子供に人気のおばけ絵本12選! 1歳から小学生までの年齢別に紹介!
目次
子供にはかわいい、こわすぎないおばけの絵本が人気!
子供はかわいいものが好きですが、怖いものも意外と好きだったりしますよね。特におばけは昔から人気があり、多くの絵本が出版されています。目に見えないものを素直に楽しみ、親しみを持つことができるのは子供の時期ならではです。想像力を養うのにも一役買うおばけの絵本を、年齢別におすすめします。
1歳児におすすめのおばけの絵本3選
ねないこだれだ/せな けいこ
「こんなじかんにおきてるのはだれだ?」おばけの時間になっても起きている女の子は、おばけの世界に連れていかれてしまいます。おばけの絵本と言えばまず浮かぶのがこの「ねないこだれだ」ですよね。長い間読み聞かせられてきたロングセラーですから、パパママにも馴染み深い絵本でしょう。なかなか寝ない子どもを寝かしつけるための読み聞かせ用として多くの家庭で大活躍してきましたが、中には「かわいい!」とおばけを気に入ってしまい、喜んでしまう子供もいるとか、いないとか…。とはいえ、おどかし過ぎには気を付けましょうね。
おばけのアイスクリームやさん/安西水丸
おばけのぼんちゃんは、森でアイスクリームやさんをしています。うさぎちゃんにはうさぎちゃんアイスを、ねこちゃんにはねこちゃんアイスを、おさるくんにはおさるくんアイスを…ぼんちゃんが作るアイスクリームのかわいさと、擬音が作り出すリズムの繰り返しが楽しい一冊です。「次はどんなアイスを作るのかな?」と、想像しながら読むのも楽しいですよ。怖がりな子供にもやさしい、かわいくって平和で怖くないおばけの絵本を選ぶなら、この「おばけのアイスクリームやさん」をぜひ最初にどうぞ。ゆるくてかわいい絵柄に、大人も癒されますよ。
ばけばけばけばけ ばけたくん/岩田明子
食いしん坊でふとっちょなおばけの子供のばけたくんが、つまみ食いをするために夜中に台所へやってきました。ページをめくるたびに、ばけたくんはいろいろなものを食べていきます。ぺろぺろキャンディーをなめると…いちごを食べると…今度はきのこを…食べていくものによって、ばけたくんは次々に変身していきます。色も姿も変わってしまうばけたくんの様子を、テンポよく楽しんでいくことができますよ。カラフルな紙面を眺めているだけでも楽しい一冊ですから、まだお話が理解できない小さな子供でもきっと最後まで楽しんでくれることでしょう。
2~3歳児におすすめのおばけの絵本3選
うさこちゃんおばけになる/ディック・ブルーナ
世界中で大人気のミッフィーシリーズからの紹介です。いたずらが大好きなうさこちゃんは、おばけに変身して友達をおどろかせようとします。「ねえ、おばけごっこしてもいい?」お母さんに古いシーツをかぶせてもらってふたつの穴をあけたら、おばけうさこのできあがり。だけど友達をおどかすだけのつもりが、大好きなふわこおばさんまで逃げてしまって…。おばけが好きな子供なら、おばけごっこをするうさこちゃんにきっと親近感を持つことでしょう。絵柄のかわいらしさはもちろん、短い言葉の繰り返しが作り出すリズム感もすてきな一冊です。
おばけのてんぷら/せな けいこ
食べるのが大好きなうさこは、こねこからてんぷらの作り方を教えてもらっててんぷらをたくさん作ります。するとてんぷらを揚げるいい匂いが、山のおばけのところまでにおっていきました。おばけは鍵穴からうさこの家に入り込むと飛び回りながらてんぷらをつまみ食いしますが、なんと油ですべって衣の中にぽちゃーん! おばけを怖がる子供でも、てんぷらにされるとなるとドキドキして、おばけを思わず応援したくなることでしょう。どこか憎めないおばけの、楽しいお話です。もうひとつてんぷらにされてしまう、意外なものにも注目ですよ。
ノンタン おばけむらめいろ/キヨノサチコ
ノンタンは、森の仲間たちと一緒におばけむらの探検に出かけます。みんなが口々に帰ろうと言う中、ついに現れたおばけにノンタンもびっくり。「こ、こわくないよ。いいこ、いいこ」なでなですると、おばけはおどかすのをやめてくれました。「ノンタンて、つよいんだね」ノンタンたちは元気に進みます。おばけと仲良くなったノンタンたちが、からかさおばけを追いかけて迷路をいくつも抜けていくと、そこには…。指で迷路をたどる楽しみもある一冊です。迷路に描かれたさまざまな表情のおばけたちもみんな、かわいくて愛嬌がありますよ。
4~5歳児におすすめのおばけの絵本3選
おばけパーティ/ジャック・デュケノワ
おばけのアンリが晩さん会を開き、友達のおばけたちをおもてなしします。アンリが壁をすり抜けるシーンの「おばけあるある」と解決策は、子供をぐっと引き付けることでしょう。アンリのごちそうを食べるおばけたちは、飲んだカクテルの色に変わり、スープの色に変わり、サーモンを食べたらサーモン色になり…と、次々姿を変えていきます。そして、とくべつメニューを食べると…?びっくりするような姿のまま、食べ終わって片づけをするおばけたちのユーモラスさには、大人もきっと微笑んでしまいますよ。かわいいおばけたちの、楽しい一冊です。
おばけのバーバパパ/アネット・チゾン,タラス・テイラー
世界中で愛されるバーバパパ一家の最初のお話です。ある日フランソワが庭で花に水を撒いていると、土の中からバーバパパが生まれました。大きすぎて家にいられないバーバパパを連れて、フランソワはしかたなく動物園へ行きますが…。居場所もなくやっかい者扱いだったバーバパパが大活躍して、街の人気者になるまでが描かれています。どんなものにでも姿を変えられるバーバパパに、親子揃ってワクワクすること間違いなしですよ。たくさん出ている続編よりも先にぜひ、読んで欲しい一冊です。おばけっぽくないので、怖がりな子供でも楽しめます。
おばけのもり/石津ちひろ
ヒロシは飛び出したたこやきを追いかけて、おばけが暮らす不思議な世界にたどり着きます。次々現れるおばけたちに添えられた言葉遊びが特徴的な一冊です。「が」っこうに「い」くのが「こ」んなに「つ」らい…学校嫌いなガイコツを「がっこうってけっこうたのしいよ」とヒロシが励ます場面は、入学を控えた子供もほっとする一幕でしょう。子供は楽しい絵柄と折句でおばけの名前を覚えて楽しめますし、大人にとっては笑ってしまうユーモア満載で、読み聞かせが楽しくなります。ページに隠れているたこ焼き探しも、ぜひ楽しんでくださいね。
6歳児~小学生におすすめのおばけの絵本3選
おばけのジョージーおおてがら/ロバート・ブライト
ジョージーは、恥ずかしがり屋の小さなおばけです。ある日、ジョージーが住んでいるホイッティカーさんの家に泥棒が入りました。ねこのハーマン、ふくろうのオリバーと一緒にどうにか泥棒を追い出そうとするのですが、恥ずかしがり屋で小さなジョージーはどうすることもできません。しょんぼり考え込むジョージーは、けれどもすごい方法を考えつきました。小さくて恥ずかしがり屋でも、知恵と勇気で泥棒に立ち向かうジョージーに勇気をもらえる一冊です。それに、こんなにかわいいおばけなら、ぜひ一緒に住んでみたいと思うことでしょう。
わんぱくだんのおばけやしき/ゆきのゆみこ,上野与志
けん、ひろし、くみの3人は、いつも仲良し「わんぱくだん」です。今日はおばけの仮装をして、おじさんの空き家におばけやしきの看板を出しました。ひとりずつ別れてお客さんを待つけんのところに、ちょうちんおばけがやってきます。「おい、こっちにでちゃだめだよ!」「なにいってんだよ。ぼくはさっきからずーっとここでおきゃくをまってるんだよ」まさか本物のおばけ? そこへのっぺらぼうが現れて…。友達同士のおばけごっこで仮装を見せ合って楽しむ前半の楽しさから一転、後半では本物のおばけへのドキドキ・ワクワクを楽しめる一冊です。
おばけのケーキ屋さん/SAKAE
おばけのケーキ屋さんは、世界一おいしいケーキを作ってみんなをびっくりさせるのが大好きです。だけど小さな女の子だけは、「パパのつくるケーキと同じくらいおいしい」としか言いません。女の子をびっくりさせたくて、おばけは毎月、とっておきのケーキを作ります。そして何年かたったある日…。もともと児童向けに描かれたものではないのですが、内容はそれほど難しくありません。身近な死が題材になってはいるものの、いたずらに子供の恐怖をあおるものではなく、愛情を感じられます。怖い・かわいいというより、切ない・優しい一冊です。
まとめ
世界中でおばけの絵本は親しまれ、愛されてきました。ロングセラーから比較的新しい本まで名作揃いのおばけの絵本で、おばけたちの世界をぜひ、子供と一緒に楽しんでみてくださいね。