【医師監修】胎児のしゃっくりは元気な証拠? 長い・止まらない・多いしゃっくりのワケ
目次
胎児のしゃっくりが長い…いつまで続く?
お腹の赤ちゃんのしゃっくりは、ママが眠ろうとしているときに起こると困ることもあります。妊娠中は普段より眠気が強く、ウトウトしているときにピクッピクッと一定リズムの胎動に眠れないケースもあるでしょう。胎児のしゃっくりは早ければ数分で収まりますが、長ければ30分くらい続くこともあります。
胎児のしゃっくりは、これといった明確な理由がありません。生まれた後に肺呼吸ができるように練習をしているというのはあくまでも一説です。眠る前や夜中のしゃっくりは、ママにとって困ることもありますが「お腹の赤ちゃんが元気な証拠」でもあります。また、多くのママたちは分娩の直前まで、胎児のしゃっくりを感じています。この時期しか体験できないことなので、思い出として優しく見守っていきましょう。
しゃっくりが多いのは病気のサイン?
お腹の赤ちゃんのしゃっくりが頻繁に起こると「なにかの病気?」と心配になるママは多いです。実際に妊婦健診で医師に胎児のしゃっくりの多さを相談する人もいます。しゃっくりは横隔膜の痙攣が関係しているため、しばらくするとほとんど自然に治ります。そのため、しゃっくりが多いから障害や病気があるなどの話は噂に過ぎません。30分くらいの長いしゃっくりやいつもよりピクッピクというしゃっくりの胎動が強くても、深く心配することはないでしょう。
胎児のしゃっくりにカフェインは関係ある?
胎児のしゃっくりするとき、カフェインを含んだコーヒーやお茶を飲んだ後の場合、「カフェインの摂りすぎかな?」と心配するママが多いです。現在のところ、胎児のしゃっくりとカフェインの関係性は医学的に解明されていません。ただし、内閣府の食品安全委員会によると、カフェインの過剰摂取は血管収縮作用により胎児の成長に大きな影響を与える可能性が高いと注意されています。
カフェインによる影響は個人差があるため、正確な摂取量は定められていません。世界保健機関(WHO)によると、妊婦のカフェイン摂取量は1日コーヒー3~4杯程度までにするべきと報告しています。
先輩ママたちの赤ちゃんしゃっくり体験談
胎児のしゃっくりは珍しいことではありません。実際に、先輩ママたちも赤ちゃんのしゃっくりを経験しています。どのような状況にお腹の赤ちゃんのしゃっくりを感じ、困りごとを乗り越えてきたのでしょうか。先輩ママたちの体験談を一部ご紹介します。
- 妊娠8ヶ月あたりから私が眠ろうとするとピクピクピクとしゃっくりが始まります。数分で落ち着くだろうと眠ろうとしても眠れず、しゃっくりが止まるまでお腹をずっとなでていました。不思議と話しかけたりお腹をなでると、ピタッと落ち着くんですよね。
- 恥骨あたりから胎児のしゃっくりらしき胎動を実感。しばらくするとおへそより上からぴくんぴくんという胎動を感じました。妊婦健診で逆子といわれとても心配でしたが、臨月前にまた恥骨あたりからしゃっくりの胎動を感じ、とても安心したのを覚えています。
- 妊娠中期の赤ちゃんのしゃっくりはそれほど気にならなかったけど、妊娠9ヶ月ころに感じるしゃっくりに苦しみました。胃を圧迫されるというかとても気持ち悪く、しゃっくりが止まるまで耐えるのに必死。私の場合、起きているよりも横になっている方が気持ち悪さが軽減できました。
- いつも横たわるとお腹の赤ちゃんがしゃっくりを始めます。もしかして苦しんでいるのでは?と思い、頻繁にしゃっくりが続くときはできるだけ起き上がってお腹を圧迫しないようにしています。妊婦健診のときに医師に相談してみたところ、赤ちゃんがしゃっくりしている間は横になっていても大丈夫といわれました。それから、しゃっくりがあまり気にならなくなりました。
まとめ
胎動が一定スピードでピクッピクと感じたら、それは胎児のしゃっくりしている可能性が高いです。胎児がしゃっくりする明確な理由はわかっていません。胎児のしゃっくりは元気な証拠でもあるため、長い時間止まらないときや回数が多くても、腹痛などお腹に違和感がなければしばらく様子をみましょう。