【管理栄養士監修】赤ちゃんの離乳食にヨーグルトはいつからOK? おすすめ商品やアレンジレシピも紹介

監修者紹介

管理栄養士 土谷千絵

管理栄養士 土谷千絵

管理栄養士 離乳食アドバイザー。乳アレルギーの我が子がきっかけで食選力を伝授中。子育て経験を活かしながら出張作り置きサービス「シェアダイン」にて離乳食つくりおきプランでママたちのサポートをしている。土谷シェフに出張作り置きを依頼したい方はこちら

赤ちゃんにヨーグルトをあげるのはいつから?

赤ちゃんにヨーグルトをあげていいのはいつから?
赤ちゃんがヨーグルトを食べられるのは生後7~8ヶ月ごろ、離乳中期以降が基本です。ベビー用のヨーグルトや製品によっては、離乳食をスタートして1ヶ月過ぎたころから食べられるものもあります。ヨーグルトは加熱せずにそのまま食べさせることができ、離乳食期に使いやすい食材です。商品によっては酸味の強いものもありますので、ママがはじめに味見をして酸味をチェックしてからあげるようにしましょう。

また、赤ちゃんが冷たいものを食べ慣れていない場合は、冷蔵庫から出したばかりの冷えたヨーグルトを嫌がることもあります。慣れるまでは、ヨーグルトは早めに冷蔵庫から出しておいて、常温の状態にしてから食べさせるといいでしょう。

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どのくらいの量をあげていいの?

最初は小さじ1杯の量から
栄養があり離乳食に便利なヨーグルトは、どのくらいの量を目安にあげればいいのでしょうか?

赤ちゃんに食べさせる時の目安量

月齢 1回あたりのヨーグルトの量
7~8ヶ月ごろ 50~70g
9~11ヶ月ごろ 80g
1歳~1歳6ヶ月ごろ 100g

上表は、ヨーグルトのみで赤ちゃんに必要なタンパク質を摂る場合の目安です。タンパク質の摂り過ぎは赤ちゃんの臓器に負担がかかります。大豆製品や魚、肉など、ほかのタンパク質源となる食品を食事に使用することもあるでしょう。タンパク質を摂取した食事のあとに、デザートとしてヨーグルトを使用する際は、タンパク質の摂り過ぎを防ぐために表に記載の量の半分くらいを目安にあげてください。甘くするとペロリと食べてしまい「もっともっと!」となってしまうので、調節しながらあげましょう。

ヨーグルトをあげる時の注意点

赤ちゃんにヨーグルトをあげるときの注意点
ヨーグルトや牛乳、チーズなどの乳製品は赤ちゃんが下痢や食物アレルギーを起こしやすい食材の一つです。初めて食べさせるときには注意が必要です。

最初は小さじ1杯の量から

赤ちゃんに初めてのヨーグルトを食べさせる時は、ほかの食材と同様に最初は小さじ1杯から始めて徐々に量を増やしていきます。初めて食べさせる時は、万が一アレルギー反応が出てもすぐに病院を受診できるように平日の午前中がいいでしょう。

食べたあと下痢をしないか確認

下痢したら食べさせるのはやめた方が良い?
赤ちゃんによっては、初めてヨーグルトを食べた時に下痢をしてしまうこともあります。赤ちゃんはちょっとしたことでお腹を壊しやすいですが、元気で下痢以外に異常が見られない時は心配のないケースがほとんどです。ヨーグルトや牛乳などの乳製品は下痢を悪化させる恐れがあるので、下痢が治まるまでは食べるのは控えましょう。また、次の食事では脂肪分や糖分の多いもの、食物繊維の多い野菜類など消化しにくい食材は避けるようにしましょう。家庭で様子を見ながら、離乳食の内容や食べた量のほかに、お腹が冷えていないかなどもチェックして、総合的に判断してください。

乳製品を食べる度に下痢だけが起きる場合は、乳糖不耐症の可能性も考えられます。乳糖不耐症は、乳製品に含まれる乳糖をうまく分解できずに、下痢や腹痛などを起こしてしまう体質のことです。症状の程度には個人差があり、人によって対処方法も異なります。自己判断で乳製品を除去するのではなく、まずは病院で相談しましょう。

受診の際は、

  • どんな乳製品を何時にどれくらい食べたか(何回目かも一緒に)
  • 食後何時間後に下痢をしたのか
  • 皮膚には異常はないか

などは必ず聞かれますので整理しておくといいでしょう。

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アレルギー症状や異変を感じたら病院に相談

異変を感じたら病院に相談
離乳食を始めるまで「育児用ミルク」を飲んでいれば、牛乳・乳製品を生後7~ヶ月ごろから開始できます。完全母乳で育てている場合は、牛乳・乳製品を与えるとまれにアレルギーを発症することがあるので、体調の変化には十分気をつけましょう。特にパパママに乳製品アレルギーがある場合は、赤ちゃんもアレルギーを起こす恐れがあるので注意が必要です。心配な場合は、あらかじめかかりつけの小児科医に相談しておくと安心ですよ。

ヨーグルトを食べたあとに次のような症状が見られる場合は、乳製品に対するアレルギーを起こしている可能性があります。すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 湿疹・じんましんなどの皮膚の異常
  • 吐き気や嘔吐、下痢
  • 呼吸困難
  • ぐったりしていて元気がない

小児アレルギーを見てくれる病院では、パッチテストが受けられます。パッチテストは血液検査と違い痛みもなく、その場でアレルギーの可能性があるかどうかを簡易診断できるものです。最寄りの皮膚科や小児科でパッチテストを行っているところを探して受診するのもいいでしょう。今後の乳製品との付き合い方も一緒に教えてもらえます。

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赤ちゃんにあげるヨーグルトの選び方


市販のヨーグルトにはたくさん種類があるので、どれを買えばいいのか迷ってしまうパパママも多いでしょう。赤ちゃんのヨーグルトの選び方やポイントを紹介します。

基本は砂糖不使用のプレーンタイプ

まずは原材料をチェックして、砂糖などの甘味料が含まれていないものを選びましょう。加糖タイプは甘みが強く赤ちゃんにとって糖分が多すぎるため、離乳食での使用はおすすめできません。離乳初期(生後5~6ヶ月ごろ)は調味料などで味つけをせず、離乳中期(生後7~8ヶ月ごろ)以降も調味料はなるべく使わないか、ごく少量におさえることが基本です。無糖タイプを選んで、素材そのものの味を教えてあげましょう。

酸味が苦手な赤ちゃんは「生乳100%」がおすすめ

酸っぱいものが苦手な赤ちゃんには、生乳100%のヨーグルトがおすすめです。酸味が控えめなので、砂糖などを加えなくても食べやすいものが多いですよ。

ベビー用なら加糖もあり

ベビー用のヨーグルトは、加糖タイプでも甘さ控えめで糖分の量も調節されているため、安心して食べさせることができます。ただし与えすぎには注意してくださいね。

はちみつが入っていないか注意!

はちみつが入っていないか要注意!
はちみつは1歳未満の赤ちゃんには厳禁です。はちみつにはボツリヌス菌が混入していることがあり、「乳児ボツリヌス症」と呼ばれる神経麻痺性の中毒症状を起こす恐れがあります。ヨーグルト製品の中にははちみつが含まれているものもありますので、購入する際にはパッケージの原材料表示をよく確認しておきましょう。

消費者庁 ハチミツによる乳児のボツリヌス症

次のページでは、赤ちゃんにおすすめヨーグルト5選や冷凍保存の方法をご紹介します。

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はいチーズ!クリップ編集部

はいチーズ!クリップ編集部員は子育て中のパパママばかり。子育て当事者として、不安なこと、知りたいことを当事者目線で記事にします。Instagram・LINEなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!