災害に備える非常食は何を揃えたらいいの? 種類や賞味期限、揃える目安や選び方!
目次
非常食の保管場所とは?
非常食を保管しておく場所は、取り出しやすい場所に保管しておくと緊急時に持ち出しがしやすいです。また、湿気に気をつけ、日が当たらない涼しい場所に保管するなど、賞味期限が長いからと安心せずに一般の食品と同じように管理しておくことも大切です。
非常食を選ぶポイント
非常食を選ぶポイントは、常温で半年以上の長期保存できるもの、パッケージされていて携帯しやすいもの、加熱・お湯がなくてもすぐに食べられるもの、缶詰は缶切りなして開けられるもの、日頃から食べ慣れているものなどを選ぶとよいでしょう。子供の好きなお菓子の準備も必要です。栄養を考えた場合、炭水化物をとれるお米などや、タンパク質をとれる缶詰類、栄養を補助するものとしてバランス栄養食品などを上手に取り入れて選んでいくといいですね。
非常食を選ぶポイント1:水分
水は1人で1日3リットル必要です。調理や他の生活に使う水も必要なので多めにストックしておくことをおすすめします。理想としては、5日分1人15リットルの水の備蓄があることが推奨されています。5年や10年間長期保存可能な水も販売されているので、日頃から常に常備しておくと安心です。
非常食を選ぶポイント2:そのまま食べられるもの
加熱も水も必要なく、開けてすぐに食べられるものをいくつか準備しておきましょう。ライフラインが復旧するまでは調理できない状況かもしれません。そんな時、開けてすぐに食べられる非常食を用意しておくと安心です。
非常食を選ぶポイント3:栄養補給
長期保存が可能で飲むだけで栄養を補給できる野菜ジュースや手軽にカロリーを補給できる栄養補助食品を常備しておきましょう。カロリーが不足すると活動レベルが下がりますので、栄養やカロリーをすぐに摂取できるように準備しておくといいでしょう。
非常食を選ぶポイント4:使い捨ての食器
使い捨てできる食器として、発泡スチロール製のお皿やどんぶりがあると便利です。また、防災グッズとして割れない食器とラップを準備してください。災害時は水が貴重になります。食器にラップをまいて使用すると食器を汚さずにすむため水の節約になります。
非常食の賞味期限はどのくらい?
食品メーカーさんの努力で長期保存が可能になった素晴らしい非常食がたくさんあります。今回は、防災用品災害対策に特化している株式会社ピースアップで紹介されている商品を元にご紹介いたします。長期保存できるパンにもいろいろ種類がありますが、デニッシュパンの長期保存を実現した「ボローニャ缶deボローニャ缶詰」では3年、「ぱん革命」では7年の保存が可能になっています。
アルファ米を使用した商品の賞味期限も5〜7年、フリーズドライ系のスープ類も5年保存できます。レトルト食品では通常でもそのままおかずとして使える商品が4〜5年の保存が可能です。カップ麺は、日清食品によると賞味期限6ヶ月と意外に短く設定されています。乾物もいろいろありますが、代表例として明治十年から創業している椎茸問屋である姫野一郎商店によると保存期間として365日と記載されていました。
インスタント味噌汁に関してフリーズドライから生味噌タイプまでそれぞれ違いますがハナマルキさんによると期限内に消費することを推奨しています。通常でも消費すると考えれば買い置きも可能ですね。すべての賞味期限はいずれも適切な環境で保存されていることを条件にした賞味期限なので、保存状態にも気をつけてくださいね。
非常食はどれくらいストックが必要?
農林水産省のガイドラインには家庭備蓄として3日分できれば、週間分準備するよう推奨されています。パパママと子供2人の4人家族で3日分備蓄すると36食分、1週間なら84食分が必要です。主食と主菜、副菜でメニューを考えると、朝食はパンの缶詰と果物の缶詰、昼食は粉末クリームスープを使用したパスタとフリーズドライのスープ、夕食はやきとり缶詰とアルファ米を利用した焼き鳥丼とインスタント味噌汁などがつくれますね。日頃から非常食を利用してメニューを考える練習をしておけば安心です。
非常食は定期的に消費しながら足していく
ローリングストック法をご存知でしょうか? ローリングストック法は備蓄の新しい方法で、日頃の買い物で普段から少しだけ多めに食材を買うようにしておき、使った分だけ買い足します。たとえば、お米をいつも一袋は必ず備蓄として置いておき、無くなったら備蓄しているお米を食べて、備蓄分を新しく購入するというかんじですね。せっかく非常食を買ってあったのに、いざという時に賞味期限切れで食べられなかったということにならないように、保存期間が長めの食材だけでなく、普通に使う食材を常に一定の量を保存することを心がけて普通に生活しながら備蓄できるという方法です。
非常食を購入したら賞味期限をリスト化
非常食を購入したときには、リスト化する習慣をつけましょう。非常食をせっかく準備したのにいざという時に食べられなかったという最悪の事態を防ぐことができます。最初からリストにするということを習慣にしてしまえば非常食の管理がしやすいですね。賞味期限が同じような食品を袋などにまとめておいて、そのうえに手書きで貼り付けておくのもいいですし、パソコンが得意な方はエクセルで管理表を作成するとわかりやすいです。スマートフォンを活用して、賞味期限が近づいたらアラームが鳴るようにしておくなど工夫してみるといいかもしれません。
防災ディナーで防災意識を高めよう
せっかく準備しておいた非常食も、食べ慣れないものだったりすると子供が食べてくれないこともあります。非常食だけでディナーをする日を家族でつくってみることもいいですね。日頃から防災意識を高めることにもつながり、また、苦手な食べられない非常食を把握することにもつながるので、非常食を購入して準備するときにも役に立ちます。実際に非常食のみで食事を作ってみるのは、足りないものに気づくことができるので、とてもおすすめです。
まとめ
非常食というとなにか特別なものを準備しなければならないというイメージがあるかもしれませんが、まずは、普段から使うことのできる食品で、比較的賞味期限が長いものを購入するようしてみてはいかがでしょうか。家族の好みに合わせて普段から食べ慣れているものを揃えておくと、いざ災害時に子供が食べてくれなかったという事態を避けることができ安心ですね。まずは、3日分からストックするように心がけてみませんか。