砂遊びが子供に与えるメリットを紹介! 砂遊びデビューはいつ、何歳からがおすすめ?
目次
子供に砂遊びはさせるべき?
子供の頃は砂場で砂遊びをめいっぱい楽しんでいたパパママでも、今、自分の子供に砂遊びをさせるとなると、尻込みしてしまうことも多いのではないでしょうか? 子供に砂遊びをさせた方が良いのかどうか、一緒に見ていきましょう。
安全面や衛生面から子供に砂遊びをさせない家庭が増えている?
最近、子供に砂遊びをさせない家庭が増えているようです。理由としては、砂場は猫や犬の糞尿がまぎれて雑菌がいるので子供に触らせたくない、子供に砂遊びをさせると服や家が汚れ掃除や洗濯が大変になるのでなるべく避けたい、などが挙げられますよね。
しかし、砂遊びには子供の脳を刺激し発達を促す要素がたくさん詰まっています。砂は汚いから、汚れるからと、子供から砂遊びの経験を奪ってしまうのはもったいないことです。
保育園や幼稚園、公園では安全な抗菌砂を使っているところもある
現在、子供たちが安全に砂場で遊べるように、保育園や幼稚園、公園の砂場に「抗菌砂」を取り入れるところも増えてきました。抗菌作用のある特別な砂を混ぜることで、砂場に混じっている雑菌を減菌し、繁殖を抑える効果があります。抗菌砂自体も、人体へは無害で安全性が確認されています。抗菌砂が使われた砂場であれば安心して子供を遊ばせることができますね。
砂遊びには子供にどんなメリットがあるの?
砂場で砂遊びをすることで、子供にどのような良い効果をもたらすのか、具体的に見ていきましょう。
砂遊びのメリット1:手先を器用にする
砂遊びでは、砂をこねたり丸めたり、スコップやじょうろなどの道具を握ったりして、頻繁に手指を動かします。手指は、動かすほど器用になっていくので、子供が砂遊びをすることで自然と手先が器用になっていきます。手先が器用に使えるようになることで、次にご説明する脳の発達へも良い影響を与えます。
砂遊びのメリット2:脳の発達を促す
手の指先は「第2の脳」とも言われるほど神経が集中していて、指先への感覚が脳を刺激し発達を促すと言われています。砂遊びでは、砂のさらさらした感触、水を含んでじっとりと重くなった感触、砂の冷たさや温かさ、砂粒の大きさ小ささなどをじかに指先で感じることができます。砂遊びで指先の感覚を刺激したり、指先を器用にたくさん動かしたりすることで大脳が刺激され、言語能力・思考力・運動能力・記憶力などが活性化していきます。
砂遊びのメリット3:体幹が鍛えられ運動能力を高める
足場が悪い砂場で、立ったり座ったり、重さのある砂を運んだりしながら遊ぶには、思った以上に体力とバランス感覚が必要となります。子供は夢中で砂遊びをするうちに自然と体力が付き、砂に足を取られても転ばなくなるなどのバランス感覚が養われます。そして、崩れないように砂を積み上げる、砂で作った山や泥だんごを壊さないように扱うなど、力加減も学ぶことができます。
砂遊びのメリット4:ごっこ遊びなどから創造力を養う
ブランコや滑り台など公園の遊具と違って砂場での遊び方に決まりはありません。砂場では子供が自由な発想で好きなように遊ぶことができるので、「何をしようかな」と砂場での遊び方を子供自身で考えるようになります。
ただの砂から、こねたり積んだりして食べ物や身の回りの物などさまざまなものを作り、さらに砂の作品でおままごとやごっこ遊びをすることで、自然と工夫する力も身に付き、子供の発想力と創造力はぐんぐん養われていきます。
砂遊びのメリット4:子供同士でコミュニケーションを取ることで社会性が身に付く
砂場で、お友達とごっこ遊びをしたり一緒に山やトンネル作りをしたりする中で、子供はお友達と役割分担しながら共同作業をする楽しさを知り、思いやりの心や協調性を育んでいきます。
また、子供同士で道具を貸し借りしたり、遊ぶ順番を守ったりする中で社会のマナーやルールを学んでいきます。道具を貸してもらった時などに「ありがとう」を、お友達の作品を壊してしまった時などに「ごめんね」を、きちんと言えるようになることも大切な経験です。お友達と一緒に砂遊びをしながらやり取りする中で、子供は社会性を身に付けていくのです。
砂遊びのメリット5:状況に適応する力が身に付く
砂遊びでは、混ぜる水の量が足りずに上手に砂の作品が作れなかったり、砂を掘っている時に力加減が分からず自分に砂が降りかかったり、失敗や思い通りにならないこともたくさん経験します。そこで子供は自分の経験を振り返り、次はどうやったらうまくできるのかを考え、行動するようになります。結果として、直面した状況にうまく適応していく力が身に付いていきます。
砂遊びのメリット6:集中力や忍耐力を養う
砂で大きな山やトンネルを作る時は、掘ったり積み上げたりといった単純作業が続きます。砂はブロックなどと違ってもろいので、砂遊びで思うように作品ができずに悔しい思いをすることもあるでしょう。
砂遊びで失敗を繰り返しながらも、飽きずに最後まで砂の作品を完成させた時、子供は大きな達成感を得ることができます。砂遊びでは、じっくり1つのことに取り組む集中力、うまくいかなくても途中で投げ出さない忍耐力も養うことができるのです。
子供の砂遊びはいつ、何歳からするのがおすすめ?
お座りが上手になる生後7ヶ月頃か子供が安全に遊べる1歳頃から
しっかりとお座りができるようになったら、0歳からでも砂場に連れいくことは可能ですが、赤ちゃんのお座りが不安定な時に砂場に連れていってしまうと、砂場で転んで目や耳に砂が入るおそれがあります。また、何でも舐めてにしまう生後7ヶ月頃までは、砂を口に入れてしまう危険性もあります。
赤ちゃんが砂を口に入れてしまうのが心配であれば、1歳を過ぎた頃に砂遊びを始めるのがおすすめです。だいたい1歳を過ぎた頃から砂を口に入れずに遊べるようになり、1歳半頃になると山を作ったり穴を掘ったりして遊べるようになります。赤ちゃんの成長や砂遊びに興味を示す時期には個人差があるので、赤ちゃんの様子に合わせて砂遊びを始めてみましょう。
次のページでは砂遊びをする時の注意点や遊び方、砂遊びにおすすめなセットや自宅で砂遊びができるアイテムをご紹介します。