ごっこ遊びはいつから? 1歳~5歳のごっこ遊びの種類やごっこ遊びが広がるおもちゃ13選
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子供はごっこ遊びが大好き
子供は何かになりきるごっこ遊びが大好きですね。ごっこ遊びとは、関心のある何か(人や物、動物など)になったつもりで行動や言葉を真似する遊びのことです。想像遊びとも呼ばれます。最初は、身近なパパやママの真似をするいわゆる「ままごと遊び」から始まることが多いかもしれません。
男の子の場合は、テレビのヒーロー番組に興味を持って変身グッズを欲しがったり、ヒーローの動作を真似したりすることも。そのほかに、電車に興味を持つ子は車掌さんのアナウンスを真似する遊び、歌が好きな子はアイドルの歌やダンスを真似するごっこ遊びを始めます。ごっこ遊びは、その子の興味関心の対象によって異なります。
子供のごっこ遊びはいつから始まる?
子供がごっこ遊びを始めるのはおおよそ2歳ごろからです。子供の能力や、パパママとの関わりや頻度、周囲の刺激などによって早期からごっこ遊びをする子もいますし、3歳になってもしない子もいるでしょう。
1歳ごろのごっこ遊び
1歳ごろの子供はパパやママの日常の行動を真似する「まね遊び」、つみきを食べ物に見立てるような「見立て遊び」など、楽しみながらさまざまな動作を覚えていきます。これがのちの「ごっこ遊び」につながっていきます。
2歳ごろのごっこ遊び
2歳になると、より複雑な動作や言葉を覚えて遊びはじめるでしょう。まだ友達同士というよりも、自分自身の想像力を使って1人で遊ぶことが多いでしょう。この時期はままごとなどの簡単なごっこ遊びを楽しむようになってくる子も多く、男女を問わず人気です。
3歳ごろのごっこ遊び
3歳頃になると、他者との関係の中でごっこ遊びをするようになります。パパママやお友達との関わりの中でコミュニケーション能力を高めながら、ごっこ遊びを楽しめるようになるのです。アニメや絵本のストーリーを理解するようになるため、、「なりきり遊び」やお友達とやりとりをする「お店やさんごっこ」も楽しむようになってきます。
4歳~5歳ごろのごっこ遊び
子供は4歳ごろになると、簡単なルールやしくみを覚えることができます。お店屋さんごっこではお金を使ってみたり、お医者さんごっこで「ちょっと我慢してね」と声をかけるなど、自分たちでルールを考えた高度なごっこ遊びをすることもあります。男の子同士で「戦いごっこ」などが盛んになるのもこの時期でしょう。
子供のごっこ遊びにはどんな種類があるの?
ごっこ遊びにはさまざまな種類があります。それぞれの遊びから子供たちはいろいろなことを学びます。
おままごと
身近な存在であるパパやママを模倣するのがおままごと遊びです。「パパやママのようになりたい」という憧れの気持ちが、おままごとの裏側には隠されています。「ママのように料理がしたい」「パパのように仕事がしたい」、そんな風に子供はパパやママの行動を観察し、自分の生活について意識を高めていきます。子供達は身の回りの物を見立てておままごとをしますが、おままごとがより面白くなるおもちゃを欲しがる子も多いでしょう。
お医者さんごっこ
子供にとっては怖い対象でもあるお医者さんですが、その反面、体のことや病気のことに関心が高い子供も多いものです。お医者さんごっこを通して、子供は自分の不調を言葉でちゃんと伝えることを学びます。また、自分がお医者さんになり、パパママを患者に見立て、ごっこ遊びをリードするようになります。お医者さんごっこをすることで、病院嫌いが治った子もいるそうです。お医者さんで使う道具は聴診器や注射など特殊な物が多いですから、おもちゃで用意してあげると進んで遊んでくれそうですね。
お店屋さんごっこ
パン屋さん、コンビニ、スーパー、八百屋さんなどお店屋さんは子供たちにとって興味関心が高い場所です。「いらっしゃいませ」「これください」など、お客さんと店員さんのやりとりに出てくる特殊なフレーズは、子供にとって楽しい言葉遊びなのです。身の回りのものを見立てて遊ぶこともできますが、おもちゃのお金、レジスターなどがあると、お店屋さんごっこがより一層盛り上がります。
戦いごっこ
悪者を倒す戦いごっこは男の子が好きなごっこ遊びです。テレビ番組のヒーローに憧れて、変身したりお互いに戦ったりします。戦いごっこは「乱暴で困る」と男の子のママは困ることも多いかもしれませんが、子供たちの優しい心を育てる効果もあるのです。テレビのヒーローは大抵、大切な人を守るために戦っています。「誰かのために」頑張る、そんな心を育てるのが戦いごっこでもあるのです。
なりきりごっこ
ディズニーアニメのお姫様に憧れて仮装する、テレビで活躍するアイドルに憧れて歌ったり踊ったりする、そんななりきりごっこ。誰しも一度は通る遊びなのではないでしょうか? 憧れの誰かの真似をすることは、自分を高めて努力することでもあります。なりきりごっこは自己肯定感を高めることにも役立ちます。「バカなことしていないで」とつい笑ってしまいがちですが、子供にとっては小さな頃のごっこ遊びが将来への夢へ繋がる萌芽にもなるのです。温かい目で見守ってあげたいですね。
ごっこ遊びの効果や発達への影響
ごっこ遊びで得られる能力は非常にたくさんあり、成長にとても良い効果をもたらしてくれます。
ごっこ遊びの効果1:言葉のやりとりで表現力がつく
ごっこ遊びでは、子供たちは自分以外の役を演じます。「はい、ごはんできたよ」、「注射、がまんしようね」と、子供の日常会話では使わない言葉を発見してそれを駆使することで表現力が身につきます。また、誰かの真似をすることでジェスチャーや表情といった、言葉以外のコミュニケーション方法も培われます。
ごっこ遊びの効果2:他者の思いを受け止められる
ごっこ遊びでは、アドリブでその場でドラマが繰り広げられます。子供同士だと、お互いの考えが食い違って自分の思い通りにならないことも多々あります。時には言い争いつつ、相手の思いを受け入れたり、こちらの意思を伝えたりしていきます。こういったごっこ遊びの中で、子供たちは相手の気持ちを想像し、自分の感情をコントロールするスキルを向上させていくのです。
ごっこ遊びの効果3:ルールや決まりを学べる
子供たち同士の遊びでは、ルールや決まりがないとうまく遊ぶことはできません。ごっこ遊びは特に、それぞれの役割を演じ、相手の役を理解して相手に行動を促すなど、お互いのやりとりが重要な遊びです。ごっこ遊びを通じて、子供たちには自然とルールや決まりを守ろうとする心が育ちます。時に、トラブルが起きたとしてもそれを話し合いながら解決するプロセスも学ぶことができるでしょう。
ごっこ遊びへの関わり方
ごっこ遊びは子供の想像力を育てますから、自発的に行うことを妨げないであげたいですね。子供が設定する世界に大人も入り込んであげましょう。先の展開に行き詰まった時は「~はどうしたのかな〜?」など、指示語ではなく次の展開を促す言葉で発想を助けてあげましょう。また、イメージが膨らむ場所や環境、おもちゃを用意してあげるのもいいですね。パーティションで仕切ってお店っぽくするなど、ちょっとした工夫で子供たちのテンションが上がります。
親もなりきって子供の世界を大切にする
ごっこ遊びでは、大人は一緒になって楽しむことが大事です。子供が発想するアイデアを大切にして親もなりきってあげたいですね。そして、その場を立ち去るときも「配達に行ってきま〜す」など、その世界観を壊さずに抜ける工夫をしてあげると、ごっこ遊びを中断せずに家事に戻ることができますよ。
次のページではごっこ遊びにぴったりのおすすめおもちゃを紹介します!