重曹で家中ピカピカに! おすすめの掃除場所や使い方を紹介!
目次
掃除に役立つ重曹の効果
重曹は「炭酸水素ナトリウム」とう成分で、別名「ベーキングソーダ」ともいわれます。食品として料理やお菓子作りにも使用されることから、重曹は人体に安全でエコな洗剤として注目されています。重曹は掃除にもとても役立ち、以下の効果があります。
- 水に溶けると弱アルカリ性になり、酸性の皮脂汚れや油汚れを中和して落とす。
- 水に溶けにくく、粒子が研磨剤のように汚れを落とす。
- 熱を加えると発泡する性質を持ち、こびりついた汚れを浮かせる。
安全で環境にやさしくいろいろな使い方ができ、しかもとってもリーズナブル。これらが、重曹が掃除グッズとして人気を集める理由でしょう。
掃除に便利な重曹の使い方
重曹で掃除をする際は、重曹水や重曹ペーストを作ったり、粉のまま使用したり汚れに合わせて適した使い方をすると効果的です。それぞれの作り方と、どのような汚れに適しているかお伝えします。
重曹水を作る
重曹水の作り方は、水200㎖に対し重曹小さじ1を溶かせば完成です。重曹は水に溶けにくい性質を持っているので、ぬるま湯で溶かすといいでしょう。事前に作ったものをスプレーボトルに入れておくと、汚れが気になった時にすぐ使えて便利ですよ。作った重曹水は1週間程度で使い切るようにしましょう。重曹水はコンロ周りの油汚れや、浴室の皮脂汚れ、フローリングのべたつきなどにシュッと吹きかけて使用できます。
重曹ペーストを作る
重曹ペーストの作り方は、重曹3に対して水1の割合で混ぜてペースト状にすれば完成です。頑固な汚れにもピタッとくっつき、中和し浮かせて落とします。重曹ペーストはタッパーに入れて数日保存も可能ですが、乾燥しやすいので使用のたびに作るのがおすすめ。こびりついた汚れや、放置して頑固になった汚れに活躍します。
粉のまま使用する
重曹は、粉のまま掃除に使用することもできます。汚れの気になる部分に直接重曹を振りかけ、スポンジや歯ブラシなどで擦って汚れを落としましょう。粉のままの重曹は研磨効果があるので、鍋の焦げつきや茶渋落とし、浴室の床磨きなどに役立ちます。クレンザーより粒子が細かいので、傷がつきにくいメリットもあります。また、排水溝や三角コーナーなどに直接振りかければ、消臭効果も期待できます。
使用場所や汚れに合わせて使おう
重曹はキッチンやお風呂場など、水回りの掃除で使用されることが多いですが、実は家の中のあらゆる場所で活用することができます。重曹を使った掃除をするときは、酸性汚れに役立つこと、研磨効果があることを念頭において行うといいでしょう。また、使う場所や汚れの程度によって、以下の4つの中から適した方法を使って掃除することもポイントです。
- 重曹水をスプレーして拭き取る。
- 重曹ペーストを塗ってこする。
- 重曹を粉のまま使用する。
- 重曹水に熱を加えて汚れを浮き上がらせる。
重曹の使い方をマスターすれば、大掃除の効率がアップするでしょう。
【キッチン編】重曹を使った掃除方法
キッチンには、油汚れ、食べ物の飛び散りなど、さまざまな種類の汚れがあります。場所によって汚れの種類も落ちにくさも異なるため、適した重曹の使い方で掃除をしましょう。場所ごとに具体的な方法を紹介します。
コンロの天板や周辺汚れ
実際に調理をするコンロの天板やまわりには、油汚れ、食べ物の飛び散り、焦げつきなどが付着しています。軽い汚れであれば、重曹水をスプレーして拭き取ればきれいになります。頑固な油汚れが付着している場合は、重曹ペーストを塗りしばらく放置してからブラシでこするか、拭き取りましょう。焦げつきがある場合は重曹の粉を直接振り、こすって取ります。
コンロの五徳汚れ
お鍋ややかんなどを置く五徳は、油や調理の際の焦げつきを含め、頑固な汚れがこびりつきやすい場所です。重曹水を鍋に入れて火にかけ、熱で五徳の汚れを浮き上がらせて根こそぎきれいにしましょう。 五徳が入るくらいの大きい鍋に、水1ℓあたり大さじ2の重曹を加えて煮立たせます。そこに五徳を入れて5分ほど加熱したら、火を止めて冷めるまで2時間ほど放置してください。その後、ブラシやスポンジなどで汚れをこすり落としましょう。加熱する際、アルミ製の鍋を使用すると黒ずんでしまうので注意してください。ステンレスかホーローの鍋を使用するといいでしょう。
換気扇
換気扇はギトギトした油汚れと埃が混ざって付着し、掃除が大変な場所です。フィルターなど取り外しができるものは、重曹を粉のまま使用して掃除します。重曹を直接振りかけて30〜60分ほど放置してから、歯ブラシなどでこすって油汚れを落としましょう。取り外しが難しい部分には、重曹ペーストを塗り30〜60分ほど放置して油汚れを浮かします。その後軽くこすってふき取ります。
電子レンジ
電子レンジの中は、飛び散った食べ物の汚れや油などで汚れやすく、放置しているとカビが発生する恐れもあります。電子レンジ掃除では、重曹水を含んだ蒸気の力を使って汚れを浮き上がらせましょう。耐熱容器に水を200㎖を入れ、重曹を小さじ1溶かして電子レンジの中に入れます。600Wで5分ほど加熱し、そのまま扉を開けずに30分ほど放置したら、古いタオルやいらないふきんなどで拭き取るときれいになります。
冷蔵庫
冷蔵庫の中にあるものを取り出し、重曹水をスプレーして汚れを拭き取ります。調味料のこびりつきなど落としにくい汚れは、キッチンペーパーに重曹水を含ませて湿布すると取れやすくなります。
次のページでは、重曹を使ったお風呂場やリビングの掃除方法、注意点を紹介します!