子供のおねしょ対策! おねしょの悩みはどう解決したらいい? 気を付けること、対策グッズを紹介
目次
子供のおねしょの原因は? どうして我慢できないの?
おねしょの原因1:成長過程でまだ膀胱が小さいから
子供はなぜおねしょをするのでしょうか? 「子供だから我慢ができないよね」と思いがちですが、頑張る気持ちだけでおねしょは無くなるものではありません。おねしょは子供の身体的な機能がまだ未発達だから起こる生理現象です。子供は大人に比べると元々膀胱自体が小さいのですが、膀胱は成長するに従って大きくなっていきます。しかしこの成長スピードには個人差があります。そのため、子供の膀胱が大きくなるまでは寝ている間おしっこを溜め続けておけず、おねしょをしてしまうのです。
おねしょの原因2:おしっこを減らすホルモンの分泌量が安定しないから
また、夜寝ている間には「抗利尿ホルモン」というおしっこの量を減らすためのホルモンが分泌され、おねしょをしないよう調整しているのですが、この「抗利尿ホルモン」も子供が小さいうちは分泌がまだ不安定です。成長するに従って安定して分泌されるようになるのですが、これも個人差があるため人によっては小学生になるまで分泌量が安定せず、おねしょをしてしまいます。他にも、体の冷えがおねしょに繋がったり、ストレスなど極度の緊張からおねしょをしてしまったりなど子供自身ではどうすることもできない場合がほとんどです。
子供もおねしょをしたくてしているわけではなく、成長過程ではおねしょはどうしても避けられないものなのです。パパママは子供のおねしょの原因をしっかり理解したうえで接してあげるようにしましょう。
子供のおねしょは何歳から何歳までするもの?
おねしょは2歳から5歳頃までが目安
上記でお伝えした子供の膀胱の大きさや抗利尿ホルモンの分泌量は、だいたい5歳くらいを目処に安定していきます。トイレトレーニングは2歳ごろから始めるケースが多いため、おねしょの期間は2歳から5歳頃までが多いですね。この期間のおねしょは仕方がないと割り切って深く気にせずに見守ってあげてください。
6歳以上は「夜尿症(やにょうしょう)」治療が必要かも
6歳を過ぎても週に1回以上おねしょをするような場合は5歳以前の「おねしょ」と区別して、「夜尿症(やにょうしょう)」と呼ばれ治療の対象になることがあります。夜尿症の定義は、「5歳を過ぎて1ヶ月に1回以上、おねしょがあり、3か月以上続く」とされています。
7歳児の夜尿症の有病率(病気をもっている人の割合)は10%程度とされ、年齢を重ねるにつれは15%ずつ自然に治るとされますが、0.5~数%は夜尿が解消しないまま成人に移行するといわれています。「おねしょ」なのか「夜尿症」なのかは膀胱の発達やホルモンの分泌量を年齢と比較して判断されるため、6歳前後の子供のおねしょが気になる場合にはかかりつけの小児科や、内科・泌尿器科などを受診しましょう。
子供のおねしょへの心がまえ
子供の成長期にはおねしょは誰もが経験する、仕方がないこと。そう言われてもパパママはどうしても心配してしまいますよね。パパママが子供のおねしょに直面した際の心構えをご紹介しましょう。
おねしょへの心がまえ1:子供がおねしょをしても怒らない
おねしょは子供が悪いわけではありません。子供自身もどうしたら良いかわからないことをパパママに怒られると、おねしょという行為ではなく自分自身を否定するようになってしまいます。「おねしょしちゃダメ」と言われても止められるものではないため、子供はとてもストレスを感じてしまいます。ですので、おねしょをしてしまった場合には「おねしょでズボンが濡れちゃったね、着替えようか」と何事もなかったかのように接してあげたり「おねしょは悪いことじゃないよ」と子供を安心させてあげるようにしましょう。おねしょは成長と共に必ず無くなっていくものです。今だけの思い出としてパパママも優しく受け止めてあげてください。
おねしょへの心がまえ2:周りの子供と比べない
子供の成長は人それぞれです。「何歳までには必ずおねしょを卒業しないとダメ! 」というものではありません。同級生の子供がおねしょをしなくなったからといって焦る必要はまったくありません。子供もお友達と比べられると「●●ちゃんは出来ているのに自分は出来ない」と考えるようになってしまい、おねしょをする自分を責めてしまいます。おねしょをしなくなるには身体的な発達が不可欠です。自然とおねしょをしなくなるまでパパママは子供の成長過程だと思って見守ってあげましょう。
おねしょへの心がまえ3:夜中にトイレのために子供を起こさない
おねしょをさせないように夜中に子供を起こしてトイレに連れて行くというパパママもいますが、実は逆効果です。おねしょの改善には生活リズムを整えることが必要ですが、夜起こしてしまうとそのリズムが崩れてしまいます。また、子供が夜中におしっこをする習慣がついてしまうこともあります。夜にしっかり眠ることでおしっこの量を抑える「抗利尿ホルモン」が分泌されるので、「夜は寝ることに集中する」を心がけておきましょう。
次のページでは、パパママができるおねしょの対策方法や対策グッズを紹介します