赤ちゃんにおすすめな暖房器具はどれ? 電気代と安全性から比較してみました
目次
子育て世帯は暖房器具をいつからいつまで使う? 気になる電気代事情
赤ちゃんのいる家庭では、室温の管理が大切ですよね。しかし、気になるのは電気代。電気代が気になる季節といえば、まず最初に夏が思い浮かびます。しかし、四季を通して一番電気代がかさむのが、冬だということをご存知でしょうか。冬は外気温と室温の差が大きいため、冷房よりも電力を多く消費し、電気代もかかってしまうのです。暖房を使う目安としては、室温が20度以下とされています。余程温暖な地域でなければ、11月にはこの温度を下回ります。また、4月~5月程度まではこの温度が続きますので、11月~5月までの間は暖房を使うと思っても良いでしょう。
暖房器具の種類と特徴
暖房と一括りにしても、その種類はいくつかあります。代表的なエアコンを含め、暖房器具の種類とその特徴をまとめてみました。
エアコン
暖房の代表格のエアコン。エアコンは温風を吹き出し、部屋を暖めてくれます。空気が汚れず、赤ちゃんがいても安心です。しかし、エアコンは床が暖まりにくいという難点があります。
オイルヒーターやセラミックファンヒーター
オイルヒーターやセラミックファンヒーターに代表されるもので、電気ストーブとは違い部屋全体を暖めてくれるものです。電気で動くため、火事の心配が少なく、オイルヒーターであれば空気も汚れません。狭い部屋や、密閉性の高い部屋では充分な効果を発揮しますが、古い木造建築などでは暖房機能が低下してしまいます。電気代が高くつく場合もあり、デメリットとなっています。
電気ストーブ
部屋全体を暖めるものではなく、足元に置くなどして一部を温めることに向いています。値段が手頃で、持ち運びがしやすい小型のものが多く販売されています。電気代がかかることが多いため、長時間使うのには向いていません。
石油・ガスストーブ
石油やガスを燃料としたストーブは、部屋を暖める機能が高く、商品によっては上部で料理ができる優れものです。石油・ガスストーブは長時間使うと空気が汚れるため、定期的な換気が重要です。また、火事の危険性があり、燃料を入れる(石油ストーブ)手間がかかります。賃貸では使えない可能性があるため、確認が必要です。
こたつ
中に入れば手足がすぐに温まるこたつは、意外と電気代のかからない暖房器具でもあります。一度こたつ内が暖まってしまえば、長い時間その暖かさが持続します。反面、こたつは用意する手間がかかることと、部屋を暖める効果が無いことがデメリットです。
電気カーペット
大きなものから小さなものまで、必要に応じて選ぶことのできる暖房器具です。床が温かくなるので、適度に使えば快適に過ごすことができます。電気カーペットは部屋を暖めることには不向きで、赤ちゃんを上に寝かせる場合は、低温やけどに気を付けなければなりません。
床暖房
床を暖め、部屋全体まで暖めることのできる床暖房。導入されている家庭も多いでしょう。床暖房は安全で、暖房効果も高いものとなっています。床暖房のデメリットとしては、導入するための初期費用が高いことと、電力消費が多いことが挙げられます。
暖房器具の電気代を比較
以下に、おおよその目安となる1時間当たりの電気代をまとめました。
暖房の種類 | 1時間あたりの電気代 |
---|---|
エアコン(6畳~10畳、489W~880w) | 13円~30円/h |
オイルヒーター(8~10畳、700w) | 19円/h |
電気ストーブ(800w) | 16円/h |
こたつ(600w) | 6円/h(温まるまでは16円程) |
電気カーペット(3畳、750w) | 27円/h |
床暖房(8畳、1500w) | 41円/h |
使っている暖房器具の年式や、部屋のサイズ、密閉度、電気代の単価などで電気代は変わります。しかし、暖められる範囲や電気代で比較すると、エアコンは優秀な暖房だと言えるでしょう。
暖房器具は赤ちゃんに安全なものを
暖房器具を選ぶときには、電気代が気になるものです。特に子育て家庭では、赤ちゃんに寒い思いをさせたくありませんよね。しかし、一番気にしたいのは、その暖房器具が赤ちゃんに安全であるかということ。赤ちゃんは、気になったものは何でも触わります。火傷や火事の危険性が少ない、赤ちゃんに優しい暖房器具を選びましょう。
コスパ良しの暖房器具!子供にも安心なおすすめ4選
冬場にエアコンは欠かせません。しかし、エアコンにも弱点はあるものです。コストパフォーマンスと安全性に優れ、かつ、エアコンの弱点を補える暖房器具をご紹介します。
温風・冷風に対応。羽なしでケガの心配無し:ダイソン Pure hot+cooi link
最初の購入費用としては高めになりますが、空気清浄機能付きの、温風・冷風共に対応できる優秀なファンヒーターです。冬は暖房器具として、夏は扇風機の代わりに使うことができます。設定した室温になると、自動で運転が止まるため、無駄に使いすぎることがありません。火を使わず、回転する羽も無いため、赤ちゃんが触っても安全なのがポイントです。
窓際に置くと、部屋全体が暖まる:デロンギ コンベクターヒーター
窓際に置く、薄型タイプのヒーターです。窓際で冷気をシャットアウトし、部屋全体を暖かくしてくれます。本体が熱くなりすぎず、チャイルドロック機能も付いているため、赤ちゃんや子供が触っても、危険は少なくなっています。エコ機能が搭載されており、無駄遣いも防げます。
暖房と共に加湿もできる:シャープ 加湿セラミックファンヒーター
暖房機能と共に、加湿機能の付いたファンヒーターです。暖房を使うと部屋が乾燥しがちですが、これを使うとその悩みを解決できます。本体が倒れるとスイッチがオフになるため、安全に使用できます。温度、湿度両方にセンサーが付いており、お得に快適な空間を保つことができます。
長く使え、加湿もできる:アラジン パネルヒーター
耐久性に優れたパネルヒーターです。すぐに部屋が暖まる、という訳ではありませんが、ゆっくりと、気持ちの良い温度にしてくれます。一定の温度になると運転が止まる上、チャイルドロックにより、子供の誤操作を防ぐことができます。部屋の空気を汚さないのがポイントです。
暖房器具を上手に収納して長く使おう
暖房器具の価格は、それほど安いものではありません。できるだけ性能の良いものを買って、長い期間使いたいでよね。そこで大事なのは、きちんとした保管方法です。それぞれに適した保管方法を説明していきます。
エアコン
エアコンを収納する機会は無いと思いますが、掃除はある程度の頻度が必要です。冬はフル稼働している場合が多いため、2週間に1度はフィルターの掃除をしましょう。フィルターは、掃除機で汚れを吸い取る・水で洗うなどの方法で、キレイにすることができます。最近のエアコンは電源オフ時に自動でフィルター掃除をするものもあるので、掃除が面倒という方はそういったモデルを選んでもいいですね。
ヒーター
オイルヒーターなどのヒーター系は、乾いた布で埃を拭き取るのが基本的な掃除方法です。洗剤は使わず、汚れが落ちにく場合は濡らした布を硬くしぼってから拭くようにしてください。掃除が終わった後は、付属のカバーや市販のカバーを掛けて、収納しましょう。
電気ストーブ
基本的にはヒーターと同じで、からぶきや、硬くしぼった布で埃を拭き取りましょう。ガードが外れるものであれば外し、熱芯周りも綺麗にしておくと良いでしょう。仕上げには、必ずからぶきをして下さい。その後、埃をかぶらないようにカバーを掛けて、収納していきましょう。
石油・ガスストーブ
石油やガスストーブは、フィルターや空気取り込み口の掃除が必要です。汚れを掃除機で吸う・水で洗うなどしておきましょう。灯油は、季節毎に使い切るようにして下さい。その後箱などに入れ、水平な場所で保管します。
こたつ
こたつの場合は、ヒーター部分を外した後、掃除機で埃を吸い取るようにしましょう。こたつ布団はクリーニングに出し、収納袋に入れておけば、次の冬も気持ちよく使うことができます。
電気カーペット
電気カーペットには、水気や食べこぼしなどの汚れがつきものです。まずはこれらの汚れを落とし、3時間程度「高」で暖め、乾燥させることが重要です。電源コードをまとめ、本体は丸めて保管するようにしましょう。
まとめ:暖房器具はライフスタイルに合ったものを選ぼう
暖房器具にはそれぞれ特徴があり、部屋全体を暖めるもの、部分的に暖めるものなどがあります。また、同じ暖房器具を使ったとしても、その部屋の気密性によって、性能も変わってしまいます。どんなタイミングで、どんな風に暖めたいかを考え、ライフスタイルに合うものを選ぶようにしましょう。