赤ちゃんの歩行器はいつから使う? 歩行器がカナダで発売中止されているのはなぜ?

赤ちゃんに歩行器は必要?


生後6ヶ月前後になってくると考え始めるのが歩行器です。歩行器は必要という声や、不要だったという意見もあり、迷いますよね。歩行器はなくても問題はありませんが、歩行器を使うことによるメリットもたくさんあります。ここで歩行器を使った&使わなかったママたちの体験談を集めてみました。迷っているパパママは体験談を参考に決めてみるのも一つの手です。まずは歩行器を使っていたママたちの体験談からご紹介いたします。

歩行器を使っていたママたちの体験談

  • 1歳を過ぎても数歩しか歩けないのが気になり、歩行器を購入。歩行器を使い始めたらすぐにコツを掴んだのか、上手に歩けるようになっていき一安心しました。
  • まだ上手く歩けない時期に購入。歩行器を使って大好きな家族のところへ嬉しそうに駆け寄っていく姿を見るのがとても嬉しかったです。子供自身も歩行器を使いながらも自分の足で寄って行けるのが嬉しいのかなと感じました。
  • 歩行器を購入してからは歩行器で遊ぶ時間が増えました。料理で火を扱うときや洗濯物を干したいときなど、赤ちゃんがいると危険な家事も、目の届く範囲で歩行器で遊ばせておけば、その間に済ませられるようになったのでとても便利です。

上手に歩けないと心配ですが、歩行器のおかげで歩けるようになったら一安心です。また、1人遊びの時間が増えるのもママとしてはとても助かるポイントですね。次に歩行器を使わなかったママたちの体験談です。

歩行器を使わなかったママたちの体験談

  • つかまり立ちを始めた頃に購入。始めは歩行器に興味を示して遊んでいたりしたのですが、しばらくすると歩行器の中で泣き出してしまいました。その後も、折角購入したので何回か歩行器の中に座らせたのですが、結局嫌がってしまいほとんど使用しなかったです。お店などで事前に試してみて、子供が気に入ったなら購入すればよかったです。
  • 友人宅にあったので試しに使ってみたら、歩行器から脱出しようと顔を歩行器から出して、顔から転落しそうになっていました。子供の成長は早いですし、使うなら安全かどうか自宅の環境も考えなければいけないなと思って、使わなかったです。
  • 生後6ヶ月頃に購入しました。歩行器についているおもちゃには興味を示していたのですが、歩行器の中に入るのは嫌みたいで、すぐに出たがっていました。結局、歩行器としては使わず、手押し車のようにして危険だったので友人に譲りました。
  • 子供によって歩行器が気に入る子、そうでない子がいるので購入の際は子供が気に入るか、家に段差など少なくて安全に使用できるかなどを踏まえて購入しましょう

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    赤ちゃんの歩行器はカナダやアメリカでは発売禁止


    赤ちゃんが夢中になったり、パパママが育児に余裕を持てる一方で小児科の医師は歩行器の使用を推奨していません。また、カナダでは、2003年から歩行器は発売中止になっており、アメリカでは小児科学会が発売中止するよう勧告を出しています。これは、歩行器には大きな2つのデメリットがあるからです。

    歩行器のデメリット1:赤ちゃんの発達を妨げる

    赤ちゃんが歩行器に乗っている姿を見て、「歩くのが上手になるのでは」と期待するパパママも多いでしょう。でも、歩行器を使って歩くことと、実際に自分の力で歩くことは異なります。実は歩行器が発達を促進させるというエビデンスはありません。人間が歩くためには、腰の筋肉やひざの関節などの発達が欠かせませんが、歩行器を使うことによってかえって赤ちゃんの筋肉の発達を妨げてしまう可能性も指摘されています。

    歩行器のデメリット2:転倒や転落、事故のリスクがある

    室内で自由に移動できるのは歩行器のいいところですが、段差の方へ移動してしまい、そのまま転倒・転落してしまう危険性があります。また、アメリカ小児科学会の調査では、赤ちゃん自身が歩行器に乗ったまま転倒し怪我を負う事故も多いとしています。転倒・転落だけでなく、赤ちゃんは歩行器に乗ると移動範囲が格段に広がるため、キッチンでのやけどや誤飲、思わぬ事故を招くこともあります。日本でも過去に赤ちゃんが頭がい骨を骨折する事故も報告されています。
    歩行器を使用する場所に段差などの危険な場所がないか、ある場合は対策がしてあるかを確認すると安心です
    。また、事故防止のために家事をしているときも、必ず目の届くところにいてあげてください。

    赤ちゃんの歩行器を使うメリット


    必須ではないけれど、メリットがたくさんある歩行器。具体的にどのようなメリットがあるのか、3つのメリットをご紹介いたします。

    好奇心が刺激される

    歩行器を使用する前は上手く身動きが取れず行動範囲の狭かった赤ちゃんが、使用することによって自由に移動しやすくなります。すると行動範囲が一気に広がるため、家の中でもいろいろな場所へ行ってみるなど、さまざまなことに興味を持つようになります。また、歩行器を使用することによって、目線が高くなるので好奇心が刺激されます。

    パパママが手を離せないときに助かる

    料理や洗濯などで手が離せないときにも便利な歩行器。ママたちの体験談でもあった通り、歩行器を使うと家事で手が離せず、そばにいてあげられなくても、目の届くところで一人遊びをしてくれますし、床に落ちているものを拾って口に入れてしまう危険性もありません。ただし、思わぬ事故もあるように絶対に目を離してはいけません。

    赤ちゃんの歩行器はいつからいつまで使う?


    軽く支えれば座ることができ、ハイハイも可能になる生後7ヶ月頃から使用できます。生後7ヶ月を過ぎてもまだ腰がしっかりせず、上手く座れない場合は慌てて使用せずに、腰の成長がしっかりしてから歩行器を使いましょう。腰がしっかりしてから歩行器を使用することによって、歩行器に頼った歩き方を防ぐことができます。歩行器の使用を卒業するタイミングは、それぞれ個人差がありますが、生後15ヶ月頃が目安です。あくまでも目安ですので、赤ちゃんの発達状況に合わせて早めの卒業や使用する歩行器の対象月齢に合わせ、歩行器の卒業のタイミングを見計らってください。

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    赤ちゃんの歩行器の使い方・注意点


    歩行器の使用方法や注意点をご説明いたします。歩行器を効果的、安全に使用するためにも、購入した歩行器に付属されている説明書や注意事項と合わせて参考にしてみてください。

    目を離さない

    家事などで手が離せないときも歩行器で遊んでくれるとパパママは助かりますが、手を離しても目は離さず、しっかり見守っていてください。歩行器は移動しているうちに徐々に加速していき、家具にぶつかったり、その衝撃で上から物が落ちてきたり、階段や段差から落ちたりとさまざまな事故のリスクがあります。大きな事故に繋がらないように目の届くところで歩行器を使用しましょう

    高さは膝が少し曲がる程度に調整

    歩行器を使うとき、高さ調整が大切になってきます。赤ちゃんの足が床につかない高さは、赤ちゃんの体の負担になったり、上手く歩行器を使えず歩行器が嫌になったりします。赤ちゃんの膝が少しまがり、両足がしっかり床につく高さに調整してあげましょう。

    歩行器の使用は1回20分以内・1日2時間以内

    長時間の歩行器の使用は筋肉の発達を妨げたり、歩行器に頼った歩き方をしたりと、歩行の遅れにつながる可能性があります。1日の使用時間を2時間以内、1回の連続使用を20分以内を目安にして、1日に何回かに分けて歩行器を使いましょう

    次のページでは歩行器の選び方や人気の歩行器を紹介します

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    はいチーズ!クリップ編集部

    はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!