おすすめ乳頭保護器6選 使い方からソフト・ハードタイプの違いまで詳しく解説
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乳頭保護器って何?
乳頭保護器とは、乳首に傷や痛みがあるときでも授乳しやすいようにママの乳首を保護してくれるシリコン素材のカバーです。ニップルシールドと呼ぶこともあります。乳首はデリケートなのでトラブルが起きやすいもの。トラブルが起きてしまうとママも授乳が嫌になってしまいますよね。乳頭保護器はそんなママのストレスを和らげてくれる心強いアイテムです。
どんなときに乳頭保護器を使うといい?
乳頭保護器はママの心強いアイテムですが、実際にどんな時に使用すればいいのでしょうか? 詳しくご紹介します。
陥没乳首・扁平乳首で赤ちゃんがうまく飲めない
陥没乳首や扁平乳首の場合、赤ちゃんがうまく母乳を飲めない場合があります。その時に乳頭保護器を使用すると吸いやすい形を作ってくれるので、赤ちゃんもスムーズに母乳を飲むことができるのです。同様に乳首が小さかったり、赤ちゃんが吸いつきにくい形だったりした場合にも使用できるでしょう。
乳首が痛い
授乳中に赤ちゃんが乳首を噛んだり強く吸ったりすると、傷ができて痛くなることもあります。乳頭保護器を使うと赤ちゃんの口が直接あたらないので、授乳時の痛みが軽減されます。
乳頭保護器を使う時の注意点
授乳時の乳首トラブルに頭を悩ますママにとって救世主である乳頭保護器ですが、実は使用の際は注意が必要です。日本助産師会が発表する「赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援」によると、母乳育児において乳頭保護器はできれば使用を避けたほうがいいとされています。そのため、まずは母乳外来など専門家に相談した上で、使用を検討するようにしましょう。乳頭保護器は、授乳がどうしても難しい場合に「一時的に」使うアイテムと考えてください。では一体どんなデメリットが考えられるのか、いくつか見てみましょう。
赤ちゃんが乳頭混乱を起こす可能性がある
乳頭保護器での授乳が続くと、保護器の吸い口に慣れてしまい直接母乳をあげる時に赤ちゃんがおっぱいを嫌がる可能性があります。これを乳頭混乱と呼び、乳頭保護器をやめたくてもやめられないといった問題を引き起こす可能性があるのです。
母乳の出が悪くなる可能性がある
母乳は、赤ちゃんに直接吸われることで分泌が促されます。乳頭保護器を使用すると刺激が少なくなるため、母乳の出が減少することがあります。また、母乳の減少にともない赤ちゃんの体重の増えが悪くなったり、脱水を引き起こしたりする可能性も考えられます。
傷の悪化や、細菌やカンジダのリスクが高まる可能性も
乳頭保護器は乳首を覆うので、乳首の保護に役立つように見えます。しかし、合わないものを使用すると逆に乳首を痛めたり状況を悪化させたりする可能性があるのです。また、適切にお手入れをしないと細菌が発生したり、カンジタになるリスクが高まったりするので注意が必要です。
乳頭保護器の種類と選び方
メリット、デメリットを知ったうえで乳頭保護器を使用する際は、選び方にもポイントがあります。乳頭保護器にはソフトタイプとハードタイプの2種類があり、それぞれ仕様や特徴が異なります。
乳頭保護器の種類と選び方1:ソフトタイプ
ソフトタイプの乳頭保護器は、薄いシリコン素材でできているため乳首にぴったり密着し、赤ちゃんが違和感を覚えにくいのが特徴です。半円形の形は赤ちゃんの鼻に当たらない設計になっており、ママの匂いを感じながら安心して母乳が飲めます。ぴったり密着するので乳首が小さい場合や陥没、扁平して直接母乳を授乳できないママにおすすめですが、やわらかく支えづらいため、授乳中に外れたりずれたりすることも。また乳首に傷や亀裂がある場合に使いますが、素材が薄く傷を保護する力が弱いため、傷が大きく痛みがひどいママには不向きかも知れません。サイズはS、M、Lの2種類。密着して使うので選ぶときは自分の乳首に合わせたサイズを選んでください。
乳頭保護器の種類と選び方2:ハードタイプ
ハードタイプの乳頭保護器は、ソフトタイプに比べて厚みがあり哺乳瓶の乳首とほぼ同じ形です。特に混合の場合は赤ちゃんが混乱することなく使えます。シリコン素材が硬、支えやすいので安定して授乳ができ、外れにくい点も特徴です。サイズはフリーサイズのみになり、大きめなので乳首の大きなママにも安心して使えます。乳首に直接当たらないため、乳首にひどい傷や亀裂、痛みがあるママに向いており、使うと痛みを緩和することができます。その反面、ママの乳首との違和感があるため、感触を嫌がる赤ちゃんも。また、赤ちゃんの吸う力も必要になってきます。
乳頭保護器の上手な使い方
乳頭保護器の使い方はいくつかコツがあります。初めは慣れないかと思いますが、何回か試すことでコツを掴みスムーズに授乳ができるでしょう。
乳頭保護器の上手な使い方1:ソフトタイプ
赤ちゃんの鼻に当たらないように乳頭保護器の欠けている部分を上にして乳首にかぶせ、手で押さえながら授乳します。乳頭保護器を少しめくった状態で乳首につけると、接着する部分が増えるため授乳中に外れにくくなりますよ。赤ちゃんが慣れるまでは乳頭保護器の先端部に母乳を溜めながら吸わせましょう。
乳頭保護器の上手な使い方2:ハードタイプ
乳頭保護器の通気孔を上向きにして、ママの乳首に触れないようにして乳房にかぶせます。このときに周囲を手で押さえながら胸に密着させてください。授乳するときは通気孔を指で塞がないように注意し、ソフトタイプ同様に先端部に母乳を溜めながら吸わせましょう。先端部に母乳を溜めることで赤ちゃんの吐き戻しを防ぐメリットあります。乳頭保護器の乳首全体を深く咥えさせるようにするとより痛みがなくなり、母乳の出も良くなります。
使用前にはバストマッサージを
乳頭保護器を使うと直接授乳するよりも刺激が弱くなり母乳が出にくくなるため、使う前はマッサージを行いましょう。脇から乳首に向かって軽くさする、上下に軽くゆする、乳首を軽くつまんで刺激するなどの方法があります。ママの体に合った方法を選んでくださいね。必要に応じておっぱいをホットタオルで温めると母乳が出やすくなりますよ。
乳頭保護器の使い方に関するQ&A
乳頭保護器の基本的な使い方をご紹介しましたが、今度は乳頭保護器の使い方に関するQ&Aにいくつかお答えします。
乳頭保護器はいつまで使うものなの?
乳頭保護器はあくまで一時的に利用するものなので、以下のような状態になれば使用をやめてみましょう。
- 赤ちゃんの吸う力が強くなった
- ママの乳首の傷が治った
- 直接授乳ができるようになった
ママの乳首が陥没や扁平、小さいなど直接授乳することが難しい場合など、吸わせる練習をしつつ無理のない範囲で乳頭保護器を使用しましょう。
乳頭保護器のお手入方法は? 消毒はいつまで必要?
乳頭保護器のお手入れ方法は基本的に哺乳瓶と同じで、煮沸消毒、電子レンジ消毒などがあります。お手入れをする時は乳首の先部分を専用のスポンジでよく洗ってから消毒をしてください。商品によってお手入れ方法は異なりますので、事前に確認しておきましょう。
【ソフトタイプ】人気のおすすめ乳頭保護器
ソフトタイプの乳頭保護器は、さまざまなメーカーから販売されています。それぞれ形や特徴が違うので、自分に合ったメーカーを選んでみてください。
Medela(メデラ)「コンタクト ニップルシールド」
スイス生まれのMedelaは化学物質であるBPA素材を使用していないため、ママも安心して使うことができます。波型にカッティングされた上部は、赤ちゃんの鼻がママの肌に触れて安心できるような仕様になっており、薄くて柔らかいシリコンが肌に馴染みやすいですよ。サイズはS、M、Lの3サイズ。2個入りで専用ケースも付いているので持ち運びにも便利です。
S | M | L |
直径16ミリ | 直径20ミリ | 直径24ミリ |
Kaneson(カネソン)「ママニップルシールド」
Kanesonの乳頭保護器は、乳孔がY字にカットしてあるので赤ちゃんの吸う力に合わせて母乳が出てきます。こちらも上部がカットがされており、ずれないようにすべり止めつきです。サイズはS、Mの2サイズになり、専用ケースは消毒容器として使えますよ。(2個入り)
S | M |
直径12ミリ | 直径14ミリ |
Kaneson(カネソン)「プチパッドα 乳頭保護器」
妊娠中から使える乳頭保護器は、陥没、扁平乳頭を引き出して赤ちゃんが吸いやすい形に補正してくれる優れもの。乳首に密着させるだけなので簡単に装着でき、吸引圧による変形を防ぐ変形防止リングも付いています。乳頭部の押し方で吸引力の調節が可能です。こちらもS、Mサイズで、消毒容器としても使える専用ケースもついています。(2個入り)
S | M |
内径18ミリ・外径34ミリ | 内径22ミリ・外径34ミリ |
Pigeon(ピジョン)「乳頭保護器 ソフトタイプ」
Pigeonの乳頭保護器は、赤ちゃんの鼻に当たりにくいカーブ状になっているのはもちろん、上部に向かって素材が薄く柔らかくなっているので、違和感なくママのバストにフィットします。直接当たらないので乳首の傷がひどいときにも使え、指でしっかり押さえられるくぼみつきです。サイズはM、Lの2サイズになり、専用ケースがついています。
M | L |
直径11ミリ | 直径13ミリ |
次のページではソフトタイプの乳頭保護器を紹介します