時短にもなり使いやすく便利ですよね。どうしても使いたい時は、湯通しする、少量使う、他の献立を薄味にするなどして塩分の取りすぎを抑えましょう。
ソーセージ
ソーセージやベーコン、ハムなどの肉の加工食品は、2歳児には塩分と脂肪分が高く、添加物も含まれているのでまだ避けた方がいい食材です。2歳児にソーセージなどの加工食品を与える時は、子供用のソーセージで「無塩せき、無添加、国産肉100%、皮なし粗挽きでない」ものを選ぶと安心です。
塩せきとは健康に害を及ぼす危険性のある発色剤などに漬け込む行程のことで、この行程を行ってないと無塩せきと表示されます。皮なし、粗挽きでないソーセージは、子供でも噛み切りやすく食べやすいので、おすすめです。
刺激が強い食べ物(大人用のカレー、コーヒーなど)
大人用の辛口のカレーやコーヒーなどは、2歳児には刺激が強すぎるので、避けた方がいい食材です。特に幼児期のコーヒーや紅茶などのカフェインの摂取は、脳の成長に影響が出ることもあります。幼児期以降の学童期でもカフェイン摂取は慎重に行うのをおすすめです。
大人用のカレーやキムチなどの辛いものは、子供の胃が荒れて炎症を起こすことがあります。塩分も高く内臓に負担がかかりやすいため、辛いカレーやキムチは子供に無理に食べさせる必要はありません。何歳から食べさせてもOKなど明確な決まりはありませんが、2歳頃から大人用のカレーを食べさせる家庭が多いようです。キムチは小学生になった頃を目途に、子供が食べたがった場合、はじめは洗って味を薄めたり少量から食べさせるなどパパママが調整してあげるようにしてください。
2歳児の食事量は?
ママの食事量の半分を目安にする
2歳児の食事の目安は、大人の食事量の3分の1〜2分の1です。子供によって食べる量は個人差があるので、少食でも元気に生活できていれば問題ありません。食事量が少なく健康面で心配な時は、おやつに小さいおむすびやさつまもなどエネルギーになりやすい炭水化物を取り入れて、食事量が少ない分を補うのも一つです。
2歳児がご飯を食べてくれない時の対処法は?
2歳児は自己主張が強く、記憶力も発達してくる年齢です。1度食べてみて嫌だった食材は、頑なに食べるのを拒否する子供もいるでしょう。2歳児が、ご飯を食べない時の対処法をご紹介します。
無理やり食べさせない
子供がご飯を食べたくない時は、無理に食べさせないようにしましょう。無理に食べさせることで、子供が食事することを嫌いになってしまう可能性もあります。例えば子供の味覚が敏感なことも、子供がご飯を食べない理由の一つです。子供は苦味や酸味が苦手なので、苦味のある野菜や酸味の強い食材が入っていると、ご飯を食べないこともあります。他にも、見た目が苦手な食材だった、前の食事を食べ過ぎてお腹いっぱいだったなど子供なりの理由があると思いましょう。子供がご飯を食べない時は「食べたくない気分だったのかな」程度に考えると気が楽になりますよ。
食べない食材も食卓に出し続ける
苦味と酸味のある食材が子供の味覚は苦手です。子供が食べてくれないと、ついつい子供の苦手な食材を避けてしまいがちですが、子供が食べない食材も食卓に出してみましょう。
ピーマンの種を取るお手伝いをした後から、ピーマンを食べるようになったり、苦手だったトマトも、テレビの番組でかわいいトマトのキャラクターを見たら食べるようになったりと、日々の生活で食べない食材もいつの間にか食べられるようになっていたケースもあります。「食べたらラッキー」ぐらいの気持ちで、根気よく食卓に出し続けましょう。
量を少なめに食べきれる量にする
苦手な食材や食べるスピードが遅い食材は、量を少なめにして食べきった達成感を感じさせるのも一つです。子供はママに褒められるのが大好きです。食べきった時は必ず大げさに褒めてあげると、「ご飯を全部食べるとママが喜んでくれる」と感じますし、完食した自信がつきますね。「次も頑張って食べてみよう」「ママを喜ばせよう」と食事に意欲的になってくれます。
食べやすいように工夫する
まだ歯が生え揃っていない2歳児は、食材の切り方や調理法、味付けを変えてみるのも効果的です。食材によっては食べにくい味、食べにくい形のものがあります。
例えば、レタスなどの葉物野菜は、薄いので噛み切る、すりつぶすが上手くできないこともありますから、細かく切る、加熱や塩もみなどで柔らかくしてあげると2歳児でも食べやすくなります。また、ひき肉やブロッコリーなどの口の中でパラパラになってしまう食材や、苦味のある葉物野菜はとろみをつけると食べやすくなります。
料理や盛り付けの見た目を工夫する
ごはんを動物や電車などの形にしてみる、キャラクターのふりかけを使う、お子様ランチのようにプレートに盛り付けるなど見た目を工夫してあげると、食事が楽しくなりいつもよりご飯を食べてくれる場合もあります。子供の好きなキャラクターのピックを刺すのは、手軽にできるのでおすすめです。子供の目の前で海苔に、ごはんとおかずや野菜を一緒に巻いて食べるのも、いつものご飯と気分が変わり楽しく食事ができますよ。
家族みんなで食事をする
2歳児の食事は、食事=楽しいものと思える環境を作ってあげましょう。家族みんなで楽しい食事の雰囲気につられて、パクパクご飯を食べてくれることもあります。2歳児になると食事のしつけやマナーなども気になってきますが、しつけはほどほどに食事を楽しむことを大切にしてあげて下さい。楽しい雰囲気でも食べない時は、「一緒に食べよう、にんじんさんがお口に入りたがっているよ」など楽しく声掛けしてあげましょう。
大人がおいしそうに食べる姿を見せる
大人でも、周りの人がおいしそうに食べているのを見ると食事がおいしく感じますよね。2歳児にも同じように、自分が苦手な食材を大人がおいしそうに食べて見せるのは効果的です。「そんなにおいしいなら、ちょっと食べてみよう」と子供が一口チャレンジできたら、たくさん褒めてあげましょう。食べてみたらおいしいかった、褒められたのが嬉しかったなどがきっかけに少しずつ食べられるようになるケースもあります。
2歳児の1食の献立例を紹介
2歳児はいろいろな食材を食べられるようになりますが、大人と同じ味付けや大きさではまだ食べられません。2歳児の食事を作る時は、食材の大きさは子供に合わせて小さくカットする、大人用の味付けをする前に、子供用を取り分けそれぞれ別の味付けすると、2歳児用の食事をわざわざ作らず時短ができます。味付け前に取り分けしやすい、2歳児が食べやすいおすすめの献立例をご紹介します。
肉じゃがとしらすご飯+副菜と果物
肉じゃがは、肉とじゃがいもにんじんなどの野菜も一緒に摂取しやすく、大人と子供用に取り分けて味付けしやすいメニューですねまた、味がついていない白いご飯が苦手な2歳児も多いですが、しらすごはんなど味をつけてあげると、ご飯がすすみやすくなります。副菜や味噌汁に何種類か野菜を入れておくと、全部完食しなくても、それぞれの料理から少しずつ野菜を食べられます。
こにぎりと豚肉のトマト煮込み+副菜と果物
白いご飯をスプーンですくうのは、2歳児には意外と疲れる作業です。小さい丸いこにぎりにしておくと、スプーンですくいやすくご飯もたくさん食べられますね。トマトのスープやカボチャスープなど、野菜ベースのスープにすると、自然に野菜も取りやすくおすすめです。苦味のありそうな青菜も細かく刻み、濃くならない食べやすい味付けにしてあげると食べやすくなりますね。
ピザトーストとスープ+副菜と果物
ピザトーストのような手で食べられる食事、2歳児は好きですよね。とろけるチーズは冷めると硬くなってしまうので、ピザトーズトを作る時はパンをカットして子供が食べやすいサイズにしたり、ちゃんと噛んで食べているか気にしてあげたりしましょう。チーズは塩分が多いので、使用する量を調整したり、副菜の塩分を控えめにするなど、バランスをとってあげるといいですね。
2歳児の食事メニューに使えるおすすめ食材
2歳児の食事を楽しくしてくれるおすすめの食材をご紹介します。
アンパンマンシリーズ よい子の高野豆腐
子供が食べやすいサイズの高野豆腐で、アンパンマンのキャラクターの顔が描かれており、子供も楽しく食事ができる食材です。カルシウムや鉄分が豊富なのも嬉しいですね。大豆、小麦、魚介類が使用されています。
通宝海苔 野菜ふりかけ
野菜をふりかけにして手軽に摂取できる商品です。海苔やカボチャ、玉ねぎ、オクラなどを乾燥させふりかけにしています。小麦、大豆、ごま、えび、鶏肉、ゼラチンにアレルギー食材が含まれていますので、まだ試したことのない食材やアレルギーがある場合はこの商品は避けましょう。
こどものためのカレールウ
1歳から食べれるカレールウです。化学調味料不使用で、安心素材を基本に野菜や果物のパウダーを配合しています。大豆や小麦を使用した商品です。その他にもいろいろな食材が使われていますので、購入前に原材料の確認をおすすめします。2歳以降で子供用のカレールウが物足りなくなってきた時は市販のカレールウの甘口であれば使うこともできます。2歳以降は出汁や牛乳でまろやかにしてあげましょう。3歳以降、バーモントカレーなどの市販カレールウの甘口を少しずつ試せますが、まだ辛いようでしたら、出汁や牛乳で食べやすくしてあげて下さい。
まとめ
2歳児の食事はとにかく「楽しく食べること」が大切です。味覚は経験を積むことで、苦味のある野菜や嫌いな食べ物も成長と共に食べられるようになります。子供が少食で食事を作りたくないなんて時は、ご紹介した高野豆腐や、カレールウなどの時短便利食材を使ってみると気が楽になることもありますよ。