ママ友はいないと困る?どうやってママ友を作ったらいいの?
ママ友なんていらない…と思っていても
「ママ友」というワードを聞いて、何を連想しますか? トラブルや面倒な関係…を思い浮かべるママも多いでしょう。筆者は共働きだったこともあり、妊娠中にママ友を必要と感じることはありませんでした。当時、ママ友同士のトラブルを描いたドラマが流行ったこともあり、ママ友に対するイメージも「怖い」といったもので、積極的にママ友を作ろうとは思いませんでした。ところが、出産してみると状況は一変したのです。
産後のママは孤独とのたたかい
出産後のママは日中、赤ちゃんと二人きりも多いもの。とくに妊娠中も働いていたママの場合は、産休に入ると突然赤ちゃんと二人きりで大人とはほとんど話さない生活になります。さらに初めての育児や、生まれたばかりの赤ちゃんの命を預かる責任は、妊娠中に想像していたよりも大変だったり、思った以上の不安を感じるでしょう。
筆者も妊娠中はママ友は不要…と思っていましたが、出産後は孤独感から「ママ友がいたほうがいいかも…」と感じました。そんな孤独で不安な生活の中で、育児に関する悩みを相談できたり、共感し合える存在はとても心強いもの。SNSを使ったママアカウント、通称「ママ垢」を作ってSNS上でママ同士交流する人が多いのもこの時期。出産前には「ママ友はいらない」と思っていた人も含めて、多くのママが不安からリアル・オンライン上を問わずママ同士のつながりを求めるようになるのです。
母親学級や子育て支援センターでのママ友圧力
ママ自身がママ友の必要性を感じるのと同時に、周りの人たちからもママ友作りを勧められることがあります。例えば、筆者が参加した自治体の「母親学級」では同じ地域のママ同士で集まって交流するようにプログラムされていることがありました。また、「誰かと交流したい…」と思って行ってみた子育て支援センターでは、スタッフの方が「お母さん同士でお話してみたら?」とママ友作りを推奨している様子でした。
しかし、どちらのケースも周りから強要されればされるほど「このママはスタッフさんに勧められているから、私と話してくれるだけでは…?」と勘ぐってしまい、かえって深く仲良くなることはできませんでした。
このように、周囲からも「ママ友作りが必要!」という圧力を感じることもあり、「ママ友」というワードに必要以上に拒否反応を示してしまったり、それでもママ友ができないことで焦ってしまうケースもあります。
ママ友って本当に必要なの?
出産後、ママ友がほしい…と思いつつ、うまくママ友付き合いができなかった筆者ですが、子供が成長するにつれ、ママ友との付き合いができてきました。小学生のママになった現在、振り返ってみるとママ友が必要だと感じるシーンも変わってくるのでそれぞれどんなときに感じたのか、紹介します。
子供が2歳ごろまでのママ友付き合い
子供が2歳ごろまでは、子供同士が関わり合って積極的に遊ぶことは少ないです。このため「ママ友=ママのための付き合い」という側面が強いもの。この時期は、子育ての孤独感や大変さを紛らわせるためにおしゃべりしたり、子供を連れて出かけるなどの関係がほとんど。子供にとってはママ友が必要シーンはあまりないでしょう。筆者も「いたらいいな…」とは思うものの、一緒に遊ぶような親しいママ友がいなくても育児自体には支障は感じませんでした。
保育園でのママ友付き合い
子供が保育園に入園しても、年齢が低いうちはあまりママ同士の交流は少ないでしょう。働くママが多い保育園では、ママも時間との戦い。送り迎えで顔を合わせても挨拶を交わすだけか、一言二言は話しても休日に一緒に遊んだりするようなことは少ないです。
ところが子供が3歳以降になってくると、保育園で仲のいいお友達ができるようになってきます。子供の口から「今日は〇〇ちゃんと遊んだ!」というお話を聞くことが出てくるでしょう。そこから、〇〇ちゃんのママやパパと知り合って一緒に遊ぶ、という機会があるかもしれません。
また、公園などでお友達と出会うと子供が一緒に遊びたがるので、その間にママ同士が知り合って自然とママ友になることも。もし子供の交流のためにもママ友を積極的に作りたいと思ったら、休日に園の近くの公園などに出かけてみることをおすすめします。
さらに、子供が年長クラスになると迫ってくるのが卒園式や謝恩会、卒園アルバムづくりです。謝恩会や卒園アルバムなどは、保護者が作る園も多く、ママ友の要不要に問わず連絡先を交換する必要があることも。この場合には、ママ同士の性格やタイプが合わなくても付き合う必要があります。LINEでの連絡などは必要事項にとどめ、あまり深入りせずに付き合っていくことがいいでしょう。
幼稚園でのママ友付き合い
幼稚園では、一般的に保育園に比べて親の出番が多くなります。また、お迎え時間が一定なので、子供同士を幼稚園帰りに園庭で遊ばせたり、バス停でのお迎えのタイミングでママ同士がおしゃべりする機会もあるでしょう。接する時間が長い分、保育園に比べれば、幼稚園に子供を通わせるママはママ友を作るチャンスは多くなります。
一方で、ママ同士が顔を合わせる機会が多いほど、トラブルが起きやすいのも事実。幼稚園では親が主体になって行事を運営したり、バザーを開催することもあり、価値観の違いがぶつかりやすいです。ママ友と仲良くなるのはいいことですが、あくまで「ママ友」であることを意識して付き合うのがコツです。経済的な話や子供の数、子育ての信念などは押し付けないように気を付けるといいでしょう。
とくに子供が進学する小学校が同じママ友とは、深入りせずに様子を見ながら仲を深めましょう。もしトラブルが起きると、今後6年間も引きずることになるので注意です!
小学校でのママ友付き合い
子供が小学校に入学後は、ママ友付き合いにまた違った必要性を感じるようになります。なぜなら、これまで園の先生から伝わってきた伝達事項が、すべて子供経由になるからです。たとえば、明日の持ち物は子供が連絡帳に書いてきた情報がすべて! なんてことも。小学校1年生が書く情報なんて、あやふやなこともしばしば…。
我が家の場合では「ビニール袋って書いてあるけど、スーパーの袋なのか透明の小さいタイプなのかどっち?」なんてことがありましたが、ママ友にLINEすることで解決しました。また、「必要なことが書かれたプリントを学校に忘れてきた!」というトラブルも小学生あるあるです。こんなとき、学校に電話して聞くことも不可能ではありませんが、忙しい先生方の手を煩わせるのは気が引けるし、常識的ではありません。
そこで、活躍するのがママ友同士のネットワーク。とくにしっかりしたお子さんのママと知り合っておくと、助けてもらえることが多いです。必須ではありませんが、できれば卒園した保育園や幼稚園などから、同じ小学校に入学したママ同士がつながっておくだけでも心強いでしょう。筆者自身も何度もこのネットワークで、助けてもらったり助かったりしました。
ママ友作りはパパには難しい?
実は筆者の家庭では、保育園の送り迎えなどをパパが担当することも多く、ほかのママたちともパパは顔見知りです。しかし、ママ友ネットワークにはパパは入っていません。やはり、LINEを交換したり個人間でのやりとりが多いママ友付き合いは、パパが入りにくいのは事実。一緒に遊ぶにしても、「おやつは持っていくのか」「送り迎えはどちらがするのか」など、微妙なやりとりはやはりママ同士のほうがスムーズです。
ママがワンオペ状態で子育てをしている家庭も多いので、パパが知らないところでママがほかのパパとLINEを交換しているって、嫌がるケースもあるでしょう。それでも筆者の知り合いの中には、ママが仕事が忙しく、ママ友付き合いもパパが担当しているという人もいます。賛否があるパパのママ友付き合いですが、今後はこうしたやりとりにもパパが当たり前に参加してくるようになるかもしれませんね。
まとめ ママ友付き合いをこわいと思わないで
子供の年齢とともに変わってくるママ友付き合いの必要なシーンですが、必要以上に怖がったり嫌がったりする必要はありません。とくに子供が小さいうちは気の合うママ同士が相談し合ったり、一緒に出掛けたりとベッタリしたイメージがありますが、子供の年齢が上がるにつれてママ友関係も「子供のことで困ったときに頼れる相手」のように、さっぱりしてきます。中には子育てを終えても、一生の友達が見つかることもあります。今、ママ友がいなくて焦っているママも子供の年齢とともに、自然に付き合いが出てくることもあるので、安心してくださいね。