十五夜とは? どうして月見団子とススキをお供えするの? 月見団子の人気レシピ集
十五夜とは?
十五夜というと、お月見を想像しますが意味は知らないという人も意外と多いのではないでしょうか。十五夜の意味を知るキーワードは月にあります。月の満ち欠けが十五日サイクルで新月から満月に変わることから、ほぼ満月に見える時を十五夜と言います。さらにその由来をさかのぼると、旧暦の8月15日が月が最もきれいに見える十五夜のことから「中秋の名月」とされました。2019年の十五夜は西暦だと9月13日(金)を指します。
今では十五夜=中秋の名月と言われますが、何百年も前の暦と月との関係があったことに、宇宙の神秘を感じるものですよね。ちなみに、旧暦と現在用いられている暦とではずれがあるため、毎年同じ日ではありません。未来の十五夜について調べてみました。
- 2019年の十五夜:9月13日(金)
- 2020年の十五夜:10月1日(木)
- 2021年の十五夜:9月21日(火)
- 2022年の十五夜:9月10日(土)
- 2023年の十五夜:9月29日(金)
十五夜の暦を見てみるとこれだけズレが生じることが分かります。十五夜=9月の中旬と思っていた人は、月の満ち欠けが分かるカレンダーをチェックしてみてはいかがでしょうか。
子供に十五夜の由来をどう説明すればいい?
暦や月の満ち欠けは神秘的なものなので、まだまだ解明されていないものがたくさんあります。そんな中、子供から「十五夜って何?」と聞かれたらどのように説明したらいいのでしょうか。子供の年齢にもよりますが、難しく考えず簡単に伝えるのがベストです。その一例をご紹介すると、
- 「十五夜は一年の中でも一番きれいにお月様が見える時だから、きれいなお月様を見る日なの。」
- 「秋はたくさんの食べ物が収穫できるから、お月様にお供えしてお礼をするのよ。」
- 「お月様にはお団子をお供えして、健康で暮らせますようにってお願いして食べようね。」
子供から質問されたら、このように答えてあげると、分からないながらも質問に答えてくれた満足感が得られます。
お月見で用意するもの
縁側に月見団子とススキを並べ、月明かりに照らされて家族団らんする風景は今では見る機会が減ってしまいました。しかし、お月見は親が子供に伝えていきたい伝統行事のひとつなので、ここで準備するものを再確認していきましょう。
地域によって違いはありますが、お月見で準備するものはススキと月見団子、そしてお団子をのせる三方(さんぽう)です。ススキは米の収穫前であることから、稲穂に見立てて飾るという説や、切り口が魔除けになるとう言う説もあります。そして、月見団子は十五を一寸五分(約4.5センチ)とし、15個お供えします。お団子をのせるのが全面と左右に穴を開けた三方という台です。お花屋さんでススキを買い、お団子を子供と一緒に作る。三方がない場合はおさらにお団子を15個のせて、お月見の準備は完了です。
月見団子は地域によって違う
月見団子は、白いお餅を三方(さんぽう)という台にのせてお供えしますが、実は地方によって種類や形が違うのをご存知ですか。ここからは各地の月見団子事情について探ってみたいと思います。
関東の月見団子
関東圏内は一番ポピュラーな丸型の月見団子です。お供えした後は、あんこや、きな粉で食べます。こちらのタイプは見たことがある人も多いのではないでしょうか。
関西の月見団子
関西になると少し形は変わり、サトイモをイメージした楕円に、こしあんを巻き付けるタイプになります。こちらは関東のベーシックに少しアレンジを加えた形で、あんこは、月にかかった雲をイメージしているとのこと。その由来を聞くと、月見団子の奥深さを知ることができます。
中部・四国の月見団子
静岡県の駿河地方では「へそもち」という月見団子があります。日本のほぼ真ん中に位置するからかと思いきや由来ははっきりしていません。餅の真ん中にへそを作り、そこに、あんを添えて食べたのがはじまりとされています。ちょうどあんこが入るポケットのようなへそが面白いですね。
沖縄の月見団子
沖縄の月見団子は白いお餅というのは一緒ですが、その周りにつぶしていない小豆をつける「ふちゃぎ」というお団子です。小豆には魔除けの効果があるとされ、大きさも一口サイズの月見団子ではなく、なんと!おはぎの2倍の大きさがあり、1個でも満腹になるほど。味は甘いのかと思いきや、塩味のようです。
改めて見てみると、各地での違いがあることが分かります。あなたの地域はどの月見団子ですか?
子供が喜ぶお月見団子レシピ
地域別に月見団子の違いを見てきたところで、ここからは、子供が喜ぶ月見団子のレシピについてご紹介したいと思います。世界にひとつだけのオリジナル月見団子を作ってみませんか?早速見ていきましょう。
月見団子風スィートポテト
月見団子と言えば白玉粉を使うのが定番ですが、月ではうさぎさんが餅つきをしている「月うさぎ伝説」をモチーフとして、さつまいもでスィートポテトを作ってみてはいかがでしょうか。サツマイモの耳に、チョコペンで作った目がかわいくて食べるのがもったいないかもしれません。
笑顔がキュートな月見団子
みたらし風の月見団子に海苔で顔をつけたかわいい月見団子です。三方に入れてお供えするのが基本ですが、おやつとして食べるなら、持って食べられるので手を汚さず食べることができます。海苔をつける場所によって表情が変わるので、あれこれ試してみてはいかがでしょうか。
黒いお盆でお団子が生えるスヌーピー月見団子
夜空を黒に見立て、お盆の上でお月見をイメージしています。お月様はスヌーピーのお友達のチャーリーブラウンという細かい演出もかわいいポイントなのではないでしょうか。お盆の上なのでそのまま黒蜜や、きな粉をかけて食べられるのも嬉しいポイントですね。
月見ミルク白玉
あんこが苦手という子には、白玉の中になめらかなカスタードあんを入れた、ミルク白玉を作ってあげましょう。作り方は簡単!カスタードを作っておき、白玉粉を練ってお団子にしたら、その中にカスタードあんを入れてお湯に入れるだけ。冷やして食べるひんやりスイーツです。
かぼちゃとチーズの変わり種月見団子
真っ白なお団子に色やアクセントを加えるレシピは多いものですが、こちらは、かぼちゃとチーズで色をつけ、糖質を抑えた月見団子です。丸くして目と鼻、口をつければかわいいひよこの完成!子供が喜ぶなら作ってみたいと思った人も多いのではないでしょうか。
ママにおすすめコンビニ発月見スイーツ
子供が喜ぶ月見団子のレシピを紹介しましたが、気になるものはありまいたか?どれも、喜んでくれること間違いありません。ここからはママにおすすめのコンビニ月見スィーツをご紹介したいと思います。過去に話題になった商品も掲載していますので、早速見ていきましょう。
セブンイレブン初「お月様とうさぎ」
こちらは、2018年9月に販売された商品で、北海道十勝産を使った餡とホイップクリームの相性が絶妙のかわいいスイーツです。セブンイレブンでは毎年多くの新商品を開発しているので、スイーツコーナーは必見です。
160円(税込)
ローソン「お月見ショコラ大福」
2018年9月に販売された、ローソンの月見スィーツは、チョコレートの老舗、GODIVAを贅沢に用いた、2つの味が楽しめる豪華セットが話題を呼びました。餅の中にはアクセントとなるクルミが入り、周りをココアパウダーで贅沢にくるんでいます。
900円(税込)
ファミマ「大きな白玉クリームぜんざい」
大きな白玉が5個入り、十勝産のあずきとホイップクリームがのった、カップタイプのスイーツです。ボリュームがある割に、コスパが良いので一度食べてみてはいかがでしょうか。無性に和のスイーツが食べたくなった日にもおすすめです。
280円(税込)
コンビニのスイーツからもアイデアが生まれることもあるので、新商品や季節限定はぜひチェックしてみましょう。
まとめ
十五夜や月見団子についてなんとなく分かると、お月見するのが楽しくなるものです。今年の十五夜は、家族そろってお月見をしてみませんか。当日までの準備として、子供のおやつ作りやママはコンビニスイーツを食べ、今年にしかできない楽しみ方をしてみましょう。