子供が爪を噛む癖が治らないのはなぜ? ストレス? 愛情不足? やめさせる方法は?
目次
子供の爪噛みとは?
子供が頻繁に自分の爪を噛んでいると、爪や指先がボロボロになってしまうことがあります。また「爪噛み癖」が定着するのではと親として心配になりますね。
爪噛み癖は「咬爪症(こうそうしょう)」と呼ばれています。主に年長児~小学生の子供に多く見られますが、中高生で受験のストレスから急に爪を噛むようになってしまったり、成人して以降も爪噛み癖が続く場合もあります。
徳川家康も爪噛み癖が治らなかったといわれており、爪噛みは決して珍しい癖ではありません。
強く叱ったり無理にやめさせようとすると逆に爪噛み癖が酷くなる場合もありますので、ママは深刻に捉えすぎないようにしましょう。成長して趣味ができたり、気を紛らわせる手段が得られたりすると、あっさりやめてしまう場合も多いのです。
子供が爪を噛む原因は? 愛情不足?
子供の爪噛みは、強く叱責されるような緊張や自分で解決できない不安がある場合に多く見られます。
しかし、子供のストレス=親の愛情不足ではありません。しつけのために叱られた、友達との人間関係、受験の不安など、子供の爪噛みに繋がるストレスは親の愛情とは関係がない場合も多いのです。
他にも暇を持て余している時間に爪を噛んでしまったり、爪が欠けやすくて気になるからという理由だったりと、爪噛みの原因の全部がストレスというわけでもありません。子供の爪噛み癖をすぐに「親の愛情不足だ」と決めつけてしまうことは間違いです。
子供の爪を噛む癖はどんな時に出る?
子供の爪噛みは自分の中の精神的なバランスをとるために起こると言われています。心を落ち着かせるために爪を噛むのです。
また、爪噛み癖だけではなく髪の毛をいじったり鼻をほじったりなど他の癖が出る場合もあります。
子供が日常生活を送る上で起こり得るストレスを完全になくすことは不可能です。爪噛み癖を治したいがためにストレスの原因を突き止めようと頑張りすぎると、逆に子供が追い詰められてしまう可能性もあります。
強制的にやめさせようとはせず、子供の成長に伴い無理なくやめられるように誘導してあげましょう。
爪を噛む子に起こる注意したい病気
爪噛み癖は、無理に治そうとすることが子供にとってストレスになることがあります。しかしあまりにも深く爪を噛み続けると爪の変形を起こし、病気に繋がる場合もあります。
爪に縦線がついてしまう「爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)」は、爪に十分な栄養がとどかない・爪が乾燥しているのが主な原因です。
爪の周囲に化膿菌が進入して炎症を起こし、爪の周囲の痛みや腫れ、膿がたまるなどの症状を起こす「爪周囲炎」にも注意が必要です。まれに指の骨から細菌感染を起こし、「骨髄炎(骨が破壊される病気)」に繋がることもあります。
爪の周囲が痛くて夜も眠れない、急に化膿してきたという場合は、一度病院で診察してもらいましょう。
子供の爪噛みを防止できるグッズ
子供の爪噛みは強制的にやめさせる必要はありませんが、病気を引き起こす可能性があるため、できるだけの対策はしていきたいですね。
子供が自主的に爪噛みをやめられるような爪噛み防止グッズを紹介します。どの商品も爪に塗り、爪を噛むと苦さを感じさせるものになります。どの商品も子供の体に害はなく、安全に使えるものですので、上手く取り入れてみてくださいね。
子供の爪噛み防止グッズ|かむピタ プラス
日本製のマニキュア状の商品です。おもちゃで赤ちゃんの誤飲防止用として使われている「安息香酸デナトニウム」という苦味成分が使用されています。除光液を使わず、消毒用アルコールやアルコール除菌シートなどで簡単に落とせます。
子供の爪噛み防止グッズ|バイバイチュッチュ
爪や指先に塗るだけで簡単に使用できます。子供用おもちゃの誤飲防止剤である安息香酸デナトニウムとチャ葉エキスが苦味成分として配合されています。指先だけでなく、自宅のおもちゃの誤飲防止にも使えますよ。
子供の爪噛み防止グッズ|ビターネイル
センブリ茶エキス配合の爪に塗る爪噛み防止商品です。パッチテストや急性経口毒性試験、食品分析試験の各種テストを行った商品で安全に使うことができます。ぬるま湯で落とせるのでリムーバーがいりません。
どうやったの? 子供に爪噛みを卒業させたママの声
実際に爪噛み癖を卒業した子供のママの声を紹介します。爪噛み癖を卒業するための様々な工夫を参考にしてみてください。
- 子供が好きなキャラクターの爪切りを買って爪切りを使いたいという気持ちにさせた。爪を噛むと使えなくなるので爪を噛まなくなった。
- 父親が爪を噛まなかったらゲームをしてもいいと条件をつけたことで治った。
- 下の子が生まれたストレスで爪噛みが始まったのでスキンシップを取るようにしたら治った。
- 指先に動物の絵を書くようにしたら噛むと動物さんが可哀想!と言い治った。
- 歯医者さんが爪を噛むと歯並びが悪くなるよと言ったら治った。
- 子供用の可愛いネイルを旅行先で見つけた。娘にやってみる?と聞くと嬉しそうにしていたのでさせてみたらご機嫌でそのままやめれた。
- 特別なことはしなかった。保育園の先生に相談した時も、無理やりはよくないと言われたためドシッと構えてみることに。結果的に中学生まで続きましたが気にしすぎないことが1番だと思った。
- 爪噛み癖を見つけたら指人形をつけてあげた。「カミカミは辞めてこれで一緒に遊ぼ~」と誘うと喜び、やめたら指人形て遊べる!と覚えて辞めることができた。
このような例を見ると、爪噛み癖は強制的にやめさせる必要はなく、自然な形でやめさせることができると分かりますね。
まとめ
子供の爪噛み癖の原因は、ママの愛情不足というわけではありません。
しかし、子供がストレスを解消したいがための行動であるのは事実です。無理に爪噛みをやめさせても、代わりに鉛筆を噛む・鼻をほじる・おねしょをするなど他の行動に出てしまうこともあります。
爪噛みを強く叱ったり厳しく見張ったりせず、爪噛み防止グッズや他のママの工夫を参考に、子供自身が自主的にやめるように誘導してみましょう。
パパママは子供と一緒に遊んだりスキンシップをとって、子供のストレス解消のサポートをしてあげるのもいいですね。