【医師監修】胎児のしゃっくりは元気な証拠? 長い・止まらない・多いしゃっくりのワケ
目次
監修者紹介
胎児がしゃっくりをする理由
胎児のしゃっくりの原因は実はまだよくわかっていませんが、まだ胎動を感じることがない妊娠9週ごろから見られます。また妊娠37週よりも前に誕生した早産児でも見られ、1日当たりの発作時間の合計は約1%(約15分)にもなると言われます。
胎児のしゃっくりの原因は、呼吸の練習をするときに、横隔膜が振動することでしゃっくりのような現象が起こるともいわれています。お腹の赤ちゃんは、妊娠後期になるにつれて少しずつ腎臓や肺機能が成長していきます。その間、おなかの外でも呼吸できるように、横隔膜を上下に動かして呼吸の練習をしているのです。この横隔膜を振動させるときにピクッピクッという胎動を感じるケースがあるともいわれています。
胎児がしゃっくりするのはいつから?
胎児のしゃっくりは呼吸の練習が関係しているといわれているため、肺機能が発達し始める妊娠中期(妊娠5ヶ月~7ヶ月)の間にはしゃっくりを体感できる人もいます。多くのママは胎児の肺の機能が完成する34週以降など妊娠後期になったころに赤ちゃんのしゃっくりを感じることが多いようです。
胎児がしゃっくりしてるってどうしてわかるの?
妊婦さんは、お腹の中の様子が見られないのにもかかわらず「今しゃっくりしている!」と様子がわかる場合があります。いつもの胎動としゃっくりの胎動、なにが違うのでしょうか。しゃっくりを感じる場所や、胎動の特徴などを詳しくお伝えします。
胎児のしゃっくりを感じる場所
赤ちゃんはお腹のあちこちで感じますが、赤ちゃんのしゃっくりはおへその少し下あたりや恥骨周辺、おしりで感じるケースが多いです。赤ちゃんは、羊水で満たされたお腹の中で動き回っているため、しゃっくりを感じる場所がみんな同じとは限りません。
しゃっくりのスピード
私達がしゃっくりをするときのリズムと同じように、お腹の赤ちゃんも「ピクッピクッ」「トクントクン」といった一定のスピードで起こります。その振動はお腹の外まで伝わるため、同じリズムで胎動を感じたらしゃっくりの可能性が高いです。
胎動としゃっくりの違い
普通の胎動は、お腹を内側から蹴られたようなドンッという衝撃やモニョモニョと羊水の中を動き回るような感覚です。胎動の感じ方はママによって異なりますが、お腹の赤ちゃんの動き方によって少しくすぐったいときもあるでしょう。胎児のしゃっくりは、このような胎動とまったく違います。一定のスピードで、ずっとピクッピクといった胎動を感じるため、何度か似たようなリズムがあると「しゃっくりしている!」とわかります。
次のページでは胎児のしゃっくりが長続きした場合について、ママの胎児のしゃっくり体験談をご紹介します。